【特集】「半導体製造装置」関連に関心、需要増で設備投資競争に拍車<注目テーマ>
キヤノン <日足> 「株探」多機能チャートより
1 全固体電池
2 人工知能
3 仮想通貨
4 ロボット
5 量子コンピューター
6 電気自動車関連
7 5G
8 半導体製造装置
9 人材派遣
10 リチウムイオン電池
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「 半導体製造装置 」が8位となっている。
半導体の製造装置や材料の国際業界団体のSEMI(米国)がまとめた2017年第3四半期(7~9月)の世界半導体製造装置出荷額は、143億ドル(約1兆6000億円)となり、前年同期比30%増と高い伸びを示した。
各種ITサービスやSNSで動画が本格的に活用されることで、スマートフォンやデータセンターの記憶媒体として、NAND型フラッシュメモリー の需要が急増している。また、自動車用の半導体や、IoT(モノのインターネット)関連など、幅広い分野で半導体需要が継続的に拡大している。
なかでも特に、スマートフォンやデータセンターの記憶媒体として使用されるNAND型フラッシュメモリーの供給不足は深刻となっている。従来主力のHDD(ハードディスクドライブ)に代わって、処理速度が格段に速いフラッシュメモリーを使うSSD(ソリッドステートドライブ)がメーンとなってくることがフラッシュメモリーの不足感をさらに加速させそうだ。
次世代メモリーとして期待されている3DNAND型フラッシュメモリーの歩留まりがなかなか上がらないことも不足感を長引かせている要因で、先行して量産体制に入っている韓国サムスン電子とその他のメーカーとの設備投資競争の激化が、半導体製造装置の需要を拡大させることになる。
主な関連銘柄としては、キヤノン<7751>、ニコン<7731>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>、日立国際電気<6756>、東京精密<7729>、日立ハイテクノロジーズ<8036>、新川<6274>などがある。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)