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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):かどや製油、Jフロント、トヨタ

かどや製油 <日足> 「株探」多機能チャートより
■かどや製油 <2612>  6,390円  +140 円 (+2.2%)  本日終値
 1日、かどや製油 <2612> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.64%にあたる6万株(金額で3億7500万円)を上限に、2日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は1日終値の6250円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■東邦亜鉛 <5707>  5,640円  +120 円 (+2.2%)  本日終値
 東邦亜鉛<5707>が続伸。ここ世界的な景況感の回復を背景に商品市況が上昇基調にあり、ニッケルや亜鉛などの非鉄市況が上昇、CRB指数は前日まで5日続伸で今年4月以来、約7カ月ぶりの高値水準にある。中国のインフラ投資が回復していることもあって非鉄市況は今後も上昇基調が見込まれており、非鉄製錬メーカーにとって収益環境は良好だ。そのなか、同社は亜鉛と鉛製錬を主軸としており、オーストラリアの子会社が2つの鉱山を運営、業績面で追い風が強まっている。

■Jフロント <3086>  1,712円  +28 円 (+1.7%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸。1日の取引終了後に発表した10月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比3.6%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。土曜日が前年に比べて1日少なかったことに加えて、2度の台風や降雨日数増によるマイナス影響はあったものの、気温の低下に伴い婦人・紳士ともにコートが活発に動いたほか、化粧品やラグジュアリーブランド、宝飾品が好調に推移した。なお、免税売上高は同2.0倍となった。

■トヨタ自動車 <7203>  7,155円  +117 円 (+1.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの自動車株に買いが先行。外国為替市場でドルが買われ、1ドル=114円台に入る円安に振れていることから輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い自動車株に追い風が意識されている。なお、ホンダは2日付の日本経済新聞で「2022年をメドに充電時間が現在の半分以下になる『超急速充電』の電気自動車(EV)を世界で販売する」と報じられたこともあって買い人気が増幅されている。

■チヨダ <8185>  2,828円  +36 円 (+1.3%)  本日終値
 チヨダ<8185>がしっかり。1日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比6.4%減と6カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。平日は週を追うごとに良くなったものの、台風が2週連続で直撃した週末に伸び悩んだ。また、土曜日が1日少なかったことが2ポイント強のマイナス要因となった。なお、商品別では雨の日が多かったため、防水機能を備えたビジネスシューズやスニーカー、レインシューズの販売が好調に推移し、また、ブーツなど秋冬物商品も堅調な滑り出しとなった。

■大塚商会 <4768>  8,230円  +100 円 (+1.2%)  本日終値
 大塚商会<4768>が6日続伸。大和証券は1日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は7610円から9250円に見直した。同社は先月31日に第3四半期(7~9月)の業績を発表したが、内容は「非常にポジティブ」と評価。前年下期の業績が急回復した反動減が懸念されたが、同期の営業利益は前年同期比17%増とむしろ加速したことを前向きにとらえている。同証券では17年12月期の連結営業利益は前期比11%増の440億円(会社予想410億円)と増額修正を見込んでいる。

■三越伊勢丹 <3099>  1,246円  +12 円 (+1.0%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>がしっかり。1日の取引終了後に発表した10月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高は前年同月比0.6%増と小幅ながら5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。土曜日が1日少なかったほか、例年にない長雨と2度の台風が入店客数に影響したものの、高額品需要は底堅く、コートを中心とした冬物衣料の動きも堅調だった。また、インバウンド売り上げは、前月からの好調トレンドが国慶節期間中・期間後を含めて継続し、特に基幹3店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)では、勢いのあった2015年の実績も上回った。

■高島屋 <8233>  1,070円  +10 円 (+0.9%)  本日終値
 高島屋<8233>がしっかり。1日の取引終了後に発表した10月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高が前年同月比2.1%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年と比較して土曜日が1日少なかったことに加えて、台風による影響があったものの、高額品や免税売り上げが伸長したほか、コートなど防寒衣料にも動きが見られた。商品別では紳士雑貨、婦人服、子供服ホビー、リビング用品、食料品などが前年を下回った一方、特選衣料雑貨や宝飾品などの高額品のほか、紳士服・婦人雑貨が前年比プラスとなった。なお、免税売り上げは同62.2%増だった。

■タムラ製作所 <6768>  781円  +7 円 (+0.9%)  本日終値
 タムラ製作所<6768>が9連騰で連日の年初来高値更新。1日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の398億5000万円から414億円(前年同期比2.2%増)へ、営業利益が22億5000万円から26億円(同0.6%増)へ、純利益が13億5000万円から20億円(同43.7%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。電子部品関連事業で、中国などの自動化ニーズを背景に産業機械向けのトランス・リアクタの売り上げが拡大したことに加えて、電子化学実装関連事業でスマートフォンの秋口にかけての新モデルの量産対応で売り上げが増加したことなどが寄与した。また同時に、ドイツにおける持ち分会社を通じて、現地のはんだメーカーであるElsold(ELS)社を買収したと発表しており、業容拡大の期待も高まっているようだ。アジア・ASEAN地域における既存の販売網を通じてELS社が強みとする棒はんだおよび糸はんだの拡販を支援するほか、ELS社の有する販売網や製造拠点を活用してタムラ製の電子化学材料の欧州展開を加速するのが狙い。なお、取得価額は非開示としている。

■三菱UFJ <8306>  773.8円  +5.7 円 (+0.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調。朝方は9.9円高の778円まで買われ、銀行株は業種別上昇率トップとなる場面があった。前日の米国株市場でゴールドマン・サックスやシティグループ、JPモルガンなど大手金融株が上昇しており、これを受けて東京市場でも同社株など米国で事業展開するメガバンクに買いが優勢となっている。ただ、米長期金利はここ上昇一服場面にあり、上値では利益確定の売りも観測され値動きは重くなっている。

■ロコンド <3558>  1,784円  +300 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンド <3558> [東証M]が急反騰。1日、10月のEC事業における速報ベースの受注高が9億4600万円と過去最高になると発表したことが買い材料視された。また、10月単月の営業利益は上期(3-8月)の6200万円を超える見込みとなった。8月の倉庫拡張による家賃増加や10月からの一部運賃上昇を吸収して高水準な利益を達成した。これまで継続的に収益性強化に取り組んだことが実を結んだことになる。なお、今期の計画値は据え置いている。

●ストップ高銘柄
 互応化学工業 <4962>  1,710円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 不二硝子 <5212>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 UMNファーマ <4585>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 大木ヘルス <3417>  1,061円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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