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【市況】東京株式(大引け)=101円高、不安心理後退で続伸も荒い値動き目立つ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は買い優勢で始まり、日経平均は一時500円を超える上昇をみせたが、その後伸び悩み、後場に入ると一時マイナス圏に沈む場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比101円13銭高の2万1469円20銭と続伸。東証1部の売買高概算は17億5048万株、売買代金概算は3兆5584億3000万円。値上がり銘柄数は1097、対して値下がり銘柄数は886、変わらずは86銘柄だった。

 きょうの東京市場は、トランプ政権が打ち出す保護貿易主義に対する警戒感が若干和らいだことや、米朝首脳会談が5月までに開催される方向と伝わり、前場は一気にリスクオンの流れが加速した。日経平均は一時500高超で2万1800円台まで上値を伸ばす場面があった。もっとも高値圏では戻り売り圧力が強く、きょう取引終了後の黒田日銀総裁の記者会見や日本時間今晩の米雇用統計発表を控え、買い一巡後は伸び悩んだ。後場に入ると海外機関投資家のポジション調整に伴う売り圧力も加わって、日経平均は一時前日の終値を下回る場面もあった。業種別には建設株や機械株が買われる一方、鉄鋼セクターなどへの売りが目立った。結局、日経平均は101円高で着地し、値上がり銘柄数は値下がりを上回ったものの1100弱にとどまった。全体売買代金はメジャーSQ(株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数)算出に絡み3兆5000億円台まで膨らんだ。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、キーエンス<6861>も大きく買われた。コマツ<6301>、エーザイ<4523>が高く、ブイ・テクノロジー<7717>も堅調。ヴィンクス<3784>がストップ高、鎌倉新書<6184>も一時値幅制限いっぱいに買われた。インフォマート<2492>、アルテック<9972>、ヤーマン<6630>が物色人気となり、ルネサスエレクトロニクス<6723>も上昇した。

 半面、武田薬品工業<4502>が値を下げ、ホンダ<7267>も売り優勢。SBIホールディングス<8473>も利食われた。東京個別指導学院<4745>が急落、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連株も大幅安。セレス<3696>、クミアイ化学工業<4996>などが下落したほか、神戸製鋼所<5406>、SGホールディングス<9143>も下値を探る展開に。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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