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【特集】「AIスピーカー」関連、普及加速で息の長い物色対象に<注目テーマ>

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより
★人気テーマ・ベスト10

1 全固体電池
2 量子コンピューター
3 人工知能
4 リチウムイオン電池
5 半導体製造装置
6 電気自動車関連
7 人材
8 人材派遣
9 ICタグ
10 AIスピーカー

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「AIスピーカー」が10位となっている。

 「AIスピーカー」は、人工知能(AI)で音声に自動応答するスピーカー端末のこと。人間が話しかけるだけで音楽再生やニュースの視聴、情報の検索などさまざまな操作を可能とし、「ポスト・スマホ」の本命とも目されている。

 2014年に米アマゾン・ドット・コムがAI「アレクサ」を搭載した「アマゾン・エコー」を発売して以降、主に米国で人気を集めており、米グーグルも16年から「グーグルアシスタント」を搭載した「グーグルホーム」を展開している。さらに、来年の早い時期にも米アップルが「シリ(発話解析・認識インターフェース)」搭載の「ホームポッド」を発売する予定で、市場拡大の加速が期待されている。日本でもLINE<3938>が10月5日に、AIプラットフォーム「クローバ」を搭載した正式版「Clova WAVE」を発売するなど、数社が開発に取り組んでおり、国内市場の需要拡大に期待が寄せられている。

 個別企業では、LINEを筆頭にして、NTTグループの粋を集めて開発したAI技術を搭載したコミュニケーションデバイス「ペトコ」を近く発売するNTTドコモ<9437>。また、人工知能を活用したスマートホーム実現に向け、家電の操作を音声でできる「ホームアシスタント」を開発しているシャープ<6753>も注目だ。また、AI活用の次世代家電に積極的に取り組むオンキヨー<6628>は、アマゾンなどの音声認識技術を活用して、マイクやカメラ搭載のAIスピーカー開発に意欲をみせている。

 一方、需要拡大に向けた動きも活発化している。大和ハウス工業<1925>は22日、戸建て住宅でのIoT(モノのインターネット)事業の推進に向け、米グーグルのAIスピーカー「グーグルホーム」などの活用で、家電や住宅設備がインターネットでつながる住宅の実証実験を23日から始めると発表した。

 レオパレス21<8848>は7日、AIスピーカーを搭載したスマートステーション端末を、18年1月からの新築全戸に標準装備すると発表した。年間約1万戸への導入を予定しており、賃貸物件のIoT化を実現するスマートステーション端末として、国内最大規模の設置数となる見込みだ。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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