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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日エスコン、ソレイジア、伊藤園

日エスコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本エスコン <8892>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 1日、日本エスコン <8892> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の48億円→59億円に22.9%上方修正。増益率が34.3%増→65.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。保有する商業施設と商業底地をエスコンジャパンリート投資法人へ売却したことが上振れの主因。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の15円→18円(前期は15円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが9.6倍→7.8倍に低下する一方、配当利回りは2.85%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。併せて、90万株(発行済み株式数の1.3%、金額で4.5億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充も好感されたようだ。

■ソフト99 <4464>  1,627円  +193 円 (+13.5%)  本日終値
 ソフト99コーポレーション<4464>は4連騰し連日の年初来高値更新となった。岩井コスモ証券が1日付で、投資判断を新規「A」、目標株価2000円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。上期は自動車向けや半導体向けが好調で業績は計画を上振れ、これを受けて会社側は18年3月期の業績見通しを上方修正した。ただ、この増額は上期の上振れ分をほぼ積み増しただけで下期見通しは据え置かれたものであり、同証券では足もとの半導体市場の活況などを考慮すれば、かなり保守的な見積もりと指摘。18年3月期営業利益を会社予想27億円に対して28億円を見込んでいるほか、19年3月期は同30億円を見込んでいる。

■クミアイ化学工業 <4996>  867円  +81 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 1日、クミアイ化学工業 <4996> が17年10月期の連結経常利益を従来予想の58億円→75億円に29.3%上方修正。増益率が29.5%増→67.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。旧イハラケミカル工業との経営統合で加わった連結子会社の売上高見込みの集計に誤りがあり、売上は計画を下回ったものの、原価低減や販管費削減に加え、持分法投資利益の発生が利益を押し上げた。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  446円  +25 円 (+5.9%)  本日終値
 ソレイジア・ファーマ<4597>は大幅反発。がん化学療法に伴う末梢神経障害治療薬「SP-04」に関して、日本人などを対象とした米国での第1相臨床試験の投与が開始されたと発表しており、開発の進捗に対する期待感から買いが入ったようだ。同社では11月20日、スウェーデンのバイオベンチャー、プレッド・ファーマ(ストックホルム市)と、「SP-04」(プレッド社商標「PledOx」)の日本、中国、韓国、台湾、香港およびマカオでの開発事業化の独占的権利を導入する契約を締結している。プレッド社は、PledOxの後期第2相臨床試験を完了し、第3相国際共同臨床試験を今年中に開始する予定だが、前述の第1相試験はソレイジアの権利地域における今後の臨床開発に資することを目的に実施している。

■RSテクノ <3445>  4,120円  +230 円 (+5.9%)  本日終値
 シリコンウエハーの再生加工を手掛けるRS Technologies <3445> が急反発。1日、中国半導体マーケットへの参入を目指し、現地企業2社と合弁会社を設立すると発表したことが買い材料視された。合弁相手は北京有色金属研究総院と福建倉元投資有限公司(GRINM)の2社。また合弁設立とあわせて、同社はGRINMの子会社でシリコンインゴットやプライムウエハーの製造販売を手掛けるGRITEKに資本参加し、GRITEKを連結子会社化する。同社はGRITEKに対し、約70億円を段階的に出資する予定だ。中国政府との関係が深いGRINMと組むことで、中国でのプライムウエハー製造販売事業を推進していく。

■伊藤園 <2593>  4,330円  +225 円 (+5.5%)  本日終値
 伊藤園<2593>が大幅反発。前週末1日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)の連結決算が、売上高2658億8300万円(前年同期比3.0%増)、営業利益144億9600万円(同1.2%増)、純利益92億4600万円(同3.6%増)となり、従来予想の純利益90億円を上回り、上期として最高益を更新したことが好感された。主力の緑茶飲料「お~いお茶」を今年5月にリニューアルした効果のほか、茶葉(リーフ)製品で30年ぶりとなるリーフ(ティーバッグ)製品のテレビCMを放映したことも寄与した。また、前期に計上した海外子会社への貸付に絡む為替差損が一巡したことも最終利益の押し上げに貢献した。なお、18年4月期通期業績予想は、売上高4925億円(前期比3.5%増)、営業利益226億円(同3.8%増)、純利益140億円(同2.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■メニコン <7780>  6,210円  +280 円 (+4.7%)  本日終値
 メニコン<7780>が大幅続伸し年初来高値を更新した。東海東京調査センターが1日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を5070円から6870円に引き上げたことが好材料視されたようだ。定額支払い制度の会員増と16年12月投入の新製品の本格寄与を見込むため、会社側では18年3月期の営業利益を従来の40億5900万円から44億5100万円(前年比13.9%増)と上方修正した。ただ、同センターではこれを控え目として、前期比33%増の52億円、19年3月期は同25%増の65億円を予想している。

■松屋 <8237>  1,387円  +60 円 (+4.5%)  本日終値
 松屋<8237>が大幅反発し、年初来高値更新。前週末1日の取引終了後に発表した11月売上速報で、銀座店と浅草店を合わせた銀座本店の売上高が前年同月比11.4%増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。銀座店は、婦人服のコートやジャケットなどの防寒衣料や、ストールやファーなどの防寒雑貨が好調に推移したほか、紳士服も防寒衣料を軸に好調を維持した。また、歳暮ギフトの売り上げも堅調だった。免税売上高については、化粧品やラグジュアリーブランドが好調なことに加え、時計が前年の倍の売り上げとなるなど引き続き好調に推移した。一方、浅草店は歳暮ギフトや化粧品、婦人服が好調だった。

■ワークマン <7564>  3,710円  +110 円 (+3.1%)  本日終値
 ワークマン<7564>が4日続伸で連日の年初来高値更新となった。前週末1日の取引終了後に発表した11月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比3.4%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。中旬以降に気温が低下したことで、ストレッチ素材のジャンパーやウオームパンツ、保温・発熱性インナーなど防寒商品の販売が伸長した。また、高機能防水ウエア「イージス」シリーズの販売が大幅に増加したことも寄与した。なお、全店売上高は同5.6%増だった。

■Jフロント <3086>  1,932円  +33 円 (+1.7%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が4日続伸し年初来高値を更新した。前週末1日の取引終了後に発表した11月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比6.9%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。婦人・紳士服ともにコートを中心に好調に推移したことに加えて、化粧品、ラグジュアリーブランド、美術宝飾品も売り上げを伸ばし、すべてのカテゴリーで前年実績を上回った。また、大丸松坂屋百貨店の免税売上高(速報値)は、対前年92%増(客数同67%増、客単価同15%増)となった。

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