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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):高島屋、東芝機、国際石開帝石

高島屋 <日足> 「株探」多機能チャートより
■高島屋 <8233>  1,119円  +19 円 (+1.7%)  本日終値
 高島屋<8233>が反発。前週末1日の取引終了後に発表した11月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高が前年同月比3.8%増と、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。免税売り上げの伸長と株高による資産効果の影響などで、高額品が好調だった。また、気温の低下もあって、コートをはじめとした重衣料に動きがみられたほか、タカシマヤカシミヤコレクションが前年比2ケタ増となったことも寄与した。なお、免税売り上げは同48.2%増だった。商品別では、リビングが前年を下回ったものの、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供服ホビー、食料品などがプラスとなった。

■東芝機械 <6104>  809円  +13 円 (+1.6%)  本日終値
 東芝機械<6104>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価を750円から960円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、LiB(リチウムイオン二次電池)セパレータ用押出成形機や射出成形機、ダイカストマシンの需要増加、射出成形機の収益性改善による利益拡大を見込んでいたが、LiBセパレータ用押出成形機の受注が、中国での旺盛な需要を背景に想定以上に好調と評価。また、原価低減モデルの売上高拡大や、ラインの整流化などで射出成形機の生産性改善も予想以上に進んでいるとして、18年3月期の営業利益予想を52億円から54億円へ、19年3月期を同66億円から71億円へ、20年3月期を同74億円から85億円へ上方修正。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,319円  +19 円 (+1.5%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などが揃って頑強な値動きをみせた。前週末のWTI原油先物価格は96セント高の1バレル=58ドル36セントと続伸、4日ぶりに58ドル台を回復して引けており、原油市況上昇が収益面でプラスに働く資源関連セクターに追い風となっている。前週末の米国株市場でもNYダウなど主要指数は下落したが、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株は買い優勢となっていた。

■三越伊勢丹 <3099>  1,303円  +17 円 (+1.3%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が反発。前週末1日の取引終了後に発表した11月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比5.7%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き高額品が全体を牽引したことに加えて、比較的天候に恵まれ、この時期らしい気温推移だったことから、コートを中心とした防寒ニーズが堅調だった。また、全国的に化粧品カテゴリーが牽引役となったほか、前月に苦戦した自社カード顧客の売り上げも回復傾向が見られた。なお、インバウンド売り上げは引き続き好調で、その売り上げ規模は勢いのあった15年の実績を上回るまでに拡大した。

■ADEKA <4401>  1,930円  +21 円 (+1.1%)  本日終値
 ADEKA<4401>が3日続伸。値刻みこそ小幅ながらここにきて底値離脱の動きを鮮明としており、11月16日以降、きょうまでの12立会日で安かった日はわずかに11月24日の1日だけで、法人系資金とみられる継続的な買いが入っていることを窺わせる。同社は樹脂添加剤や食用油を製造するほか、半導体材料も展開している。半導体需要は世界的に旺盛であり、そのなか同社は、韓国メーカー向けDRAM用材料などが好調に推移し、収益に貢献している。樹脂添加物も自動車軽量化の波が押し寄せるなか、フォローの風が強い。今期業績は営業利益段階で前期比微増を見込むが、19年3月期6~7%の増益と再び成長路線に復帰する公算が大きい。

■ヨコレイ <2874>  1,136円  +8 円 (+0.7%)  本日終値
 ヨコレイ<2874>は5日続伸と上値追い態勢を明確にしている。全般相場は米株安を引き継いで主力株が手掛けにくく、水産、食料品セクターなどデフェンシブストックに物色資金が流れている。そのなか同社は、サーモン養殖子会社の好調が牽引する形で足もと堅調な業績を堅持、食品販売部門だけでみれば営業利益は前期比9割の伸びが予想されている。市場では「2020年9月期に営業利益を85億円(17年9月期実績は51億7900万円)まで高める中期計画がスタートしていることも株高を後押しする」(国中堅内証券)と指摘している。

■日揮 <1963>  1,983円  +14 円 (+0.7%)  本日終値
 日揮<1963>はしっかり。同社はきょう、インドネシアでガス処理建設プロジェクトを受注したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。受注したのは、インドネシア国営石油会社であるプルタミナ社の傘下企業が同国の東ジャワ州ボジョネゴロ地区で計画するガス処理プラント建設プロジェクト。受注金総額は約1000億円で、うち同社グループの受注額は約400億円だとしている。

■関電工 <1942>  1,114円  +3 円 (+0.3%)  本日終値
 関電工<1942>は続伸。SMBC日興証券は1日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は1350円(従来1400円)とした。屋内線工事が中期的な牽引役となるとみている。18年3月期の連結営業利益は295億円と会社計画290億円を上回り、過去最高(94年3月期275億円)を更新すると予想。屋内線の工事が伸びているほか、無電柱化工事も業績を下支えすることから19年3月期以降も業績は増益基調が続くと予想している。

■新日鐵住金 <5401>  2,795円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などをはじめ鉄鋼株が総じて堅調。ここリターンリバーサルの流れに乗って、鉄鋼株の出遅れ修正の動きが顕在化しており、断続的な買いが入っている。旺盛な自動車販売需要や、東京五輪を控えたインフラ需要を背景に薄鋼板の在庫減少が続いているもようで、需給にタイト感が生じていることから、鉄鋼メーカーにとって収益面のポジティブ材料として株価を刺激している。

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