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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、アニコムHD、サイバー

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  7,162円  +196 円 (+2.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に買いが先行。前週末の米国株市場でNYダウをはじめ主要3指数がいずれも過去最高値を更新したことで国内外投資家のリスク許容度が高まっていることに加え、足もとの外国為替市場で1ドル=112円台70銭台での推移と円安ドル高に振れており、輸出採算の向上期待が株価にプラスに作用している。トヨタは、環境規制強化が強まる欧州で、ハイブリッド車の売り上げが好調に推移していることなども報じられており追い風となった。

■アニコムHD <8715>  3,500円  +90 円 (+2.6%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>は堅調な展開。15日の取引終了後に発表した11月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万1595件(前年同月比16.8%増)と8カ月連続で2ケタ増となり、足もとの順調な業績推移を好感した買いが入った。また、正味収入保険料も25億8200万円(同11.6%増)と連続で2ケタ増となったほか、保有契約件数は67万7607件(前月比0.8%増)と順調に積み上がっていることも好材料視されたようだ。

■サイバーエージェント <4751>  4,315円  +110 円 (+2.6%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が4連騰で新高値。ネットTV「AbemaTV」の成長への期待が膨らむほか、ビットコイン事業にも展開。10月にサイバーエージェントビットコインを設立し仮想通貨所の運営を目指している。また、サイバーはセレス<3696>の第三者割当増資を引き受け、第6位の大株主となることが発表されている。セレスは仮想通貨取引所「ビットバンク」を持ち分法適用関連会社としているほか、マイニング事業も手掛けており足もとで株価は急騰している。市場では、今後のサイバーとセレスの協業による事業展開が注目されている。

■ベルーナ <9997>  1,362円  +32 円 (+2.4%)  本日終値
 ベルーナ<9997>が3日ぶりに反発。前週末15日の取引終了後に発表した11月度の売上高(速報値)が、前年同月比9.3%増となり、16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。総合通販事業で衣料品と家具・雑貨などが伸長したほか、ソリューション事業で封入・同梱サービス、通販代行サービスが前年を上回ったことが寄与した。また、ファイナンス事業も融資残高が伸長し前年を上回ったとしている。

■ツムラ <4540>  3,790円  +80 円 (+2.2%)  本日終値
 ツムラ<4540>が反発。SMBC日興証券が15日付で、投資評価を新規に「2」、目標株価を3400円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券によると、株式市場は、同社が国内医療用漢方製剤市場で8割超の圧倒的シェアを持つ半面、市場が成熟しており大幅な数量増は見込みにくいこと、原料調達方法の見直しにより、生薬価格変動リスクが抑制され始めているとの評価を織り込んで来たところであるとみているが、同社が今年9月に発表した中国市場進出について、株式市場でのコンセンサスが未形成であると指摘。中国の漢方の市場成長が期待されるなかで、同社が得意とするエキス製剤が中国事業を牽引する可能性は注目に値するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  21,320円  +365 円 (+1.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連株が高い。外資系証券の半導体需要の先行き見通しに懐疑的なリポートなどが引き金となって、11月下旬以降は世界的に半導体関連株が調整する流れとなったが、足もとは売り圧力が軽減してきた。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック指数が最高値に買われたほか、アプライドマテリアルズ、インテル、ザイリンクス、エヌビディアなど半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)指数も4日ぶり反発に転じている、これを受けて東京市場でも半導体関連セクターに買いが優勢となった。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  1,834円  +31 円 (+1.7%)  本日終値
 幸楽苑ホールディングス<7554>が続伸。前週末15日の取引終了後、京都工場(京都府京田辺市)をリンガーハット<8200>に売却し、それに伴い固定資産売却益5億1600万円を18年3月期業績に特別利益として計上すると発表したことから、業績上振れへの期待から買いが入ったようだ。京都工場の売却は、経営資源の効率化と収益性の向上を図るためで、引き渡しは来年3月を予定している。なお、同社は11月、不採算の52店を閉鎖すると発表。当面の出店についても東北・関東に限定する方との方針を発表している。

■大東建託 <1878>  23,435円  +265 円 (+1.1%)  本日終値
 大東建託<1878>は後場一段。同社はきょう、子会社のガスパルが東京ガス<9531>の供給区域(東京地区など)で都市ガス事業を開始したことを明らかにした。また、この日は、人工知能(AI)を搭載した部屋探しサポート「AIラビット君」がチャットボットで24時間即時に自動回答するサービスを20日から開始することや、入居者の利便性を高めるスマートフォンアプリ「DK SELECT進化する暮らし」アプリを全面リニューアルしたことも発表している。

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