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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サンフロ不、グッドコムA、富士通コン

サンフロ不 <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンフロンティア不動産 <8934>  1,294円  -247 円 (-16.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 11日、サンフロンティア不動産 <8934> が522万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限78万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約14%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月18日から21日までのいずれかの日に決定。最大で約83億円の調達資金については日和ホテルの開発資金などに充てる。

■グッドコムアセット <3475>  1,332円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値
 11日、グッドコムアセット <3475> [東証2]が決算を発表。17年10月期の連結経常利益は前の期比5.5%減の8.2億円になったものの、続く18年10月期は前期比25.6%増の10.3億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の東京23区を中心とする投資用マンションの販売が前期比12.7%増の365戸に伸びる計画だ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の25円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが10.1倍→8.7倍に低下する一方、配当利回りは2.42%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。さらに、株主優待制度を拡充すると発表しており、株主還元の拡充を評価する買いも向かった。新制度ではクオカード2000円分の贈呈を年1回→年2回に増やす。年間4000円分と実質倍増になる。

■リファインバース <6531>  2,998円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 リファインバース<6531>が後場に入って急動意。同社はきょう、新日鉄住金<5401>向けに製鋼副資材の出荷を開始したと発表。これが材料視されたようだ。同社は10月から千葉県富津市にあるリファインバース イノベーションセンターで「廃棄物粉体等混合造粒設備」を本格稼働。精密分離加工した建設系廃棄物とシリカ、カルシウムなどの無機系材料を一定割合で調合したものを製鋼副資材として、新日鉄住金の協力のもと評価を行い、製鋼工程で量産使用が可能であることを確認し、出荷開始に至っている。

■富士通コンポーネント <6719>  967円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 富士通コンポーネント<6719>がストップ高。同社はリレーやタッチパネルの大手メーカーで車載用を中心に高水準の需要を取り込んでいる。11日取引終了後、特定小電力無線モジュールが日本メーカーで初めてとなる低電力無線通信規格LoRaWAN AS923認証を取得したことを発表。また、24GHz帯ドップラー効果を利用し、前方に位置する移動物体を検知するセンサーモジュールを開発したことも合わせて発表しており、これが材料視された。

■大盛工業 <1844>  291円  +43 円 (+17.3%)  本日終値
 大盛工業 <1844> [東証2] が続急騰し、連日で年初来高値を更新した。11日に発表した18年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常損益が1.4億円の黒字(前年同期は3億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。主力の上・下水道工事などの手持ち工事が順調に進んだうえ、5月に買収した東京テレコムエンジニアリングにおける通信関連事業の業績上積みも寄与した。原価低減や経費削減を進めたことも黒字浮上に貢献した。上期計画の1.8億円に対する進捗率は76.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■sMedio <3913>  1,940円  +236 円 (+13.9%) 一時ストップ高   本日終値
 sMedio<3913>が一時ストップ高。この日、富士通<6702>がきょう発表した「ロボットAIプラットフォーム」に表情認識AIエンジン(sMedio Emotion Recognition)と顔認識AIエンジン(sMedio Face Detector)を提供し、表情認識機能、個人認証機能を共同開発したと発表しており、これが好材料視された。富士通の「ロボットAIプラットフォーム」は、コミュニュケーションロボットやさまざまなデバイスと連携し、人とデバイスとの自然なコミュニケーションを実現するというもの。自然対話、表情認識、音声感情分析、顔認識などのコミュニケーションに関わるAI技術を搭載し、ロボットなどのデバイスと接続したクラウドサービスとして提供するとしており、視覚に関わるAIエンジンに強みを持つ同社の技術が採用された。

■KIMOTO <7908>  343円  +30 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 KIMOTO<7908>は25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を形成しているが、12月に入り上げ足を強めてきた。6日に337円の高値をつけたが、早晩そこを突き抜けて新波動入りが期待される。同社は液晶向けなどの特殊フィルムのトップメーカー。15年3月期から17年3月期にかけて業績低迷を強いられたものの、今18年3月期は経営再建が軌道に乗りそうだ。表面加工技術で強みを持つ特殊フィルムは、高付加価値製品が好調に推移して収益に貢献。また、官公庁や自治体の所有する地図・台帳などのデジタル化およびデータ管理に効率的なシステムを導入するデータキッチン事業も受注を伸ばしており、今期営業利益は前期比2.8倍の6億円を見込む。海外では、米国、スイスのほか中国への展開に厚く、現地でのビジネス構築に関するコンサルティングなどを手掛け業容を広げている。(市)

■アルファクス <3814>  2,100円  +179 円 (+9.3%) 一時ストップ高   本日終値
 アルファクス・フード・システム <3814> [JQG]が一時3日連続のストップ高に買われ、約11年ぶりの高値圏に浮上した。8日、金融機関向け通貨処理機のトップ企業であるグローリー <6457> と飲食店向けセルフ式レジの共同開発で業務提携すると発表したことが引き続き材料視された。同社はすでに3つの決済システムを集約して行う決済モジュールを「α-PAY(アルファ-ペイ)」として自社外食業界向けPOSシステムに標準搭載している。グローリーと専門性の高い「セルフレジ」を共同開発することで、飲食店向けセルフレジのシェア拡大を目指す。また、業務提携しているLINE Pay社とのLINE Pay決済における相乗効果も見込んでいる。

■アイロムグループ <2372>  1,772円  +148 円 (+9.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 アイロムグループ<2372>が急騰、一時400円高はストップ高となる2024円まで買われた。京都大学では再生医療で使うiPS細胞をあらかじめ備蓄する際に新たな作製技術の採用を検討することが伝わっており、その対象がアイロムグループ子会社のIDファーマ(東京・千代田区)が特許を持つ作製法であると報じられたことが、同社株の集中人気につながった。同社株は8月30日に1992円の年初来高値に買われていたが、一気にクリアし3カ月半ぶりに新値圏に浮上した。

■アクロディア <3823>  331円  +19 円 (+6.1%)  本日終値
 アクロディア<3823>は大幅続伸。この日の午前中、同社の「インターホン向けIoTシステム」が、富士通<6702>がこの日に発表した「ロボットAIプラットフォーム」と連携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。アクロディアの「インターホン向けIoTシステム」は、インターホンからの画像や音声をクラウドサーバを通じてユーザのスマートフォンを呼び出すシステムを提供している。今回、富士通「ロボットAIプラットフォーム」と連携することで、インターホンからの画像・音声を処理し、画像を訪問者の顔情報として、音声を文字としてスマートフォンに表示することが可能になったという。また将来的には、宅配会社などと連携することで、訪問の可能性のある宅配会社の配送者の顔情報をクラウドサーバに登録し、確実に宅配会社の配送者であることを伝えることができる高いセキュリティー機能を持つインターホンサービスの実現も視野に入れることができるとしている。

●ストップ高銘柄
 ヤマト・インダストリー <7886>  232円  +50 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値
 ガーラ <4777>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 fonfun <2323>  506円  +80 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 理研グリーン <9992>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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