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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):極楽湯HD、キリン堂HD、アンドールなど

極楽湯HD <日足> 「株探」多機能チャートより

極楽湯HD<2340>:794円(+95円)
ストップ高。19年3月期の営業利益予想を前期比85.0%増の9.00億円と発表している。国内で「RAKU SPA GARDEN 名古屋」を6月にオープンするほか、中国でも新規出店契約に向けて取り組む。なお、決算日が12月末だった海外子会社について18年1月から19年3月までの15カ月を連結対象期間とする。また、中国子会社が現地企業と江蘇省太倉市で温浴施設をフランチャイズ形式で出店することで合意したとも発表している。


富士フイルム<4901>:4367円(+62円)
反発。クレディ・スイス証券では投資判断「OUTPERFORM」、目標株価5100円を継続している。18/3期営業利益は会社計画線で着地だが、実態はやや上振れ(富士ゼロックスの構造改革用を計画比130億円積み増し)。19/3期会社計画はヘルスケア&マテリアルズを中心にやや弱めだが、リスク要因をある程度織り込んでいる数字とみられ、アップサイドはあると推測しているようだ。また、イメージング、ヘルスケアも好調を維持しており、中期計画最終年度の20/3期に向けてさらなる利益成長が期待できるとの見解を示している。


アンドール<4640>:675円(-57円)
急反落。19年3月期の営業利益予想を前期比3.0%増の2.75億円と発表している。プロダクツ事業において多様化する顧客ニーズに対応していくほか、エンジニアリング事業では営業力の強化とエンジニアの積極採用を推進する。18年3月期の営業利益は同52.2%増の2.67億円で着地した。大幅増益となった前期実績に比べ今期見通しはサプライズに乏しく、材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。


キリン堂HD<3194>:3430円(+360円)
大幅続伸で最高値を更新。足元で高値圏でのもち合いが続いていたが、25日線を支持線に、もち合いを大きく上放れる格好となり、5月7日以来の最高値を更新している。ドラッグストア業界は継続した成長を遂げ、百貨店や食品スーパーを上回りコンビニエンス業界に迫る勢いであり、成長期待が大きいようだ。また、インバウンド消費購買件数は大きく伸張しているほか、UVケア商品など化粧品が好調。小売セクターにおいてドラッグストア業界の成長期待は大きい。


JIA<7172>:5820円(-140円)
売り先行。公募により新株式235万株を発行すると発表している。需要状況に応じ、さらに35万株の売出し(オーバーアロットメントによる売出し)を実施する。調達資金の手取概算額は約136億円となり、20億円を環境エネルギー事業、30億円をパーツアウト・コンバージョン事業、残額をオペレーティング・リース事業に充当する。増加株式数は最大で現在の発行済株式総数の約9.9%となり、株式価値の希薄化懸念が先行したようだ。


マネックスG<8698>:704円(+24円)
反発。高値圏での推移が続いており、25日線が支持線として意識されている。なお、ロシアとイランは、西側諸国からの制裁措置を回避するため、仮想通貨を使い始めるかもしれないとロシアRBCが両国の会談内容として伝えている。米ドル立て取引を回避する有望な方法として、仮想通貨に言及したもよう。仮想通貨関連への手掛かり材料として意識されそうだ。


SBSHD<2384>:1415円(+69円)
3営業日続伸で直近戻り高値を捉える。リコー<7752>からのリコーロジスティクス社過半数株式の取得・連結子会社化を決定した。リコーロジスティクスは、国内外で3PL事業を展開し、リコーグループの物流業務全般を担うほか、大塚商会など、グループ以外でも物流サービスを提供。SBS HDグループは、メーカー系物流サービスの強化を図る。


フジクラ<5803>:850円(+40円)
大幅続伸。認知症などで徘徊はいかいする高齢者の早期発見に役立てようと、同社など4社が、GPSを内蔵できる靴を開発したと報じられている。鹿児島県肝付町でこの靴を使った捜索実験を行い、「有用性が確認できた」としている。かかとの部分にGPS機能を備えたチップを埋め込み、スマートフォンやタブレット端末に靴の現在地が表示される仕組み。


ITM<2148>:719円(+39円)
急反発。4月27日に発表していた立会外分売を中止したと発表している。予定していた分売株式数は78万4800株、分売予定期間は5月21日-23日だった。当初から株式市場の急激な変動で実施が困難となった場合、中止または延期する可能性があるとしており、同社株価は4月27日終値(719円)から5月18日終値(680円)まで5%超下落していた。立会外分売の中止で需給悪化懸念が後退し、買いが先行した。


TDK<6762>:10640円(+230円)
3営業日続伸。2019年3月期から21年3月期の新中期経営計画を発表。21年3月期の連結売上高を18年3月期比で29.7%増となる1兆6500億円を目指す。「IoT」向けのセンサーなどに重点投資し、スマートフォン需要の伸び悩みに対応するとしている。また、3年で5000億円の設備投資を計画している。


東海カーボ<5301> :1880円(+96円)
3営業日続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げし、目標株価を2350円から2400円に引き上げている。18年12月期第1四半期決算は、構造改革効果が確認できる内容評価。黒鉛電極およびカーボンブラックの堅調な状況を考慮し、大和予想を上方修正している。また、黒鉛電極以外への成長投資をポジティブに評価している。

《ST》

 提供:フィスコ

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