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【市況】今週の【早わかり株式市況】 8週続伸・2万2500円台乗せ、外国人買いと好業績株上昇が牽引

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日経平均株価が8週続伸となり21年4ヵ月ぶりに2万2500円台に乗せた。外国人買いと好決算株の上昇が相場を牽引した。

 週初の10月30日は日経平均が前週に550円強の上昇をみせ21年ぶりに2万2000円台乗せを達成していただけに、高値警戒感が意識されたものの上値は重いながらも小幅に3日続伸した。

 翌31日は前日の米株安や円安一服を受け利益確定売りに押され、日経平均は小幅に反落した。11月1日は米株高や円安という追い風が吹く中、好決算発表が相次いだことを受けて国内外機関投資家の買いが膨らみ後場に上げ足が加速。日経平均は前日比408円高と5月8日以来、約6ヵ月ぶりの上げ幅となった。前日に20年ぶりの営業最高益更新見通しへと上方修正したソニー <6758> の株価が急伸し全体相場を牽引したことがマーケットの象徴となり、「金融相場」から「業績相場」に本格的に転換したとの見方が強まった。

 3連休を控えた週末の2日は世界株高でリスク選好ムードが継続。買い意欲が旺盛で利益確定売りをこなし、日経平均は続伸しほぼ高値引けとなった。

 日経平均株価は、前週比530円(2.41%)高の2万2539円と8週続伸し、21年4ヵ月ぶりに2万2500円台に乗せて取引を終えた。8週間の上げ幅は3200円を超えた。週間の値幅は700円と、前週の401円から拡大した。


 来週は8週間の上げ幅が3200円を超えているだけに、高値警戒感から一時的な調整場面がありそうだ。ただ、好決算の発表が相次いでおり、上昇トレンドは続くとみされる。
 重要イベントとしては、5日にトランプ米大統領が初来日するのが最大のイベントだ。6日に日米首脳会談を行う。そのほか国内では8日発表の9月景気動向指数や、9日朝に発表される9月機械受注と9月国際収支が注目される。また、17年9月中間決算発表は後半戦に入り、トヨタ自動車 <7203> やソフトバンク <9984> 、NTT <9432> などが予定されている。海外では8日発表の中国10月貿易収支や同日行われる米中首脳会談に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(10月30日~11月2日)

【↑】  10月30日(月)―― 小幅に3日続伸、高値警戒感から売買交錯で上値重い
 日経平均 22011.67(  +3.22)  売買高23億7158万株 売買代金 4兆0373億円

【↓】  10月31日(火)―― 小反落、米株安で売り先行も物色旺盛で値を戻す
 日経平均 22011.61(  -0.06)  売買高18億8801万株 売買代金 3兆5298億円

【↑】  11月 1日(水)―― 408円高・6ヵ月ぶり上昇幅、米株高や円安で買い加速
 日経平均 22420.08( +408.47)  売買高20億5682万株 売買代金 3兆7557億円

【↑】  11月 2日(木)―― 続伸・2万2500円乗せ、買い旺盛で利益確定売り吸収
 日経平均 22539.12( +119.04)  売買高18億6848万株 売買代金 3兆3088億円

◆セクター・トレンド(10月30日~11月2日)

(1)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が業種別上昇トップ
(2)国際石油開発帝石 <1605> など鉱業、JXTG <5020> など石油株は上値追い
(3)ソニー <6758> など電機、コマツ <6301> など機械といった輸出株は続伸
(4)王子HD <3861> などパルプ・紙、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株も堅調続く
(5)JT <2914> など食品、セブン&アイ <3382> など小売りといった消費関連株は引き続き低調
(6)金融株はオリックス <8591> などその他金融が反発する一方、
  三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険、野村 <8604> など証券株は反落

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