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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

NEWART <日足> 「株探」多機能チャートより

■高見サイ <6424>  1,116円 (+150円、+15.5%) ストップ高

 高見沢サイバネティックス <6424> [JQ]がストップ高に買われ、昨年来高値を更新した。JR東日本 <9020> が6日、ホームドア整備のペースアップを図り、2032年度末をメドに東京圏在来線の主要路線全330駅に整備すると発表。これを受けて、ホームドアの製造を手掛ける同社に業績拡大を期待する買いが殺到した。そのほか、ホームドア関連銘柄として京三製作所 <6742> が続伸。

■NEWART <7638>  35円 (+4円、+12.9%)

 NEW ART <7638> [JQ]が急騰。6日、香港子会社がICO(仮想通貨を利用した資金調達)を実施すると発表しており、新たな資金調達による事業拡大に期待する買いが向かった。同社は3月15日から6月20日を販売期間として、ICOにおける新規発行トークン「ニューアートコイン」の販売を始める。調達資金は最大150億円で、宝石店・エステ店の新規出店、企業との事業提携・買収資金、ブロックチェーンによるダイヤモンド取引プラットフォームの開発、マイニングマシンの調達、仮想通貨プラットフォームの開発に充てるとしている。

■アイエスビー <9702>  1,690円 (+152円、+9.9%)

 東証1部の上昇率トップ。アイ・エス・ビー <9702> が続急伸。ソフト開発会社で携帯電話向けに優位性をもつほか、車載向や医療向けでも実績が高い。本業のもうけを示す営業利益は倍増近い伸びを示した17年12月期に続き、18年12月期も前期比2割増の7億2000万円と伸びが続く。920MHz帯の通信規格「Wi-SUN」を用いるM2M向けの情報収集システム「dataSamplr」を開発・販売しており、技術力の高さに定評がある。5G活用の基地局開発に絡む案件を手掛けており、物色テーマとなっている5G関連の一角として注目されている。

■オプトHD <2389>  1,333円 (+104円、+8.5%)

 東証1部の上昇率3位。オプトホールディング <2389> が全般軟調相場に逆行し続急伸。日経産業新聞が7日付で「インターネット広告大手のオプトホールディング(HD)は4月、人工知能(AI)システムの開発受託サービスを始める」と報じたことが買い材料視された。報道によると「同社は世界各地のAI技術者を集めた会員組織を運営している。企業が求めるシステムを会員にコンテスト形式で競わせ、優れたものを採用できるようにする。システムの品質向上や開発期間の短縮につながる」という。急速に拡大する企業のAIニーズの取り込みによる業績への寄与に期待する買いが向かった。

■TKP <3479>  3,765円 (+285円、+8.2%)

 ティーケーピー <3479> [東証M]が3日ぶり急反発。同社は7日、大塚家具 <8186> との業務提携により、同社新宿ショールーム8階の催事場をイベントホールの新ブランド「CIRQ(シルク)新宿」として14日から運営開始することを発表。今後の「CIRQ」ブランドでの展開に期待が高まった。

■Vテク <7717>  30,000円 (+2,050円、+7.3%)

 東証1部の上昇率4位。ブイ・テクノロジー <7717> が続急伸。同社は6日取引終了後、同社グループが複数の海外大手ディスプレーメーカーから、製造装置を約170億円(円建て受注のため、為替レート変動の影響はない)で受注したと発表した。この受注による今期業績見通しへの影響は軽微で、来期以降の業績に貢献する見通しとしている。

■アバール <6918>  3,015円 (+143円、+5.0%)

 アバールデータ <6918> [JQ]が続急伸。半導体製造装置向けモジュールメーカーで、世界的に旺盛な半導体需要を背景に業績は好調、18年3月期は営業利益段階で前期比19%増の10億8000万を見込む。世界の通信機器メーカーや通信事業者が5Gの商用化を20年から19年へ1年前倒しする計画にあるなか、5Gのインフラ整備に伴い、高速画像処理技術を手掛ける同社は大きくビジネスチャンスが広がることになる。5G関連株が人気化するなか見直し買いが急となった。

■エヌジェイ <9421>  3,610円 (+155円、+4.5%)

 エヌジェイホールディングス <9421> [JQ]が大幅続伸。6日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■カプコン <9697>  4,580円 (+180円、+4.1%)

 カプコン <9697> が大幅続伸。6日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■サイバー <4751>  4,975円 (+190円、+4.0%)

 サイバーエージェント <4751> が大幅続伸。株価は一時初の5000円台に乗せ上場来高値を更新した。インターネットテレビ「AbemaTV」の成長に期待が膨らんでいるほか、インターネット広告事業とゲーム事業が収益寄与し、業績拡大基調は続くことが期待されている。AbemaTVは赤字が続くが、MAU(月間アクティブユーザー)などは順調に拡大している。

■BBタワー <3776>  193円 (+7円、+3.8%)

