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【市況】今週の【早わかり株式市況】 続落、円高が重荷となり2万3000円大台を前に足踏み続く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、円高が重荷となり日経平均株価は続落、2万3000円大台を前に足踏みが続いた。

 週初の11日は前週末のNYダウ最高値更新を受け買い優勢で始まったものの、日経平均は一時マイナス圏に沈む場面もあった。ただ後場に入ると、日銀のETF買い観測を追い風に買い直され3日続伸となり、終値ベースの年初来高値を約1ヵ月ぶりに更新した。

 翌12日は前日に年初来高値を更新したこともあって、利益確定売りに押され日経平均は4日ぶりに反落した。13日は欧米の金融会合を前にした手控えムードの中、ハイテク株が売られ続落した。14日は為替市場で円高方向に振れたことを受け、主力大型株が売られ3日続落となった。

 週末の15日はNYダウが6日ぶりに反落したうえ、円高がさらに進んだことも嫌気され、日経平均は4日続落した。

 日経平均株価は、前週比257円(1.13%)安の2万2553円と2週続落して取引を終えた。週間の値幅は516円と、前週の745円から縮小した。


 来週は、実質クリスマス休暇入りした海外投資家は積極的な買いが期待できないだけに、もみ合いか、弱含みの展開になりそうだ。
 重要イベントとしては、国内では18日朝に発表される11月貿易収支や20日-21日に開催される日銀金融政策決定会合が注目される。海外では19日発表の米国11月住宅着工件数や21日発表の米国11月コンファレンスボード景気先行総合指数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(12月11日~15日)

【↑】  12月11日(月)―― 3日続伸・高値更新、日銀ETF買い観測が追い風
 日経平均 22938.73( +127.65)  売買高14億2007万株 売買代金 2兆3633億円

【↓】  12月12日(火)―― 4日ぶり反落、欧米金融会合を前に手控えムード
 日経平均 22866.17(  -72.56)  売買高16億0062万株 売買代金 2兆5106億円

【↓】  12月13日(水)―― 続落、買い手控えのなかハイテク株が売られる
 日経平均 22758.07( -108.10)  売買高19億0054万株 売買代金 2兆8772億円

【↓】  12月14日(木)―― 3日続落、円高進行で主力大型株が売られる
 日経平均 22694.45(  -63.62)  売買高16億6682万株 売買代金 2兆6593億円

【↓】  12月15日(金)―― 4日続落、一時反転も米株安や円高で買い続かず
 日経平均 22553.22( -141.23)  売買高18億4421万株 売買代金 3兆3299億円

◆セクター・トレンド(12月11日~15日)

(1)KDDI <9433> 、NTTドコモ <9437> など情報・通信業が業種別下落率トップ
(2)関西電 <9503> 、東京ガス <9531> など電力・ガス株が大きく売られた
(3)ソニー <6758> など電機、オリンパス <7733> など精密といった輸出株はさえない
(4)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、三菱ケミHD <4188> など化学といった素材株も総じて軟調
(5)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、SBI <8473> など証券は上昇も
  第一生命HD <8750> など保険、オリックス <8591> などその他金融は低迷
(6)出光興産 <5019> など石油、石油資源 <1662> など鉱業株は買われた

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