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【市況】今週の【早わかり株式市況】 3週ぶり小反落、米政局混乱や円相場の振れで乱高下

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、米政局混乱や円相場の振れで乱高下、日経平均株価は3週ぶりに小幅反落した。

 週初の4日は米トランプ政権のロシアゲート問題再燃に伴う政局混乱や北朝鮮リスクが売り圧力となり、日経平均は4日ぶりに反落した。

 翌5日は米政局混乱への懸念や米ハイテク株安を受け、終始売り物に押される展開となった。6日はトランプ米大統領が「エルサレムをイスラエルの首都に認定する」と伝わり中東情勢悪化が懸念され売りが先行。後場には為替市場で円高が進んだことを機に先物主導の売りが膨らみ下げ足を加速した。日経平均は一時503円安まで売り込まれ、引けは445円安と今年最大の下げ幅となった。7日は前日に急落した反動から買い戻しが入り4日ぶりに急反発した。

 週末の8日は米株高や為替市場で急激に円安が進んだことを受け、主力株をはじめ幅広く買いが優勢となり日経平均は連日で大幅高となった。

 日経平均株価は、前週比7円(0.03%)安の2万2811円と3週ぶりに小幅ながら反落して取引を終えた。週間の値幅は745円と、前週の630円から拡大した。


 今週前半の急落から買い戻されたことで下値の底堅さが確認されたことから、来週は年末高に向けて堅調な展開が期待できそうだ。
 重要イベントとしては、国内では13日朝に発表される10月機械受注や15日朝に発表される日銀短観が注目される。海外では12日-13日に開催されるFOMCや14日開催のECB理事会、14日発表の中国11月鉱工業生産指数に注視が必要だろう。


◆マーケット・トレンド(12月4日~8日)

【↓】  12月 4日(月)―― 4日ぶり反落、米政局混乱や北朝鮮リスクで売り優勢
 日経平均 22707.16( -111.87)  売買高13億9443万株 売買代金 2兆4096億円

【↓】  12月 5日(火)―― 続落、ハイテク株安も売り一巡後下げ渋る
 日経平均 22622.38(  -84.78)  売買高14億7712万株 売買代金 2兆6899億円

【↓】  12月 6日(水)―― 急落・一時500円安、中東情勢不安や円高で売り膨らむ
 日経平均 22177.04( -445.34)  売買高17億9174万株 売買代金 3兆2089億円

【↑】  12月 7日(木)―― 320円高・急反発、半導体関連や出遅れ建設株に買い
 日経平均 22498.03( +320.99)  売買高15億2833万株 売買代金 2兆8073億円

【↑】  12月 8日(金)―― 連騰・2万2800円回復、米株高と円安が追い風
 日経平均 22811.08( +313.05)  売買高15億2833万株 売買代金 2兆8073億円

◆セクター・トレンド(12月4日~8日)

(1)JR東日本 <9020> など陸運、大東建託 <1878> など建設、三井倉HD <9302> など倉庫株が物色された
(2)味の素 <2802> など食品、ファストリ <9983> など小売りといった消費関連株は大幅続伸
(3)王子HD <3861> などパルプ・紙、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった素材株は総じて堅調
(4)三菱重 <7011> など機械、パナソニック <6752> など電機といった輸出株はさえない
(5)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険株は低調

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