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【市況】東京株式(大引け)=27円高、押し目買い意欲旺盛で売り一巡後プラス圏に返す

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 24日の東京株式市場は朝方安く始まったものの、その後は下げ渋り、後場に入ると押し目買いが優勢となり日経平均はプラス圏に切り返した。

 大引けの日経平均株価は前日比27円70銭安の2万2550円85銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は13億2964万株、売買代金概算は2兆3996億2000万円。値上がり銘柄数は1157、対して値下がり銘柄数は781、変わらずは100銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が感謝祭の祝日で休場だったことで手掛かり材料に事欠くなか、為替が円高方向に振れたことが主力株中心に逆風となり、日経平均は130円以上安く始まった。しかし、下値では押し目買いが厚く、後場に入ると日銀のETF買いの思惑もあって、好業績銘柄などに物色の矛先が向かいプラス圏に浮上。午後には日銀の次期総裁人事について、安倍首相の意向を反映して金融緩和に前向きな人選で進められているとの思惑が浮上して全体相場を支えた。週末要因も絡んで全体売買代金は今一つ盛り上がりを欠いたものの、個別株の物色ニーズは旺盛で、特に小型株が買いを集めた。上昇と下落銘柄の数も朝方は値下がりが多かったが、後場に入ると値上がりの数が一気に増えて逆転、結局1100を超える銘柄が高く引けた。

 個別では任天堂<7974>が断トツの売買代金をこなし1600円高と気を吐いた。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、スタートトゥデイ<3092>が大幅高。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>も買われた。シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>、ニッカトー<5367>も値幅制限いっぱいに買われた。イートアンド<2882>、ヤーマン<6630>が急上昇、カーリットホールディングス<4275>、ヘリオス テクノ ホールディング<6927>なども値を飛ばした。

 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、SUMCO<3436>も売りに押された。三菱マテリアル<5711>が急落、ダイフク<6383>も値を下げた。TDK<6762>、ディー・エヌ・エー<2432>が利益確定売りに安く、コマツ<6301>も下落した。インフォマート<2492>、KLab<3656>が売られ、ワコム<6727>、タカラトミー<7867>も下値を探った。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

最終更新日:2017年11月24日 16時38分

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