【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):H2Oリテイ、串カツ田中、石川製
H2Oリテイ <日足> 「株探」多機能チャートより
エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が反発し、年初来高値を更新した。前週末1日の取引終了後に発表した11月度の売上速報で、全社合計売上高が前年同月比6.9%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。婦人ファッションが継続的に好調に推移しており、特に気温の急激な低下に伴いコートを中心とした重衣料の動きが活発化した。また、服飾雑貨もインバウンドが好調なバッグや雑貨の動きが目立った。さらに、食料品も気温低下に伴い、鍋商材の動きが良かった。なお、インバウンドは一般品、消耗品ともに好調を継続しており、特に化粧品や高額なジュエリーや時計が活発な動きを示した。
■串カツ田中 <3547> 5,160円 -1,000 円 (-16.2%) ストップ安 本日終値
1日、東証と日証金が串カツ田中 <3547> [東証M]について4日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。
■愛知銀行 <8527> 5,870円 -490 円 (-7.7%) 本日終値 東証1部 下落率3位
1日、愛知銀行 <8527> が三菱東京UFJ銀行による65万2000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限9万7800株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で74万9800株と発行済み株式数の6.9%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は11日から14日までの期間に決定される。
■エスエルディー <3223> 2,118円 +400 円 (+23.3%) ストップ高 本日終値
エスエルディー <3223> [JQ]が連日のストップ高に買われた。株価は15年12月以来、約2年ぶりに2000円台を突破。1日午前、ポケモン社が18年3月14日にオープンを予定するオフィシャルショップ「ポケモンセンタートウキョーDX&ポケモンカフェ」に常設するカフェ店舗のプロデュースおよび運営に係る業務を受託したと発表しており、これが引き続き材料視された。「ポケモンセンター」は人気ゲーム「ポケットモンスター」のオフィシャルショップで、オリジナルグッズの販売やイベントを実施、現在全国で11店舗を展開している。今回開設する店舗は初のカフェ併設型店舗で過去最大規模となる予定。発表を受けて、来期以降の業績回復などに期待する買いが殺到した。
■レイ <4317> 440円 +80 円 (+22.2%) ストップ高 本日終値
イベントやテレビCMなどの企画制作を手掛けるレイ <4317> [JQ]がストップ高。1日、テレビ朝日ホールディングス <9409> と資本業務提携すると発表したことが買い材料視された。コンテンツを活用した事業展開や映像技術分野、クロスメディアマーケティング分野などで連携する。資本面では同社がテレ朝HDを引受先とする第三者割当により143万4900株の自己株処分を実施するほか、テレ朝HDは分部至郎社長と主要株主エイチ・ダブリュ・プロジェクトから同社株143万0900株を買い取る。これにより、同社はテレ朝HDの持分法適用会社となる。
■石川製作所 <6208> 3,495円 +499 円 (+16.7%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
石川製作所<6208>、豊和工業<6203>が高い。株式市場全般は主力株が手掛けづらく上値の重い展開となっており、値動きの速い材料株に短期資金を中心とした買いが向かっている。北朝鮮を巡る地政学リスクが再燃するなか、米国のマクマスター大統領補佐官が3日放送のFOXニュースのインタビューで、「北朝鮮に対し影響力のある中国やロシアに取り組みを強化するよう説得する考えだ」と述べたほか、「(北朝鮮がICBMを発射したことから)軍事衝突が近づいている」と危機感を示したことが、防衛関連株の株価を強く刺激する格好となった。
■メドピア <6095> 1,199円 +152 円 (+14.5%) 本日終値
メドピア<6095>が大幅続伸し新値追い。同社はきょう、人工知能(AI)ベンチャーのエクサウィザーズ(東京都文京区)とAIソリューションの開発で業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。エクサウィザーズは、超高齢社会に代表されるような社会課題を解決することを目的に、AIプラットフォームの開発やAI教育サービスなどを行っている企業。同社はこの提携により、メドピアグループが持つ医師や一般消費者によるテキストデータ(集合知)をエクサウィザーズのAI技術で解析することにより、製薬企業をはじめとする企業や一般消費者に対し、さまざまなAIソリューションを企画・開発するとしている。
■ハイパー <3054> 793円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
ハイパー<3054>が前場終盤になって急動意。午前11時ごろ、Keepdata(東京都千代田区)と提携し、次世代分析プラットフォーム「KeepDataHub DX(キープデータハブ デジタルトランスフォーメーション)」の提供を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。従来の国内クラウドサービスは、米国からの輸入製品やサービス販売が主体となっていたが、「KeepDataHub DX」は、米国のビジネスモデルであるクラウドサービスに日本のものづくり・顧客対応を融合。それぞれの良さを生かしたシンプルで使いやすく、細かなサポートに優れた純国産のIoT・ビッグデータ分析プラットフォームだという。また、使用している既存のシステムからデータを取り込み、蓄積・高速検索・集計・分析・見える化まで1つのプラットフォームで行うため、導入プロセスがシンプルで、サーバやシステムの構築コストや導入プロジェクトの期間が大幅に削減できるなども特徴としている。
■フライングガーデン <3317> 4,760円 +585 円 (+14.0%) 一時ストップ高 本日終値
フライングガーデン <3317> [JQ]が急反騰。4日午前に発表した11月の既存店売上高は前年同月比8.3%に伸び、今期に入り8ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。同社は北関東を地盤にハンバーグチェーンを展開。5月にテレビ番組で紹介された効果で客数が伸び、既存店売上高の前年比プラスが続いている。同社は10月30日に通期の経常利益予想を上方修正したが、中間期(4-9月)実績が上方修正後の通期計画に対して進捗率が76.4%に達しており、再度上方修正する可能性も高いとみられている。
●ストップ高銘柄
不二精機 <6400> 419円 +80 円 (+23.6%) ストップ高 本日終値
フジタコーポレーション <3370> 2,258円 +400 円 (+21.5%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安柄
串カツ田中 <3547> 5,160円 -1,000 円 (-16.2%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース