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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、欧米金融会合を前に手控えムード (12月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22936.41
高値  22994.33(09:43)
安値  22834.89(14:03)
大引け 22866.17(前日比 -72.56 、 -0.32% )

売買高  16億0062万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5106億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶりに反落、目先キャッシュポジションを高める動き
 2.米FOMCやアラバマ州補欠選、ECB理事会を前に手控えムード
 3.225先物主導の下げで個別物色意欲は根強く、TOPIXは高く引ける
 4.値上がり銘柄数も900超に達し、大型・中型株指数ともに前日比プラス
 5.三菱UFJが売買代金トップとなるなどメガバンクが商いを集め上値指向

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは56ドル高と3日続伸、連日で過去最高値を更新した。原油先物価格の上昇でエネルギー関連株が買われたほか、アップルなどハイテク株が指数を押し上げた。

 東京市場では利益確定売りに押され、日経平均株価は4日ぶりに反落。FOMCやECB理事会などの結果を見極めたいとの思惑から買いがやや手控えられた。

 12日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウが3日続伸で連日の最高値更新、ナスダック指数も4日続伸と戻り歩調を続け、原油市況が上昇傾向を強めるなど、引き続きリスクオンの流れが意識される環境にあった。しかし、日経平均は前日までの3営業日で3.4%の上昇をみせていたことから、いったんキャッシュポジションを高める動きが優勢となった。米国では13日までの日程でFOMCが開催、アラバマ州の上院補欠選挙も控えているほか、欧州では14~15日にECB理事会が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。もっとも利益確定の動きは225先物主導のインデックス売買の影響も大きく、個別株の物色意欲は根強い。値下がりの数の方が多かったとはいえ、値上がり銘柄数も900を超えている。TOPIXは高く引け、大型株、中型株指数ともにプラスだった。

 個別では、任天堂<7974>が軟調、オリンパス<7733>、東京エレクトロン<8035>、安川電機<6506>なども売りに押された。サンフロンティア不動産<8934>が急落、スターティア<3393>、カーリットホールディングス<4275>、丹青社<9743>などの下げも目立った。ディー・エル・イー<3686>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども安い。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売買代金トップで高い。コマツ<6301>、オムロン<6645>も上昇した。物語コーポレーション<3097>がストップ高となり、シーズ・ホールディングス<4924>も値幅制限いっぱいに買われた。KIMOTO<7908>が値を飛ばし、アイロムグループ<2372>、gumi<3903>なども大幅高。愛眼<9854>、有沢製作所<5208>も物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、リクルート <6098> 、日揮 <1963> 、コマツ <6301> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約45円。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)銀行業、(4)海運業、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)水産・農林業、(3)情報・通信業、(4)化学、(5)その他製品。

■個別材料株

△大盛工業 <1844> [東証2]
 8-10月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△物語コーポ <3097>
 いちよし証券が投資評価と目標株価を引き上げ。
△ヨシックス <3221>
 11月既存店売上高は2ヵ月ぶりプラス。
△グッドコムA <3475> [東証2]
 今期経常26%増で最高益、増配と優待拡充も発表。
△アルファクス <3814> [JQG]
 飲食店向けセルフレジ共同開発の評価継続。
△sMedio <3913> [東証M]
 富士通の「ロボットAIプラットフォーム」に表情認識AIエンジンなど採用。
△シーズHD <4924>
 今期経常を7期ぶり最高益に上方修正。
△シノケンG <8909> [JQ]
 今期業績上振れで配当5円増額。
△シーイーシー <9692>
 2-10月期(3Q累計)経常は増益に転換。
△東テク <9960> [東証2]
 東証1部に指定替え。

▼APカンパニ <3175>
 11月既存店売上高の前年割れ続く。
▼サンフロ不 <8934>
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)物語コーポ <3097> 、(2)シーズHD <4924> 、(3)KIMOTO <7908> 、(4)ジンズメイト <7448> 、(5)イートアンド <2882> 、(6)アイロムG <2372> 、(7)SKジャパン <7608> 、(8)gumi <3903> 、(9)ヨシックス <3221> 、(10)RSテクノ <3445> 。
 値下がり率上位10傑は(1)サンフロ不 <8934> 、(2)スターティア <3393> 、(3)東京個別 <4745> 、(4)カーリットH <4275> 、(5)丹青社 <9743> 、(6)ライクKN <6065> 、(7)グローバルG <6189> 、(8)アイビーシー <3920> 、(9)北越工 <6364> 、(10)イノテック <9880> 。

【大引け】

 日経平均は前日比72.56円(0.32%)安の2万2866.17円。TOPIXは前日比1.74(0.10%)高の1815.08。出来高は概算で16億0062万株。値上がり銘柄数は910、値下がり銘柄数は1024となった。日経ジャスダック平均は3865.63円(7.33円高)。

[2017年12月12日]

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