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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤーマン、ルネサス、積水ハウス

ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
■シンクロ・フード <3963>  4,910円  +405 円 (+9.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 8日、シンクロ・フード <3963> が3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ヤーマン <6630>  1,821円  +124 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ヤーマン<6630>が急反発。きょう付の日本経済新聞で「2017年5月~18年1月期は、連結営業利益が前年同期比45%増の40億円強になったようだ」と報じられており、同期間として過去最高を更新したとの観測を好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、インバウンド需要を追い風に、主力の美顔器や痩身機器の販売が伸びたほか、広告宣伝費など経費が想定を下回ったことも寄与したという。なお、決算発表は14日を予定している。

■あらた <2733>  5,330円  +310 円 (+6.2%)  本日終値
 あらた<2733>が急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は6000円としている。バリュエーションの相対的な低さと中期的な業績のアップサイドの大きさを評価している。収益重視の営業施策の導入や物流現場の省力化・自動化・情報化投資による生産性改善で、同社の経常利益率は改善している。収益重視で先行する業界首位のPALTAC<8283>の状況を考慮すれば、同社の利益率改善による増益ポテンシャルは大きいとみている。

■日特エンジニアリング <6145>  4,175円  +240 円 (+6.1%)  本日終値
 日特エンジニアリング<6145>は急反発。コイル製造用自動巻き線機で業界トップシェアを有する。自動車の電装化が進むなか車載用電子部品点数が増加しており、これが巻き線機の需要を喚起している。最近では急速に普及が進むドライブレコーダーに組み込まれる通信コイル需要の拡大などが商機につながっている。また、情報通信分野向けでは中国部品メーカーのFA投資増勢に伴い同社商品への引き合いが旺盛で、収益環境に吹く追い風は強い。18年3月期は前期比34%営業増益を会社側では見込むが上振れ余地がある。

■レック <7874>  3,510円  +195 円 (+5.9%)  本日終値
 レック<7874>は3連騰し昨年来高値を更新した。岩井コスモ証券が8日付で、投資判断「A」を継続し、目標株価を3400円から4000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。第3四半期累計営業利益が前年同期比13%増の35億9000万円と順調だったことに加えて、コスメ商品の投入など新カテゴリーへの拡大も進んでいることから、18年3月期営業利益は会社計画の38億円を上回る42億円を同証券では予想。中期的にも、日本電産<6594>永守重信社長の長男である永守貴樹社長のもと、積極的なM&A戦略で成長が加速する可能性が高く、好業績の内需株として注目としている。

■ルネサス <6723>  1,186円  +58 円 (+5.1%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が急伸。デンソー<6902>はきょう、ルネサスの保有比率を0.5%から5%に引き上げたと発表した。デンソーはきょう付で、産業革新機構からルネサス株式を市場外相対取引で取得。保有比率の引き上げは、自動運転をはじめとして、高度化、複雑化、大規模化する車両向け各種システム開発を加速することが目的だとしており、今後の両社での事業展開が期待されたようだ。

■積水ハウス <1928>  1,892.5円  +88 円 (+4.9%)  本日終値
 8日、積水ハウス <1928> が決算を発表。18年1月期の連結経常利益は前の期比6.6%増の2036億円で着地。続く19年1月期も前期比1.1%増の2060億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は分譲住宅事業とマンション事業の収益が拡大したほか、海外事業も好調だった。業績好調に伴い、前期の年間配当を75円→77円(前の期は64円)に増額し、今期も前期比2円増の79円に増配する方針としたことも支援材料となった。前日終値ベースの配当利回りは4.38%に上昇した。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  3,600円  +160 円 (+4.7%)  本日終値
 ハウス食品グループ本社<2810>が大幅反発。東海東京調査センターが8日付で投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を3410円から4370円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは18年3月期業績について、ルウカレーの堅調な成長に加えてレトルト商品やスナックの好調な成長、ギャバン社およびマロニー社の買収企業の寄与が期待できると評価。また、米国の豆腐事業と中国でのルウカレー事業の拡大成長も期待できるとして、会社計画の売上高2916億円、営業利益150億円を上回る、売上高2941億円、営業利益157億円を見込む。また、19年3月期以降についても堅調な業績推移を見込んでいるという。

■ASB機械 <6284>  7,620円  +260 円 (+3.5%)  本日終値
 日精エー・エス・ビー機械<6284>は大幅高。海外向けを中心にペットボトル成形機を生産、海外での売り上げが全体の9割を占めるが、米国や欧州、新興国ともに需要は好調を極めている。また、同社はインドに生産拠点を置いているのが特長で、来月をメドに同国で第3工場か稼働することで生産能力が大幅に増強される見通しにあることもポジティブ材料。目先は為替が急速に円安に振れるなどで追い風が強まっている。また、株式需給面では買い残が枯れており、信用倍率は0.6倍台、日証金では逆日歩がつくなど株不足状態にあることも買いの勢いを助長している。

■テイカ <4027>  2,895円  +97 円 (+3.5%)  本日終値
 テイカ<4027>が続伸。酸化チタン大手メーカーで高付加価値品に強く、表面処理剤などが好採算の化粧品向け需要を取り込んでいる。化粧品市場は国内ではインバウンド需要を背景に順調に拡大傾向をたどっているほか、訪日客は帰国後も電子商取引(EC)を活用して日本の化粧品を買い続けるケースが増えており、同社の収益に追い風となっている。PER16倍台に割高感は乏しく、11%台の高ROEも見直し買いを誘っている。

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