【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米政局混乱や北朝鮮リスクで売り優勢 (12月4日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22843.53
高値 22864.33(09:06)
安値 22693.99(14:55)
大引け 22707.16(前日比 -111.87 、 -0.49% )
売買高 13億9443万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4096億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反落、米株波乱含みでリスク回避売り
2.米トランプ政権のロシアゲート問題に絡み政局混乱への懸念
3.前週末の米株市場ではNYダウが一時350ドルの下げと波乱
4.北朝鮮巡る地政学リスクもくすぶり、石川製、豊和工などが急騰
5.売買代金は2兆4000億円と減少傾向、値下がり銘柄1300超
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは40ドル安と反落した。ロシア疑惑の再燃で一時急落も税制改革実現への期待から下げ幅を縮小した。
週明けの東京市場では朝方こそ日経平均株価がプラスで始まったものの、その後はすぐにマイナス圏に沈む展開となり、後場に入ると下げ幅が拡大した。
4日の東京市場は、前週末の米国株市場ではNYダウが一時350ドルも下げる波乱展開となり、終値は40ドル安まで戻したとはいえ、にわかにリスク回避ムードが高まりつつある。ロシアゲート問題に絡み米トランプ政権を巡る混乱が株式市場に影を落としている格好で、主力株中心に手掛けづらさが漂う。東京市場は寄り付き時点では、足もとの為替が円安傾向に振れたこともあり売り物を吸収しプラス圏で始まったが、その後は下値模索の展開に変わった。また、北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感も上値を押さえる要因となった。前場段階では値上がり銘柄数のほうが多かったが、後場は値下がり銘柄数が大幅増加して1300を超えた。東証1部の売買代金は2兆4000億円と最近としては低調な水準となった。
個別では、任天堂<7974>が軟調、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も下落した。ペッパーフードサービス<3053>が急落、ニッカトー<5367>、アルテック<9972>なども大幅安。アカツキ<3932>が安く、オリンパス<7733>も売り込まれた。ネクソン<3659>が安く、ブロードリーフ<3673>、第一工業製薬<4461>なども値を下げた。
半面、ソニー<6758>がしっかり、ファーストリテイリング<9983>も買いが先行した。SBIホールディングス<8473>、住友金属鉱山<5713>もしっかり。豊和工業<6203>が急騰、石川製作所<6208>は一時ストップ高となるなど防衛関連が値を飛ばし、日本エスコン<8892>も値幅制限いっぱいに上昇した。ジーンズメイト<7448>、ラクーン<3031>、東海カーボン<5301>などが大幅高となったほか、ヨータイ<5357>、ディア・ライフ<3245>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、アステラス <4503> 、ソニー <6758> 、東海カ <5301> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。うち18円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、オリンパス <7733> 、日東電 <6988> 。押し下げ効果は約54円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)水産・農林業、(4)鉄鋼、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)精密機器、(3)空運業、(4)金属製品、(5)機械。
■個別材料株
△伊藤園 <2593>
上期経常が8%増益で着地・8-10月期も8%増益。
△SLD <3223> [JQ]
ポケモンカフェ運営受託を引き続き材料視。
△フライングG <3317> [JQ]
11月既存店売上高は8.3%増。
△RSテクノ <3445>
中国半導体マーケット参入へ合弁設立。
△プロパティA <3464> [JQ]
東証2部に市場変更。
△ダブスタ <3925> [東証M]
AI搭載型OCRを用いたサービスをSBI証券に提供。
△レイ <4317> [JQ]
テレ朝HD <9409> と資本業務提携。
△クミアイ化 <4996>
前期経常を29%上方修正。
△日エスコン <8892>
今期経常を23%上方修正、配当も3円増額。
△東栄リーファ <9133> [JQ]
旧村上ファンド系が保有比率9%超に買い増し。
▼串カツ田中 <3547> [東証M]
東証が信用規制。
▼愛知銀 <8527>
74万株の株式売り出しを実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)豊和工 <6203> 、(2)石川製 <6208> 、(3)日エスコン <8892> 、(4)GMB <7214> 、(5)クミアイ化 <4996> 、(6)モリテック <5986> 、(7)ジンズメイト <7448> 、(8)アーク <7873> 、(9)ミライアル <4238> 、(10)ラクーン <3031> 。
値下がり率上位10傑は(1)ペッパー <3053> 、(2)インベスC <1435> 、(3)愛知銀 <8527> 、(4)ニッカトー <5367> 、(5)ダイコク電 <6430> 、(6)銭高組 <1811> 、(7)アルテック <9972> 、(8)アカツキ <3932> 、(9)ITFOR <4743> 、(10)ソリトン <3040> 。
【大引け】
日経平均は前日比111.87円(0.49%)安の2万2707.16円。TOPIXは前日比9.66(0.54%)安の1786.87。出来高は概算で13億9443万株。値上がり銘柄数は645、値下がり銘柄数は1314となった。日経ジャスダック平均は3813.87円(6.75円安)。
[2017年12月4日]
株探ニュース