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【経済】11月のミシガン大指数 速報値から下方修正 共和党員と民主党員の間で意見相違

 この日発表の11月のミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は71.8と4月以来の水準に上昇したものの、速報値からは下方修正され、予想も下回った。米消費者のインフレ期待については1年先は2.6%に低下し、2020年以来の低水準となった一方、5-10年先は3.2%に上昇し、2023年11月以来の高水準となっている。

 同指標は支持政党別の調査も発表しているが、トランプ氏が大統領選で勝利した後、経済の進路について共和党員と民主党員の間で深刻な意見の相違が出ている。共和党支持者の景況感は2021年以来の高水準に急上昇した一方で、民主党支持者の景況感は1年超ぶりの低水準に落ち込んだ。政治的にどちらにも属さない人々の景況感は低下。歴史的に、政権政党と同調する消費者は、野党と同調する消費者よりも経済見通しについてより良い見解を持つ傾向にある。

 調査責任者のスー氏は声明で「最終的にはトランプ氏の経済政策の今後の実施については依然として大きな不確実性が残っており、消費者は今後数カ月間で自らの見解を再調整し続けるだろう」と述べた。また、インフレについては、共和党員は楽観的である一方、民主党員はインフレ、個人所得、労働市場全般、企業業績など多くの面で先月よりも悪化していたという。

 多くの米国人がトランプ氏の政策が自分たちの経済状況改善に繋がることを期待している半面、多くのエコノミストが関税、不法移民の国外追放、減税はインフレを加速させ、経済成長を抑制するリスクがあると警告している。

*ミシガン大消費者信頼感指数(11月・確報値)0:00
結果 71.8
予想 73.9 速報 73.0

・1年先インフレ期待
結果 2.6%
予想 2.7% 速報 2.6%

・5-10年先インフレ期待
結果 3.2%
予想 3.1% 速報 3.1%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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