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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:SBSHD、ミスミG、富士フイルム

SBSHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■SBSホールディングス <2384>  1,415円  +69 円 (+5.1%)  11:30現在
 SBSホールディングス<2384>が大幅高で3連騰、1300円台半ばを横に走る25日移動平均線をマドを開けて飛び越えてきた。同社は総合物流会社で特に食品物流では業界トップ級のシェアを持つ。18日取引終了後、リコー<7752>の物流子会社であるリコーロジスティクスの議決権比率66.6%の株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大効果を見込んだ買いを呼び込む形となっている。

■東芝テック <6588>  672円  +13 円 (+2.0%)  11:30現在
 東芝テック<6588>が続伸。21日付の日経産業新聞で、「スーパーで商品棚に取り付けられた値札が正しいか、欠品がないかチェックするロボットを開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、食品スーパーのオーケー(横浜市西区)の都内店舗で21日から1カ月間、実証実験を行い、閉店後の午後10時から翌朝5時の間にロボットが深夜の店内を巡回するという。特売品などは毎日価格や表示が変わるが、現在は人が確認していることから、この作業を代替するものとして5年以内に実用化を目指すとしている。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,200円  +60 円 (+1.9%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>は4日続伸している。前週末18日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高実績が前年同月比14.3%増となり、2ケタ増を継続したことが好感している。FA事業が同20.6%増となったほか、流通事業であるVONA事業が同18.5%増となったことが寄与した。

■富士フイルム <4901>  4,367円  +62 円 (+1.4%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>は反発している。前週末18日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高2兆5100億円(前期比3.1%増)、営業利益2000億円(同53.0%増)、純利益1300億円(同7.6%減)を見込み、年間配当予想を前期比5円増の80円としたことが好感されている。X線画像診断や内視鏡などヘルスケア事業の成長が見込まれることに加えて、ドキュメント事業を始め各事業における収益性改善の取り組みなどが寄与する見通し。なお、想定為替レートは1ドル=110円(18年3月期111円)、1ユーロ=130円(同130円)で、米ゼロックスの買収の影響は織り込んでいないとしている。同時に発表した18年3月期決算は、売上高2兆4333億6500万円(前の期比4.8%増)、営業利益1306億7900万円(同24.1%減)、純利益1406億9400万円(同7.0%増)となり、純利益は06年の持ち株会社移行後で最高益となった。

■ユーグレナ <2931>  932円  +10 円 (+1.1%)  11:30現在
 ユーグレナ<2931>が3日続伸。18日取引終了後、九州大学の立花宏文教授との共同研究で、微細藻類ユーグレナ粉末(和名「ミドリムシ」)を摂取することで老化などに伴い筋肉がやせてしまう状態である筋萎縮症状の抑制を示唆する研究結果を確認したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ユーグレナ粉末を事前に摂取させていたマウス(ユーグレナ群)と通常の食事を摂取させていたマウス(コントロール群)を、寝たきりで筋肉を使わないことで筋萎縮状態にして、骨格筋の一種である大腿四頭筋の筋肉量の測定および筋萎縮症状に関連する遺伝子の発現に対する影響を調査したところ、ユーグレナ群では、コントロール群と比較して、大腿四頭筋の萎縮率の抑制が確認されたという。また、大腿四頭筋において、筋タンパク質の合成に関わる遺伝子の発現を促進し、反対に筋タンパク質の合成の阻害に関わる遺伝子の発現を抑制する傾向が示唆されたという。これにより同社では、ユーグレナ粉末の摂取が筋タンパク質の合成を促進し、筋萎縮症状が抑制される効果の示唆を確認したとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,623円  +52 円 (+0.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が4日続伸、値刻みこそ小幅ながら着実に上値慕いの展開で7500円近辺のもみ合いを上に放れそうな気配を漂わせている。外国為替市場では円安傾向にあり、きょうもドル買い・円売りの動きが継続し、足もとは1ドル=111円台に入ってきた。製造業のなかでも群を抜いて為替感応度の高い同社株は、輸出採算改善の思惑が買いに反映されている。同社の今期想定為替レートは1ドル=105円であり営業減益見通しが増益に変わる可能性も意識されている。

■オプトホールディング <2389>  1,770円  -60 円 (-3.3%)  11:30現在
 オプトホールディング<2389>反落している。前週末18日の取引終了後、6月22日にライトアップ<6580>が東証マザーズ市場に新規上場するのに伴い51万株を売り出すと発表したが、これによりライトアップが連結から除外されることから、これを弱材料視した売りが出ているようだ。オプトHDは5月18日時点でライトアップ株式107万2800株を所有しており、前述の売却により所有株数は56万2800株(所有割合19.9%)になる予定。これによりライトアップはオプトHDの連結子会社から除外される。

■東北新社 <2329>  791円  -26 円 (-3.2%)  11:30現在
 東北新社<2329>は大幅続落となっている。18日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高650億1600万円(前期比1.9%増)、営業利益27億800万円(同3.0%減)、純利益10億6900万円(同54.7%減)と大幅な最終減益を見込み、年間配当を前期比7円減の16円を予定していることが嫌気されている。CM制作部門でプリントレスの進展が見込まれることから、制作関連での利益率改善を図るものの利益減が予想されることに加えて、前期に続いて新規領域開拓や既存ビジネス強化のための投資を計画しているほか、4K放送開始に伴う初期費用負担を見込んでいることが利益を圧迫する。また、子会社の資本再編にかかる費用などを特別損失として見込むことから、最終利益は大幅な減益となる見通しだ。なお、18年3月期決算は、売上高638億1200万円(前の期比0.3%減)、営業利益27億9400万円(同31.3%減)、純利益23億6100万円(同24.7%減)だった。

