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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):SGHD、くら、東芝

くら <日足> 「株探」多機能チャートより
■正栄食品工業 <8079>  5,520円  +705 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 13日、正栄食品工業 <8079> が決算を発表。17年10月期の連結経常利益は前の期比18.0%増の54.6億円で着地。続く18年10月期も前期比5.3%増の57.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は乳製品や菓子、ナッツ類が好調だったほか、工場稼働率の向上などで採算が大きく改善した。今期は健康志向が続くなか、オリジナル開発・加工品の品揃えを強化し、2期連続の増収増益を狙う。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比6円増の46円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の19.2%にあたる405万9914株の自社株を消却することも発表しており、株主還元を好感する買いも向かった。なお、消却予定日は12月26日。

■SGホールディングス <9143>  2,170円  +264 円 (+13.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 SGホールディングス<9143>が急騰。同社は一般貨物自動車運送事業などを行うグループ会社の経営管理およびそれに付帯または関連する業務などを手掛ける物流の大手。13日に東証1部市場に新規上場し、公開価格と同じ1620円カイ気配でスタート。その後も気配値を切り上げる展開となっていたが、公開価格を280円(17.2%)上回る1900円で初値をつけた。初値形成後は一時、1945円まで買い進まれる場面があったものの、その後は全体相場軟調の影響もあり、1800円台での推移となっていたが、後場に入って盛り返す展開となり、上場初日の終値は1906円と公開価格を286円(17.6%)上回った。きょうは、全般地合いがやや軟調ななかにあっても、新規上場で上値圧迫要因がないことから、値動きの良さに注目して買いが集まっているようだ。

■くらコーポレーション <2695>  6,100円  +680 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 くらコーポレーション <2695> が急反騰、一気に9月4日以来となる6000円台を回復した。13日に発表した17年10月期の連結経常利益は前の期比7.0%増の72.8億円で着地。第3四半期累計時点では1.0%減益だっただけに、増益を確保したことが好感されたようだ。前期は22店舗を新規出店したほか、「糖質オフシリーズ」などの新メニュー投入や上質ネタを提供する販売促進を実施。販管費の増加などによる採算悪化を円安による為替差損益の好転で吸収し、増益を確保した。あわせて発表した18年10月期は前期比0.2%増の73億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

■ウイン・パートナーズ <3183>  1,419円  +108 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 13日、ウイン・パートナーズ <3183> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の22.3億円→29.1億円に30.7%上方修正。増益率が4.2%増→36.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。医療機器の販売を手掛ける大沢商事の子会社化に伴い、負ののれん発生益6.8億円を計上することが上振れの要因。

■サンバイオ <4592>  3,360円  +245 円 (+7.9%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅高で連日の上場来高値更新。同社は再生細胞薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、脳神経系疾患などを中心に展開、慢性期脳梗塞や外傷性脳損傷を対象とした治療薬に期待が大きい。同社は14日午前、再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞を対象としたフェーズ2b臨床試験に対し、カリフォルニア州再生医療機構から総額2000万ドルの補助金を獲得しており、米国時間13日付で、補助金のうち、患者組み入れ85%達成分の補助金410万ドルを受領したことを発表した。前日に発表した18年1月期第3四半期累計の決算は営業損益段階で31億6900万円の赤字と前年同期比で損失幅が拡大しているが、これは株価には織り込まれていた。

■JCRファーマ <4552>  5,010円  +210 円 (+4.4%)  本日終値
 JCRファーマ <4552> が急反発し、上場来高値を更新した。13日、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤「JR-141」の第1・2相臨床試験で良好な結果を得たと発表しており、これが好材料視された。今回実施した臨床試験では、ハンター症候群患者を対象として、JR-141を静脈内投与したときの安全性と体内における薬物動態に加えて、探索的に有効性の評価を行った。その結果、安全性に問題はなく、さらに中枢神経系症状のマーカーである脳脊髄液中のヘパラン硫酸が全例において減少したことを確認。これまで酵素補充療法では改善しないとされていた中枢神経系症状への効果が期待できるという。これを受け、同社は18年中に第2・3相臨床試験を開始する予定としている。

■オカモト <5122>  1,160円  +48 円 (+4.3%)  本日終値
 13日、オカモト <5122> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.03%にあたる100万株(金額で13億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月14日から18年3月30日まで。

■ドリコム <3793>  1,449円  +57 円 (+4.1%)  本日終値
 ドリコム<3793>が大幅高。同社はきょう、スマホゲーム「きららファンタジア」の公式ツイッターで、メンテナンス作業完了のメドがたったため本日中にサービスを再開する予定を公表。同ゲームは11日からサービスを開始し、その後、緊急メンテナンスが実施され、株価もこれが嫌気されるかたちで冴えない展開となっていた。

■IDEC <6652>  2,488円  +94 円 (+3.9%)  本日終値
 IDEC<6652>が3日ぶりに反発。13日から自己株処分の処分価格決定期間入ったが、前日の価格決定は見送られた。これを受け、この日は売り方の買い戻しが流入した様子だ。公募増資や自己株処分の価格は、決定期間の初日に決まることが多いが、同価格の決定期間は18日まであり、市場では価格決定を巡り思惑が交錯している。

■東芝 <6502>  324円  +12 円 (+3.9%)  本日終値
 東芝<6502>が7日続伸。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価を330円から380円に引き上げた。債務超過・上場廃止リスクの低下を評価している。また、同証券で業績予想を見直し、18年3月期の営業利益は従来予想の4600億円(会社計画4300億円)を継続したが、純損益は9900億円の黒字を1800億円の黒字(同1100億円の赤字)へ見直した。また、19年3月期は営業利益予想を1200億円から5800億円、純利益を1110億円から9510億円に修正した。東芝メモリの売却は1年後ずれすることを前提としている。同証券では、ブルシナリオとして460円、ベアシナリオとして280円という数字も挙げている。

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