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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、ハイテク株安も売り一巡後下げ渋る (12月5日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22595.33
高値  22682.71(12:41)
安値  22522.28(09:50)
大引け 22622.38(前日比 -84.78 、 -0.37% )

売買高  14億7712万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6899億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、売り一巡後は下げ渋る展開に
 2.米トランプ政権のロシアゲート問題再燃とハイテク株安が重荷
 3.週末のメジャーSQ意識して主力株は積極的な売買が手控えられる
 4.ハイテク株が軟調な一方、鉄鋼や海運など市況関連株が買われる
 5.個別物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数が1000超でTOPIXは高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは58ドル高と反発、2日ぶりに過去最高値を更新した。米上院で税制改革法案が可決され、年内の実現期待が高まり買いが優勢となった。

 東京市場では、主力株に売りが出て日経平均株価は続落。ただ電機セクターの下げが目立つほかは買い気が強く、売り一巡後は戻り足をみせた。

 5日の東京市場は、終始売り物に押される展開となった。米トランプ政権のロシアゲート問題再燃に伴う政局混乱への懸念が重荷となっている。また、前日の米国株市場ではNYダウが58ドル高と反発し最高値を更新したが、一方でハイテク株比率の高いナスダック指数が安く、これが東京市場に悪影響を与える格好となっている。下値ではここまでの上昇相場に乗り遅れた国内機関投資家や個人投資家の押し目買いを誘い、売り一巡後は下げ渋る展開となった。週末にメジャーSQを控え、全体指数の乱高下を警戒するムードもあり、東証1部の売買代金は2兆6900億円と今一つ盛り上がりを欠いた。ただし、値上がり銘柄数が1000を超え、値下がり銘柄数を上回った。TOPIXもプラスで引けており、実態はむしろ買い優勢の地合いだったといってよさそうだ。

 個別では、任天堂<7974>が東証1部断トツの商いをこなしたものの株価は大きく下落、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>なども軟調。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>などの半導体関連も安い。オハラ<5218>が大きく利食われたほか、石川製作所<6208>、レーザーテック<6920>も安い。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ヤーマン<6630>などの下げも目立った。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり。ファーストリテイリング<9983>も堅調。NTT<9432>、JT<2914>なども買いが優勢となった。コマツ<6301>が強い動きで、新日鉄住金<5401>など鉄鋼株や日本郵船<9101>など海運株が総じて買われた。北の達人コーポレーション<2930>、ミクニ<7247>が値を飛ばしたほか、五洋建設<1893>も物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、花王 <4452> 、コマツ <6301> 、セコム <9735> 、大和ハウス <1925> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、信越化 <4063> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約86円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)陸運業、(4)建設業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)精密機器、(3)石油石炭製品、(4)電気機器、(5)医薬品。

■個別材料株

△モロゾフ <2217>
 2-10月期(3Q累計)経常が61%増益。
△ALBERT <3906> [東証M]
 「単眼可視光カメラで距離を推定できるソフト開発」との報道。
△レイ <4317> [JQ]
 テレ朝HD <9409> との資本・業務提携を引き続き材料視。
△ナトコ <4627> [JQ]
 前期経常を63%増益に29%上方修正。
△キタック <4707> [JQ]
 18年10月期業績は営業8%増益見通し。
△ノリタケ <5331>
 東海東京調査センターが投資判断を引き上げ。
△幸楽苑HD <7554>
 11月度の既存店売上高12.3%増で3ヵ月連続プラス。
△Uアローズ <7606>
 11月既存店売上高が4ヵ月連続で前年上回る。
△ピジョン <7956>
 2-10月期(3Q累計)経常が25%増益。
△杉村倉 <9307> [東証2]
 東証が信用規制解除。

▼ティーライフ <3172>
 第1四半期は57%営業減益。
▼IDEC <6652>
 250万株の株式売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)ノリタケ <5331> 、(3)巴 <1921> 、(4)ミクニ <7247> 、(5)ID <4709> 、(6)スターティア <3393> 、(7)エストラスト <3280> 、(8)グランディ <8999> 、(9)ペッパー <3053> 、(10)ダイダン <1980> 。
 値下がり率上位10傑は(1)IDEC <6652> 、(2)オハラ <5218> 、(3)豊和工 <6203> 、(4)DLE <3686> 、(5)石川製 <6208> 、(6)ヨシックス <3221> 、(7)T&Gニーズ <4331> 、(8)レーザーテク <6920> 、(9)ダイトウボウ <3202> 、(10)ソースネクス <4344> 。

【大引け】

 日経平均は前日比84.78円(0.37%)安の2万2622.38円。TOPIXは前日比4.10(0.23%)高の1790.97。出来高は概算で14億7712万株。値上がり銘柄数は1055、値下がり銘柄数は905となった。日経ジャスダック平均は3790.23円(23.64円安)。

[2017年12月5日]


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