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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ツクイ、日立国際、アエリア

ツクイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■SFPホールディングス <3198>  1,960円  +46 円 (+2.4%)  本日終値
 22日、SFPホールディングス <3198> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.2%にあたる35万3300株(金額で7億0660円)の自社株取得枠を1.88%にあたる55万株(金額で12億1000万円)に変更すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。取得期間も従来の12月28日までから、18年2月28日までに延長する。

■テイカ <4027>  2,899円  +66 円 (+2.3%)  本日終値
 テイカ<4027>を通期業績の上方修正期待銘柄として注目。同社が8日に発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益が前年同期比23.7%増の33億6700万円に伸び、従来計画の30億円を上回って着地し、通期経常利益予想61億円(前期比2.2%増)に対する進捗率は55.2%に達している。需給逼迫状態にある汎用用途の酸化チタンが塗料・インキ向けに販売が伸びたほか、インバウンド需要などを背景に化粧品向け表面処理製品も好調だった。円安進行で為替差損がなくなったことも大幅増益に貢献した。さらに同社は14日、熊山工場(岡山県赤磐市)内に化粧品原料の機能性微粒子製品(微粒子酸化チタンなど)の製造設備を新設すると発表した。新規生産能力の増加分は、年間1000トンで、約20億円を投じて2019年2月末の完成を目指す。また、この生産能力の増加により21年度に20億円の売上高増を目指す。株価は、13日に年初来高値3145円をつけて以降、一服商状となっているものの、PERは16倍水準と割高感はなく、直近の信用倍率は0.4倍台と売り長で、反転上昇のタイミングが近そうだ。(朱)

■クレハ <4023>  7,350円  +120 円 (+1.7%)  本日終値
 クレハ<4023>が3連騰で11月9日につけた7350円を上抜き、1991年10月以来約26年ぶりの高値圏に浮上した。同社は炭素繊維をはじめファイン分野に重心を置く化学メーカーだが、最近では農薬の出荷増やリチウムイオン電池向けの接着材料が増加傾向にあり収益に貢献している。原油市況の上昇に伴いシェールオイル掘削部材も回復歩調にあり、18年3月期業績は期初見通しを増額修正、営業利益段階で前期比3割増の120億円を予想しており、市場では19年3月期も増益基調が見込まれるとの見方が強い。直近ではレオス・キャピタルワークスが21日提出の大量保有報告書で6%超の大株主に浮上したことが判明しており、これも思惑を呼んでいる。

■ツクイ <2398>  924円  +13 円 (+1.4%)  本日終値
 ツクイ<2398>が全般下げ相場の間隙を縫って6日続伸と上値追いを継続。同社は介護専門の人材ビジネスを手掛けており、訪問介護や入浴などの在宅介護を主力としており、デイサービスが好調で収益は成長路線を走っている。事業子会社のツクイスタッフは介護と医療に特化した転職支援サービスを提供しており、業容拡大が顕著だ。22日取引終了後に子会社ツクイキャピタルが介護・福祉・医療に特化したベンチャーキャピタルファンドを設立することを発表、これを手掛かりに物色人気が改めて高まった。

■日立国際電気 <6756>  3,330円  +40 円 (+1.2%)  本日終値
 日立国際電気<6756>は後場上げ幅を拡大し新値追い。午後0時30分ごろ、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)傘下のHKEホールディングスが、日立国際に対するTOB価格を従来の2900円から3132に引き上げると発表。あわせて買付期間を11月24日までから12月8日までに延長しており、買い付け条件の引き上げを好感した買いが入った。KKRでは、10月にTOB価格を当初の2503円から2900円に引き上げて今回の買い付けを開始していたが、その後、公開買い付けの開始後における応募状況や、今後の応募の見通し、および公開買付けの目的を円滑に達成する必要性などを総合的に考慮し、買付条件を引き上げたとしている。

■アエリア <3758>  1,691円  +19 円 (+1.1%)  本日終値
 アエリア<3758>が4日続伸。この日、子会社リベル・エンタテインメントが提供するイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」が、きょう付で450万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「A3!」はプレイヤーが劇団の主宰兼「総監督」となり、イケメン劇団員たちをキャスティングして青春ストーリーが楽しむゲーム。今回、DL数が450万を突破したことを受けて、ゲーム内で使用できるプレミアムメダルをプレゼントするとしている。

■タツタ電線 <5809>  875円  +9 円 (+1.0%)  本日終値
 タツタ電線<5809>が3連騰、2013年7月以来となる900円台乗せが目前。電線・ケーブル事業が売上高の6割を占めており、安倍政権や小池東京都知事が積極推進の構えにある電線地中化では新たなケーブル需要が見込まれている。また残りの4割を担うのが電子材料事業で、こちらはスマートフォン向け電磁波シールドフィルムが好調、「特に米アップル向けの受注が拡大して出荷量はこれまでのピーク水準を超えている」(国内中堅証券)状態で、市場ではにわかにアップル関連として注目度が高まっている。18年3月期は営業利益段階で48億円予想と前期比2ケタ伸長を見込むが、上期時点で31億3300万円に達しており、上方修正の公算が大きい。

■しまむら <8227>  12,780円  +110 円 (+0.9%)  本日終値
 しまむら<8227>は小動き。23日に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比11.0%減となり、3カ月連続で前年実績を下回ったが、売り上げの悪化は想定の範囲内であり、市場の反応は限定的のようだ。10月下旬に2週連続して週末に台風が接近したほか、11月に入っては前年に比べて日中気温が高く推移した影響で売り上げが伸び悩んだ。月度後半は全国的に気温が低くなり、チラシで打ち出した寝具インテリア関連を中心に冬物の動きが活発になり売り上げは伸長したが、前半の落ち込みをカバーするまでには至らなかった。

■東洋ゴム工業 <5105>  2,340円  +14 円 (+0.6%)  本日終値
 東洋ゴム工業<5105>は6日続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資判断「1」を継続しつつ、目標株価を2600円から2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、業績予想を再考し17年12月期営業利益予想を550億円から500億円へ下方修正したが、会社予想の470億円は上回ると予想。また、18年12月期はフルキャパにより増産こそ容易ではないが、北米におけるSUV用大径タイヤへの生産シフトによる製品ミックス改善が期待できることに加えて、19年12月期は北米、マレーシア工場の能力が拡充し増産開始となることから、再び成長ステージへの回帰が期待できるとしており、中期的にも業績成長が持続するとみている。

■ディスコ <6146>  28,260円  +70 円 (+0.3%)  本日終値
 ディスコ<6146>は朝安後、値を戻す展開となり年初来高値を更新した。ドイツ証券は22日、同社株の投資評価を「バイ」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は2万7900円(従来2万4900円)とした。「現状株価は当面の成長は織り込んだ」と指摘している。同社のダイサ・グラインダは着実に稼働台数を拡大、消耗品需要も大きく伸びており、利益の上振れ期待は強い。ただし、「バリュエーションは既に過去上限水準にあり、株価は既に適正値」とみている。

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