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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、円高進行で主力大型株が売られる (12月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22699.30
高値  22786.61(09:30)
安値  22638.76(14:20)
大引け 22694.45(前日比 -63.62 、 -0.28% )

売買高  16億6682万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6593億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続落、米国株高も円高が主力株に重荷となる
 2.FOMC後に利上げペースが緩やかになるとの見方で、ドル売り誘う
 3.値がさ株やメガバンクが売られ、日経平均やTOPIXを押し下げる形に
 4.小型株中心に値上がり銘柄数が1300を超え、値下がり銘柄数を圧倒
 5.個別にはSGホールディングスが売買代金トップで大幅高となり異彩放つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは80ドル高と5日続伸、過去最高値を4日連続更新した。税制改革法案の一本化や、FOMCで今後の利上げは緩やかなペースにとどまるとの見方が強まったことで買いが優勢となった。

 東京市場では、前日の米国株高はあったものの為替が円高方向に振れたことなどを受け大型株が売られた。日経平均株価は途中プラス圏で推移する場面もあったが、後半軟化した。

 14日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが連日の最高値更新と強調展開を続ける一方で、為替が1ドル=112円台半ばと円高に振れ、主力株中心に向かい風が意識された。前日のFOMCでの利上げは織り込み済みだったが、会合後に来年の利上げペースが緩やかになるとの見方が強まり、ドル売りの動きを誘った。中国での金融引き締めの動きも買い手控えムードにつながったとの見方もある。もっとも、値がさ株や銀行株が売られたことで日経平均やTOPIXは軟調だったが、値上がり銘柄数は1300を超え、値下がり銘柄数を700以上も上回るなど、実質的には圧倒的に買い優勢の地合いだったといえる。大型株が売られる一方で、小型株に投資資金が集中した。

 個別では、任天堂<7974>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも利食われた。愛眼<9854>が急落、楽天<4755>も大きく値を下げた。SOMPOホールディングス<8630>が安く、KLab<3656>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>なども下落した。
 半面、SGホールディングス<9143>が売買代金トップで値上がり率も2位となった。SUMCO<3436>が堅調、パナソニック<6752>も買い優勢だった。モリテック スチール<5986>、セレス<3696>が値を飛ばしたほか、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>、カチタス<8919>も大幅高。リンクアンドモチベーション<2170>、ツガミ<6101>なども物色人気を集めた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ユニファミマ <8028> 、コムシスHD <1721> 、日東電 <6988> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約68円。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)石油石炭製品、(3)金属製品、(4)不動産業、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)情報・通信業、(4)その他製品、(5)海運業。

■個別材料株

△第一カッタ <1716> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△学情 <2301>
 岩井コスモ証券が投資評価を「A」へ引き上げ。
△くら <2695>
 前期は増益確保、今期5期連続最高益更新へ。
△ウインP <3183>
 今期最高益予想を31%上乗せ。
△イーグランド <3294> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△テンポイノベ <3484> [東証M]
 1→4の株式分割を実施、今期配当を実質30%増額。
△サンバイオ <4592> [東証M]
 カリフォルニア州再生医療機構から410万ドル受領。
△オカモト <5122>
 1.03%を上限に自社株買いを実施。
△シンシア <7782> [東証M]
 東証1部に市場変更。
△正栄食 <8079>
 今期経常は4期連続最高益・6円増配、自社株消却も発表。

▼Hamee <3134>
 8-10月期最終利益は9.9%減。
▼ソフトバンク <9984>
 楽天 <4755> の携帯キャリアに新規参入で競合を警戒。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)正栄食 <8079> 、(2)SGHD <9143> 、(3)くら <2695> 、(4)セレス <3696> 、(5)モリテック <5986> 、(6)カチタス <8919> 、(7)旭ダイヤ <6140> 、(8)Aエステール <7872> 、(9)ウインP <3183> 、(10)イマジカロボ <6879> 。
 値下がり率上位10傑は(1)Hamee <3134> 、(2)愛眼 <9854> 、(3)トーエル <3361> 、(4)四国電 <9507> 、(5)東建コーポ <1766> 、(6)D・アクシス <4245> 、(7)日本トリム <6788> 、(8)楽天 <4755> 、(9)SOMPO <8630> 、(10)JBR <2453> 。

【大引け】

 日経平均は前日比63.62円(0.28%)安の2万2694.45円。TOPIXは前日比2.70(0.15%)安の1808.14。出来高は概算で16億6682万株。値上がり銘柄数は1362、値下がり銘柄数は606となった。日経ジャスダック平均は3866.99円(8.90円高)。

[2017年12月14日]

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