■JIA <7172>  5,820円  -140 円 (-2.4%)  11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が大幅続落している。前週末18日の取引終了後、235万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限35万株の第三者割当増資を発表しており、需給悪化や一株利益の希薄化を警戒した売りが出ているようだ。発行価格は5月28日から31日のいずれかの日に決定する予定で、増資に伴う調達金額約136億円については、太陽光発電など環境エネルギー事業と航空機を対象としたパーツアウト・コンバージョン事業などの資金に当てる方針だ。

■東京エレクトロン <8035>  20,850円  -430 円 (-2.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株は冴えない。日米金利差拡大思惑から外国為替市場では1ドル=110円90銭台の推移と円安に振れており、これは追い風材料ながら戻り売り圧力も依然として強い。前週末の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、インテル、ザイリンクスなど半導体関連株が売られ、フィラデルフィア半導体株指数も1.4%以上の下落となった。この流れが東京市場にも波及している。

■JCRファーマ <4552>  5,840円  -110 円 (-1.9%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>は小動き。前週末18日の取引終了後、主力製品である遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」への「SHOX異常症」の効能追加で、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験計画届を提出し、所定の調査が終了したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。SHOX異常症は、性染色体上に存在する成長遺伝子SHOXの機能喪失を招く微細欠失・重複や変異などで生じる先天性疾患。これまで同社が取得してきた「骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全低身長症」「骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長」「成人成長ホルモン分泌不全症」および「骨端線閉鎖を伴わないSGA性低身長症」に続く5つめの適応症となる。なお、同社では7月にも第3相臨床試験を開始する予定だ。

■ALBERT <3906>  6,040円  +1,400 円 (+30.2%) ストップ高   11:30現在
 ALBERT<3906>は寄り付きストップ高で7日続伸。東証は18日、ALBERT株の信用取引の委託保証金率を21日売買分から50%以上(うち現金20%以上)に引き上げると発表した。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を、現行の30%から50%(うち現金20%)に引き上げると発表している。信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるかで、きょうも買いが継続している。同社は15日取引終了後、トヨタ自動車<7203>と資本・業務提携することを発表。これがポジティブサプライズとなり、16日以降前週末の18日まで3日連続のストップ高となっていた。東証は18日、同社株の値幅制限を21日に、上限のみ通常値幅の2倍に相当する1400円に拡大すると発表した。自動運転におけるデータ分析・アルゴリズム・人工知能(AI)開発などの分野で業務提携するほか、トヨタを引受先とする16万5800株の第三者割当増資を実施する。自動車最大手との提携に伴い、業容拡大効果に対する期待が高まっている。

■技研ホールディングス <1443>  306円  +56 円 (+22.4%)  11:30現在
 技研ホールディングス<1443>が急反騰。前週末18日取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想では、同社が手掛ける護岸工事が好調に推移する見通しで、営業利益は7億8000万円(前期比82.1%増)を見込んでおり、これが材料視された。これに先立って、18日前場取引時間中に18年3月期の連結業績予想の修正を発表しており、そこでは営業利益を6億円から4億2800万円へ減額したことで、これを受けいったんは株価を切り下げていたが、きょうは動きを一変させている。

■バルクホールディングス <2467>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 バルクホールディングス<2467>がストップ高。18日の取引終了後、イスラエルの大手ベンチャーキャピタル、バーテックス・ベンチャー・キャピタルのゼネラルパートナーであるデイビッド・ヘラー氏が、米子会社のアドバイザリーボードメンバーに就任したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。バルクHDでは現在、イスラエルのサイバージム社とサイバーセキュリティー分野における共同事業を推進しており、今回、ヘラー氏がアドバイザリーボードメンバーに就任したのは、サイバージムとの共同事業子会社であるストラテジック・サイバー・ホールディングス(SCH)。ヘラー氏の参加により、同氏の幅広い知見やイスラエルでのテクノロジー企業とのネットワークが、サイバーセキュリティートレーニングをはじめとするさまざまなサイバーセキュリティーソリューションの提供において、サービス・製品の付加価値向上に資するとしている。

■チヨダウーテ <5387>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 チヨダウーテ<5387>がストップ高。前週末18日の取引終了後に発表した19年3月期の連結業績予想で、売上高325億円(前期比2.8%増)、営業利益5億円(同7.5倍)、純利益4億円(同67.2%増)と大幅増益を見込むことが好感されている。首都圏を中心とした建築需要の増加で、主力の石膏ボードの需要が堅調に推移するほか、前期にあったケイ酸カルシウム板のトラブルの影響一巡も貢献する見通しだ。なお、18年3月期決算は、売上高316億1600万円(前の期比2.4%増)、営業利益6600万円(同88.6%減)、純利益2億3900万円(同44.3%減)だった。

●ストップ高銘柄
 オウケイウェイヴ <3808>  5,070円  +700 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 ビープラッツ <4381>  7,940円  +1,000 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ブライトパス・バイオ <4594>  457円  -100 円 (-18.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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