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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヘリオス、GMB、串カツ田中

ヘリオス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヘリオス <4593>  1,474円  +8 円 (+0.6%)  本日終値
 ヘリオス<4593>は小動き。25日の取引終了後、脳梗塞急性期を対象とした体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」に関して、中断していたプラセボ対照二重盲検第2/3相試験の被験者登録を再開したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。使用を予定していたプラセボ製剤(偽薬)に不具合が確認されたことから一時的に被験者登録を中断していたが、新たに作製されたプラセボ製剤を治験実施施設へ再配付することで再開したという。なお、同件に関する17年12月期業績への影響については、今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかに開示するとしている。

■イトーキ <7972>  863円  -68 円 (-7.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 イトーキ<7972>が大幅続落。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算は、売上高810億2500万円(前年同期比5.9%増)、営業利益25億6600万円(同8.6%増)、純利益18億2000万円(同22.8%増)と増収増益となったものの、7~9月の営業損益は前年同期比で約4億7000万円赤字幅が拡大しており、これを嫌気した売りが出たようだ。オフィス関連事業で、首都圏における新築需要の減少に伴い競争が一段と激化していることに加えて、設備機器関連事業の採算が悪化したことなどが響いた。なお、17年12月期通期業績予想は、売上高1110億円(前期比9.2%増)、営業利益34億円(同21.4%増)、純利益22億円(同15.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■クラリオン <6796>  425円  -29 円 (-6.4%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 クラリオン<6796>は急落。25日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高901億2700万円(前年同期比4.6%減)、調整後営業利益37億5500万円(同15.9%減)、純利益23億7600万円(同25.5%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。既存製品の売り上げ減少が響き国内事業が低迷したことに加えて、欧州事業の原価率の悪化や、中国における開発費の増加などが利益を圧迫した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2000億円(前期比2.6%増)、調整後営業利益105億円(同6.6%減)、純利益70億円(同9.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,148円  -122 円 (-5.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 25日に決算を発表。「上期経常が9%減益で着地・7-9月期も74%減益」が嫌気された。富士通ゼネラル <6755> が10月25日大引け後(16:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.9%減の80.7億円に減り、通期計画の230億円に対する進捗率は35.1%となり、5年平均の33.5%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒富士通ゼネラルの詳しい業績推移表を見る

■加賀電子 <8154>  3,325円  -185 円 (-5.3%)  本日終値
 加賀電子<8154>は大幅続落。同社は前日に、18年3月期通期の業績見通しの上方修正を発表したものの、修正幅が小幅にとどまったこともあり、材料出尽くしとの受け止めから売りが優勢となったようだ。同社は25日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を2300億円から2320億円(前期比2.1%増)へ、営業利益を70億円から75億円(同9.0%増)へ、最終利益を55億円から63億円(同9.7%減)へそれぞれ増額した。主力事業の電子機器向けEMS(受託製造サービス)ビジネスや、半導体および住宅向け関連商材などの販売が好調に推移したことが寄与している。

■安川電機 <6506>  3,820円  -80 円 (-2.1%)  本日終値
 安川電機<6506>が3日続落。大和証券は25日、同社株の投資判断を「1(買い)」から「3(中立)」へ2段階引き下げた。目標株価4000円は継続した。同社は23日に業績発表を行い、24日には説明会を開催したが、同証券では「ネガティブな事象や先行き見通しはなかったが、逆に現在の業績予想を増額できる印象も小さかった」と指摘。成長期待は続くが割安感は縮小したとみており、株価はしばし調整を想定している。

■GMB <7214>  1,944円  +400 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 25日、GMB <7214> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.5億円→17.2億円に63.8%上方修正したことが買い材料視された。韓国や欧州向けにウォーターポンプなどの新車用部品、東南アジア向けに補修用部品の販売が伸びたことが寄与。円安による為替差益の発生も利益を大きく押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も17億円→23億円に35.3%上方修正。減益率が33.2%減→9.7%減に縮小する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが8.9倍→6.0倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ハウスコム <3275>  3,065円  +489 円 (+19.0%)  本日終値
 26日に発表した「ハウスコム、株式分割を発表」が買い材料視された。
  株式分割及び定款の一部変更に関するお知らせ
  ⇒⇒ハウスコムの会社開示情報を見る

■串カツ田中 <3547>  9,890円  +1,500 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 串カツ田中<3547>が急騰。同社は25日、アジアで飲食事業などを展開しているシンガポールのSFBI(Asia-Pacific)とフランチャイズ(FC)契約を締結することで合意したと発表。同地域での事業展開による収益への寄与などが期待されているようだ。この契約は、アジアのハブであるシンガポールに出店することで、アジア地域での串カツの知名度を向上させることなどが主な目的。1号店は12月に出店する予定だとしている。

■妙徳 <6265>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 妙徳<6265>が寄り付き大口の買い注文を集めカイ気配で始まり、気配値のまま500円台を回復、2006年以来11年ぶりの高値圏に浮上してきた。同社は半導体製造装置向け真空発生器や吸着パッドを製造、世界的に活況を呈する半導体設備投資需要を取り込んでいる。チップ搬送や、非接触搬送機器などの半導体向け特殊技術に引き合いが強く、にわかに関連有力株として上値追い態勢を強めている。

●ストップ高銘柄
 宮越ホールディングス <6620>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 串カツ田中 <3547>  9,890円  +1,500 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 アール・エス・シー <4664>  660円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 サンユウ <5697>  990円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 妙徳 <6265>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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