【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラクオリア、ソースネクス、GMO
ラクオリア <日足> 「株探」多機能チャートより
ラクオリア創薬<4579>が急騰。同社の導出先であるAskAt(名古屋市)はきょう、ライセンス契約を結んでいる中国のRMXバイオファーマが提出していたEP4拮抗薬AAT-007の疼痛を対象とした治験届が中国国家食品医薬品監督管理局(CFDA)から承認されたと発表した。この承認で中国での臨床試験が開始可能になり、AskAtはRMX社から契約に規定された一時金を受領する。なお、ラクオリア創薬は2013年1月にAskAtとの間でEP4拮抗薬に関する導出契約を結んでおり、この件でラクオリア創薬はAskAtから一時金を受領することになるほか、AskAtがEP4拮抗薬により得られる収益に対して、一定料率のロイヤルティーを受け取る権利を保有している。
■ソースネクスト <4344> 1,396円 +185 円 (+15.3%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
ソースネクスト<4344>が急反発。この日、世界50言語以上に対応した通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」について、日本国内の独占販売権に続いて、米国およびカナダでも独占販売権を取得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「POCKETALK」について同社は、17年11月13日付で米国、カナダでの販売権を獲得していたが、オランダのトラビス社と契約改定を行ない12月15日付けで、同2カ国においては、コンシューマ向け翻訳デバイスの独占販売権を獲得したという。来年1月には、ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市「CES2018」に出展して、海外ユーザーへ向けて「POCKETALK」を発表し、米国やカナダでの販売を推進するとしている。
■ユーザベース <3966> 3,040円 +200 円 (+7.0%) 本日終値
15日、ユーザベース <3966> [東証M]が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■オープンドア <3926> 6,310円 +370 円 (+6.2%) 本日終値
15日、オープンドア <3926> が18年1月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■GMOインターネット <9449> 2,135円 +104 円 (+5.1%) 本日終値
GMOインターネット<9449>が3日続伸し新高値。大手仮想通貨取引所のビットフライヤーによるとビットコイン価格は17日に一時220円台に乗せ最高値を更新した。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でビットコイン先物の取引が18日から開始されたことも材料視された様子だ。GMOはビットコインのマイニング(採掘)事業に乗り出すなどグループ全体で仮想通貨やブロックチェーン領域へ注力していることから、同社株を再評価する動きが強まっている。
■パーソルHD <2181> 2,771円 +114 円 (+4.3%) 本日終値
パーソルホールディングス<2181>が5日ぶりに反発。同社はきょう、クラウドソーシングサービス大手のランサーズ(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表。両社は提携開始にあたり、まずはパーソルグループでIT・ものづくりエンジニアの人材派遣を手掛けるパーソルテクノロジースタッフとの業務連携を始める予定。さらに、事務派遣サービスを手掛けるパーソルテンプスタッフ、転職支援サービスのパーソルキャリアでも業務連携を行う計画で、両社でフリーランスや人材派遣、正社員など、より自由に働き方を選択できるプラットフォーム提供を目指すとしている。
■日油 <4403> 3,060円 +121 円 (+4.1%) 本日終値
日油<4403>が大幅高。同社はきょう午後2時に、130万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.50%)、40億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。自社株取得は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることなどが主な目的。取得期間はあす19日から来年2月28日までとなっている。
■三菱ガス化学 <4182> 3,210円 +105 円 (+3.4%) 本日終値
三菱ガス化学<4182>が反発。この日、アクティブ光ケーブルの開発販売を行う韓国のベンチャー企業オプトマインド社に出資し、アクティブ光ケーブルの販売権を獲得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。アクティブ光ケーブルは、両端に光電変換コネクタを持つ光ケーブル。光信号の伝送により、銅配線における電気信号の伝送では困難な高速・大容量のデータ伝送が可能なほか、光電変換コネクタによって電気信号の伝送も可能なため、従来の銅線に置き換えてそのまま使用することができるのが特徴。現在、データセンター用や4K・8Kテレビのディスプレー用途での利用が広まりつつあることから、業績への貢献が期待されている。
■キッツ <6498> 834円 +26 円 (+3.2%) 本日終値
キッツ<6498>が大幅反発。前週末15日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を270万株(発行済み株数の2.70%)、または25億円としており、取得期間は12月21日から来年3月20日まで。資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施、さらに株主への一層の利益還元を目的としている。
■三菱UFJ <8306> 821.6円 +23.1 円 (+2.9%) 本日終値
メガバンクが反発。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がそろって3日ぶりに反発。米税制改革法案の成立期待が膨らみ15日の米株式市場は大幅高となり、ダウ平均株価は最高値を更新した。米長期金利の上昇を受け、JPモルガン・チェースやシティグループなど米銀行株が上昇。この流れを受け、日本の大手銀行株にも買いが流入した。
株探ニュース