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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸・2万2500円乗せ、買い旺盛で利益確定売り吸収 (11月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22512.18
高値  22540.25(15:00)
安値  22400.01(09:19)
大引け 22539.12(前日比 +119.04 、 +0.53% )

売買高  18億6848万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3088億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、利益確定売りこなし2万2500円台乗せ
 2.米雇用統計発表やトランプ大統領来日前でも買い意欲は旺盛
 3.空売りの手仕舞い買い戻しが全体指数の上昇を後押し
 4.日経平均、TOPIXともに上昇も値下がり銘柄数が値上がりを上回る
 5.海外投資家の参戦で売買代金は3兆3000億円と高水準が続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは57ドル高と続伸。米主要企業から市場予想を上回る好決算の発表が相次ぎ、買いが優勢となった。

 東京市場は続伸。日経平均株価は前日に400円超の上昇をみせただけに利益確定売り圧力も顕在化したが、買い意欲が旺盛でそれを吸収した。日経平均は2万2500円台に乗せ、21年4ヵ月ぶりの高値を付けた。

 2日の東京市場は世界的な株高の流れに乗る形でリスク選好ムードが続き、日経平均は2万2500円台を乗せ、ほぼ高値引けとなった。前日の欧米株市場が総じて高く、世界的な株高の流れが意識されるなか、企業の好業績期待を背景に主力株中心に買いが入り全体指数を押し上げた。3連休前であすに米10月の雇用統計の発表や、5日~7日の日程でトランプ大統領来日などのイベントを控え、買いが入れにくい環境にあったが、日経平均はいったんマイナス圏に沈む局面はあったものの、後場終盤にかけて買いの勢いが増した。空売りの手仕舞いによる買い戻しが浮揚効果をもたらした。特徴的だったのは日経平均、TOPIXともに上昇したにも関わらず、東証1部の値下がり銘柄が1000を超え値上がり銘柄数を上回ったこと。売買代金は今週に入ってから最低だったとはいえ3兆3000億円台と引き続き高水準で、前週10月27日以降は5日連続で3兆円を上回っている。

 個別では、ソニー<6758>が商いを伴い続伸、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も買い優勢だった。住友金属鉱山<5713>が買われたほか、富士急行<9010>、BEENOS<3328>が急伸、アウトソーシング<2427>、石原産業<4028>も上昇した。トーセ<4728>、レーザーテック<6920>が上値を追い、タクマ<6013>も反発した。
 半面、売買代金トップの任天堂<7974>は軟調、村田製作所<6981>も冴えない。日本ハム<2282>が大幅安したほか、ヤマハ<7951>、安永<7271>、北の達人コーポレーション<2930>なども大きく値を下げた。日本マイクロニクス<6871>、トピー工業<7231>、TYK<5363>なども売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はホンダ <7267> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、エーザイ <4523> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はヤマハ <7951> 、日ハム <2282> 、大塚HD <4578> 、日野自 <7205> 、パナソニック <6752> 。押し下げ効果は約35円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)鉱業、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。一方、下落は5業種のみで下落率の上位から(1)水産・農林業、(2)その他製品、(3)空運業、(4)卸売業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△アウトソシン <2427>
 1-9月期(3Q累計)税引き前が2.2倍増益。
△BEENOS <3328>
 前期経常は28%増で上振れ着地。
△大木ヘルス <3417> [JQ]
 7-9月期(2Q)経常は76%増益、未定だった今期配当は1円増配。
△ロコンド <3558> [東証M]
 10月EC受注高は過去最高、営業利益も高水準。
△石原産 <4028>
 上期最終を一転黒字、3期ぶり最高益更新に上方修正。
△CTS <4345>
 上期経常最高益予想を31%上乗せ、通期も増額・配当も2円増額。
△MSジャパン <6539> [東証M]
 上期経常は30%増益で上振れ着地。
△能美防災 <6744>
 上期経常を51%上方修正。
△TSテック <7313>
 今期税引き前を8%上方修正、4期ぶり最高益更新。
△富士急 <9010>
 上期経常は19%増益で着地。

▼日ハム <2282>
 今期税引き前を4%下方修正。
▼カーメイト <7297> [JQ]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)BEENOS <3328> 、(2)富士急 <9010> 、(3)CTS <4345> 、(4)島精機 <6222> 、(5)飯野海 <9119> 、(6)東特線 <5807> 、(7)TSテック <7313> 、(8)神戸鋼 <5406> 、(9)アウトソシン <2427> 、(10)石原産 <4028> 。
 値下がり率上位10傑は(1)荒川化 <4968> 、(2)日ハム <2282> 、(3)安永 <7271> 、(4)芝浦 <6590> 、(5)Sサイエンス <5721> 、(6)東エレデバ <2760> 、(7)ヤマハ <7951> 、(8)北の達人 <2930> 、(9)enish <3667> 、(10)グローバルG <6189> 。

【大引け】

 日経平均は前日比119.04円(0.53%)高の2万2539.12円。TOPIXは前日比7.37(0.41%)高の1794.08。出来高は概算で18億6848万株。値上がり銘柄数は880、値下がり銘柄数は1060となった。日経ジャスダック平均は3707.89円(10.83円安)。

[2017年11月2日]

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