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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):神戸物産、鹿島、ヴィスコ

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■神戸物産 <3038>  4,615円  -575 円 (-11.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 神戸物産<3038>は急反落。前週末15日の取引終了後に発表した18年10月期の連結業績予想は、売上高2650億円(前期比5.4%増)、営業利益150億円(同2.7%増)、純利益96億円(同15.0%増)と増収増益を見込んでいるものの、営業利益が市場予想平均の167億円を下回っていることから、失望売りが出たようだ。引き続き中期経営計画の目標である20年10月期の850店舗(17年10月末780店舗)達成を目指して業務スーパーの積極的な出店を継続するほか、食品工場のM&Aを進め、国内自社工場によるPB商品の増強を図るとしている。なお、17年10月期決算は、売上高2515億300万円(前の期比5.1%増)、営業利益146億600万円(同23.4%増)、純利益83億4600万円(同83.0%増)だった。

■クミアイ化学工業 <4996>  768円  -92 円 (-10.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 クミアイ化学工業<4996>が大幅続落。前週末15日の取引終了後に発表した18年10月期連結業績予想で、売上高950億円(前期比22.1%増)、営業利益46億円(同22.2%増)、純利益45億円(同38.0%減)と大幅最終減益を見込んでいることが嫌気された。5月に経営統合した旧イハラケミカル工業がフルに寄与するため売上高や営業利益は大幅増を見込む一方、前期の大幅増益に貢献したブラジル関係会社の持ち分法投資利益が減少する。なお、17年10月期決算は、売上高778億1700万円(前の期比24.4%増)、営業利益37億6400万円(同66.0%増)、純利益72億5200万円(同2.1倍)だった。

■千趣会 <8165>  659円  -28 円 (-4.1%)  本日終値
 千趣会<8165>が反落。前週末15日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を1269億円から1247億6000万円(前期比3.3%減)へ、営業損益を38億円の赤字から51億2000万円の赤字(前期11億9400万円の黒字)へ、最終損益を104億円の赤字から126億5000万円の赤字(同14億2000万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。カタログ通販の特徴である掲載商品の早期調達および長期販売形態から脱却するとともに、販売中の商品についても適時値下げを実施することで消化率向上を図るなどの在庫管理方針を明確化したことで、評価損などが増加することが要因としている。また、希望退職者の募集に伴い、特別退職金の増加があったことも最終利益を押し下げたとしている。

■鹿島 <1812>  1,125円  -31 円 (-2.7%)  本日終値
 全般堅調相場のなかにあって、鹿島<1812>、清水建設<1803>がともに売り優勢で続落。東京地検特捜部と公正取引委員会は18日、リニア中央新幹線関連工事の入札をめぐり大手ゼネコンによる談合があったとして両社を独禁法違反(不当な取引制限)で家宅捜索した。リニア中央新幹線に関連する入札をめぐっては、大林組<1802>なども特捜部の捜査を受けている。

■ヴィスコ <6698>  21,650円  +4,000 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>が連日の急騰。同社は画像処理・外観検査などの画像処理検査装置の製造・販売会社で13日にジャスダックへ新規上場した。この日で上場4日目だが、株価は一時2万1400円まで上昇。公開価格(4920円)から4.3倍の水準まで上昇した。学習機能を備えた外観検査装置などを手掛け、高成長を期待する声が多い。半導体や自動車業界向けなどの工場の省力化投資の波に乗り業績拡大が見込まれている。

■明豊エンタープライズ <8927>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 15日、明豊エンタープライズ <8927> [JQ]が決算を発表。18年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比14倍の9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の賃貸アパート4棟、中古再生物件1棟を引き渡し、2.6倍の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の9億円をすでに0.9%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の4.24%にあたる104万6800株(金額で3億8000万円)を上限に、18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■ガイアックス <3775>  630円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 ガイアックス<3775>が後場急上昇。前引け後、同社とサイバートラスト(東京都新宿区)が、「サイバートラスト オンライン本人確認プラットフォームサービス」を利用し、日本で初めてマイナンバーカードの読み取りによる公的個人認証を用いた本人確認を実現するスマートフォンアプリ「TRUST DOCK 公的個人認証」を公開したと発表しており、これを好感した買いが入った。また同時に、その第1弾の利用事例として、総務省のIoT(モノのインターネット)サービス創出支援事業「デジタル身分証とスマートロックを利用した自治体スペースシェア」において、秋田県湯沢市の自治体スペースシェアでの試験運用を開始したとしている。

■ツナグS <6551>  4,885円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 15日、ツナグ・ソリューションズ <6551> [東証M]が12月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、東北で人材派遣事業を展開するスタープランニングの全株式を取得し子会社化する。取得価額は4.8億円。

■アイケイ <2722>  4,885円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 アイケイ<2722>が後場急伸。午後0時20分ごろ、18年5月期の連結業績予想について、売上高を185億9000万円から188億6000万円(前期比23.5%増)へ、営業利益を7億4000万円から10億円(同79.5%増)へ、純利益を5億3000万円から6億9000万円(同62.4%増)へ上方修正したことが好感された。主力のメーカーベンダー事業で通販ルート、海外・インバウンドルートの売り上げが計画を上回ったことが要因。また、テレビショッピング放映枠の見直しなどを行ったことで広告宣伝費が計画を下回ったことも寄与したという。

■シライ電子工業 <6658>  726円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 シライ電子工業<6658>が急騰。同社はプリント配線板を製造するが、トヨタ自動車<7203>がエコカー戦略への軸足を電気自動車(EV)にシフトする動きをみせ、足もとEV関連特需への期待が盛り上がってきた。トヨタはマツダ<7261>やデンソー<6902>と共同でEV開発会社を設立する計画にあり、デンソーを主要販売先とするシライ電子に収益チャンスが広がるとの見方が株価を突き上げる格好となっている。

■FCM <5758>  3,905円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 15日、FCM <5758> [JQ]が18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億円→4.9億円に60.7%上方修正。増益率が9.3%増→75.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。建設・電気工事向け電線やケーブル、スマートフォン向けコネクターなどの販売が伸びる。生産性向上や経費削減の進展も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の35円→56円(前期は32円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 テスク <4349>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 一家DP <9266>  7,060円  +1,000 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 エル・ティー・エス <6560>  2,499円  -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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