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【市況】FOMC結果待ちで中小型株への物色が中心になりそう【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

12日の日経平均は4営業日ぶりに反落。72.56円安の22866.17円(出来高概算16億株)で取引を終えた。米株高を材料視するものの、ニューヨークの繁華街タイムズスクエア付近の地下鉄構内で爆発事件が発生したことによるテロへの警戒が重しとなり、日経平均は小幅に下落して始まった。その後切り返しをみせて一時22994.33円と23000円まであと一歩に迫る場面もみられたが届かず、前日終値を挟んでの狭いレンジ取引が続く中、後場に入り利益確定の流れが強まった。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは鉱業、石油石炭、銀行、海運、証券、保険、不動産が堅調。半面、精密機器、水産農林、情報通信、化学、その他製品、小売、電気機器がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、KDDI<9433>、京セラ<6971>が重しに。

日経平均は23000円にあと一歩届かず、日銀のETF買い入れへの需給面での下支えも期待しづらいなか、後場は利益確定の流れが強まっていた。ただし、前日の価格帯での推移であり、12日-13日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードを考慮すれば、底堅い相場展開だったであろう。また、中国市場の下げも心理的に嫌気されていたようである。

一方で、TOPIX、東証2部、マザーズ、JASDAQはプラス圏での推移となり、銀行株が引き続き堅調だったこともあり、相場の先高期待は強いとみられる。明日はFOMCの結果待ちのムードが強まることになるほか、引き続きハイテク株の底入れを見極めたいところでもある。そのため、引き続きこう着感が強まりやすい中で、中小型株への物色が中心になりそうである。(村瀬智一)

《AK》

 提供:フィスコ

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