市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:パソナG、日機装、国際石開帝石

パソナG <日足> 「株探」多機能チャートより
■月島機械 <6332>  1,523円  +200 円 (+15.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 月島機械<6332>が大幅高で、年初来高値を更新した。21日付の日本経済新聞が「月島機械の2019年3月期は、連結営業利益が今期予想比7割増の70億円前後になりそうだ」と報じたことが刺激となっているもよう。なお、会社側は朝方に、これに対してコメントを発表。買収したプラント建設子会社の利益貢献は期待できるが、業績見通しについては精査中であり、開示すべき事実が生じた場合には、速やかに発表するとしている。

■パソナグループ <2168>  2,232円  +239 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 20日、パソナグループ <2168> が18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の11.9億円→25億円に2.1倍上方修正。増益率が56.8%→3.3倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な人材需要を追い風にインソーシング(委託・請負)部門の収益が拡大したことに加え、業務プロセスの標準化やシステム基盤の共通化で採算が改善したことが上振れの要因。なお、通期の最終損益は従来予想の10億円の黒字(前期は1.2億円の赤字)を据え置いた。

■日機装 <6376>  1,176円  +42 円 (+3.7%)  11:30現在
 日機装 <6376> が6連騰し、一時約7ヵ月ぶりに1200円台を回復した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で同社の投資判断を「アンダーウエート(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を850円→1100円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、医療部門の合理化推進と工業部門の想定以上に堅調な受注状況などから、今後の業績回復確度が高まると評価。また、懸念材料だった主力の国内透析事業の業績不振は、概ね株価に織り込まれたと考えている。

■シノケングループ <8909>  2,534円  +59 円 (+2.4%)  11:30現在
 20日、シノケングループ <8909> [JQ]が配当修正を発表。17年12月期の期末配当を従来計画の27.5円→32.5円(前期は21円)に増額修正したことが買い材料視された。期末配当の増額修正は今月11日に続き、2回目。売上高1000億円、経常利益100億円達成を記念して、従来計画の27.5円に記念配当5円を上積みする。権利付き最終日を26日に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,357円  +27 円 (+2.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株が揃って上昇している。ここ原油市況が上昇歩調にあり、前日のWTI原油先物価格は53セント高の1バレル=58ドル9セントと続伸し、12月1日以来約3週間ぶりとなる58ドル台を回復した。前日の米国株市場ではエネルギー関連株が買われ全体相場を支えており、東京市場でも原油市況の上昇が、収益面でメリットとなる資源関連セクターには追い風材料となっている。

■ベクトル <6058>  1,659円  +26 円 (+1.6%)  11:30現在
 20日、ベクトル <6058> が株主優待制度を新設しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年2月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて、株主優待ポイントを3000ポイント~3万3000ポイント付与する。ポイントは食品や電化製品、旅行などと交換できる。

■三浦工業 <6005>  3,040円  +30 円 (+1.0%)  11:30現在
 三浦工業<6005>が前日の大幅高の余勢を駆って続伸、全般地合い悪のなかも売り物をこなし強さをみせている。産業用小型ボイラーを製造し、国内シェアの約半分を確保するトップメーカー。中国では石炭の使用がPM2.5の発生源のひとつとなっており、石炭の規制に絡み、代替エネルギーとしてガスボイラーの需要が急速に伸びている。今後、中期的に同社の業績に追い風となる可能性が高い。また、高効率な固体酸化物燃料電池システムの開発を進捗させている点など注目材料も多い。米投資ファンドのキャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニーなどが大株主に浮上した夏場以降、上昇トレンドに弾みがついている。

■日本冶金工業 <5480>  238円  +1 円 (+0.4%)  11:30現在
 日本冶金工業<5480>が小幅ながら続伸。ステンレス専業大手で、一貫生産体制を敷いている。株価は11月20日に200円を瞬間割り込んだものの、底入れ後は継続的な買いが観測され戻り足が速い。9月下旬に火災事故から復旧した川崎製造所が、10月以降はフル操業体制にあり収益に寄与している。同社しか生産できない製品や好採算製品中心の出荷でマージンも改善傾向にあり、18年3月期営業利益33億円(前期比24%減)予想は上振れする可能性も指摘される。

■カカクコム <2371>  1,857円  +6 円 (+0.3%)  11:30現在
 20日、カカクコム <2371> が発行済み株式数の2.05%にあたる440万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は18年1月4日。

■ジェイエイシ <2124>  2,178円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在
 JAC Recruitment<2124>が3日ぶり反発。同社は外資系企業向け中心に人材紹介ビジネスを手掛け、高額案件に強みを持っている。20日取引終了後に発表した11月度の売上高は前年同月比22.2%増と大幅増、4ヵ月連続で2ケタ増収を達成したことでこれを手掛かりに買いが流入している。株価は5日・25日両移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を形成している。

■ユニファミマ <8028>  7,760円  -270 円 (-3.4%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が3日続落。大和証券は20日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」に引き下げた。目標株価は7000円(従来6000円)とした。株価の上昇を受け、投資評価を見直した。18年度のその他費用をノーマライズした予想1株利益を304.8円と試算しており、足もとの株価は26倍前後の水準。「スピード感や中長期の成長を重視した経営スタンスへの評価」や「総合スーパー(GMS)の改善期待」、「伊藤忠商事<8001>による同社株買い増し」などの要因を考慮しても、バリュエーション面の割高感は否めないとみている。

■三菱UFJ <8306>  831.3円  -3.7 円 (-0.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは軟調に推移。ここ米長期金利が上昇傾向にあり、直近では米10年債利回りが一時2.5%と3月20日以来9カ月ぶりの高い水準に達した。金融機関にとって運用環境における利ザヤ拡大が見込まれることで追い風となっている。ただ、前日はゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなど大手金融株はここまで上昇局面にあったことから、いったん利益確定の動きが顕在化しており、東京市場でもこの流れに追随する格好でメガバンクは売りに押されている状況だ。

■省電舎ホールディングス <1711>  985円  +150 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 省電舎ホールディングス<1711>が急騰。同社は20日取引終了後、丸紅<8002>とエネルギー関連分野の新事業展開で業務提携したことを発表、これを材料視した買いが集中している。第一弾として自家消費型EMS(エネルギーマネジメントシステム)を18年3月までに開発し、両社顧客約6000社への導入を目指す構えで、中期的な業績成長期待が膨らんでいる。

■ヒマラヤ <7514>  1,216円  +102 円 (+9.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ヒマラヤ<7514>が反発、同社はスポーツ用品大手で中部を地盤に積極出店して業容を拡大しているが、事業構造改革にも着手している。20日取引終了後、業績不振が続くスポーツ用品販売のビーアンドディーの全株式をRIZAPグループ<2928>に売却することを発表、これをポジティブ材料視する買いを誘っている。なお、ビーアンドディーの株式を取得する側のRIZAPグループの株価も上昇している。

●ストップ高銘柄
 クレオ <9698>  613円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 みらいワークス <6563>  7,600円  +1,000 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 一家DP <9266>  7,800円  +1,000 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均