 ブロードバンドタワー <3776> [JQ]が続伸。同社は6日、米デルの日本法人とEMCジャパン(東京都渋谷区)が開発・製造を行うNASストレージシリーズの第6世代製品「Dell EMC Isilon Generation 6」の販売・サポートで協力すると発表。BBタワーは、メディア制作や配信ビジネス、製造、建設コンサルタント、保険・証券・金融のフィンテック分野など、事業の特性によって日々増大する大量のデータを利用・保持する業界を念頭に、「Dell EMC Isilon Generation 6」を、構築・運用・保守サービスとともに提供するとしている。

■新川 <6274>  1,273円 (+43円、+3.5%)

 新川 <6274> が続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.26%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

■アスラポート <3069>  628円 (+20円、+3.3%)

 アスラポート・ダイニング <3069> [JQ]が続伸。「牛角」「どさん子」などをはじめとする外食フランチャイズを展開しており、M&A戦略を前面に押し出し業容拡大路線をまい進、13年3月期以降、大幅営業増益を続ける外食産業の勝ち組銘柄として注目度が高い。増勢の一途をたどる訪日客の需要取り込みにも布石を打つほか、株主優待の提供回数を年1回から年2回に変更し、内容も大幅に充実させるなど株主還元にも手厚い。

■電通 <4324>  4,715円 (+120円、+2.6%)

 電通 <4324> が全般軟調相場に逆行して続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエイト(強気)」に引き上げ、目標株価を4620円→6270円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、19年12月期以降、国内事業の収益回復や海外事業の2ケタ収益拡大により、全体で安定的な収益拡大局面に入ると指摘。18年12月期-22年12月期のEBITDA予想を年平均5.2%増と安定成長予想に上方修正し、国内外の事業環境に対する不透明感もほぼ払拭できる状況になるという、強気のシナリオに変更した。

■大成建 <1801>  5,360円 (+130円、+2.5%)

 大成建設 <1801> が3日続伸。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は6400円から6900円に見直した。18年3月期の連結営業利益予想を従来の1460億円から1540億円(会社予想1400億円)に増額修正したほか、19年3月期の同利益も1490億円から1570億円に見直した。また、カタリストとして継続的な自己株取得実施を想定。3月下旬公表予定とみられる次期中期経営計画では、現行の株主還元方針の継続が確認でき、また18年3月期決算発表時に250億円程度の自己株式取得枠が設定されるとみている。

■構造計画 <4748>  2,311円 (+51円、+2.3%)

 構造計画研究所 <4748> [JQ]が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。レノボ・エンタープライズソリューションズ(東京都千代田区)は6日、HPC/AI向けプラットフォームソリューションの拡充などを発表。このなかで、構造計画が出資しているGDEPソリューションズ(東京都文京区)との協業を開始するとしていることが思惑買いにつながっているようだ。これについてGDEPソリューションズは、レノボがAI(人工知能)向けプラットフォームの提供開始にあたり、構造計画による機械学習コンサルティングも含め顧客への導入支援で協業できることを歓迎するとコメントしている。

■大丸エナ <9818>  822円 (+12円、+1.5%)

 大丸エナウィン <9818> [東証2]が8日ぶりに反発。6日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.91%にあたる7万株(金額で5670万円)を上限に、7日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■Fスターズ <3687>  9,320円 (+130円、+1.4%)

 フィックスターズ <3687> 、エヌエフ回路設計ブロック <6864> [JQ]、YKT <2693> [JQ]など量子コンピューター関連に位置づけられる銘柄に投資資金の攻勢が続いた。ビッグデータの普及やIoT社会の到来に合わせ、コンピューターも高性能化が求められている。半導体の高集積化・大容量化に向けた企業間の競争が進む一方で、これまでの概念から外れた量子コンピューター分野の研究開発に注力する企業が増えている。直近、野村ホールディングス <8604> が、東北大学と量子コンピューターを資産運用に活用するための共同研究を行うことを発表したことや、ISID <4812> が国際的な研究機関である欧州合同原子核研究機関(CERN)や、ブロックチェーン技術開発を手掛けるシビラ社(大阪市)と連携して、量子コンピューター環境下でのブロックチェーン活用に関する有識者会議を設立することなどが注目され、関連銘柄の株価を刺激した。

■東芝機械 <6104>  742円 (+10円、+1.4%)

 東芝機械 <6104> が続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが6日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。報告書によると、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.23%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

■ディスコ <6146>  25,260円 (+240円、+1.0%)

 ディスコ <6146> 、SCREENホールディングス <7735> などが上昇。6日の米国株市場では半導体関連株が買われ、特に半導体製造装置を手掛けるアプライドマテリアルズは前日比4%超の上昇と上げ足が目立った。半導体需要は世界的に旺盛で、米国ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2001年以来の最高値を更新するなど見直し買いに弾みがついている。これを受けて東京市場でも同関連株に押し目買いの動きが強まった。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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