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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):LINE、日立ハイテク、KLab

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより
■LINE <3938>  4,885円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 LINE<3938>が急反騰し、4月3日につけた年初来高値4370円を一気に更新した。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1212億3300万円(前年同期比17.4%増)、営業利益244億7900万円(同33.8%増)、純利益120億7400万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感された。9月末の月間アクティブユーザー数が前年同期比4.1%増の1億6800万人となったことなどを背景に、パフォーマンス型広告をはじめとする広告サービス売り上げが伸長した。格安スマートフォンの宣伝広告費や採用増に伴う人件費などの増加はあったが、カメラアプリケーション事業の組織再編に伴う事業譲渡益104億4400万円を計上したことなどもあり、大幅増益を確保した。なお、17年12月期通期業績予想は精緻な業績予想を策定することが困難として、未公表としている。

■サンケン電気 <6707>  749円  +68 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 サンケン電気 <6707> が急伸し、連日で年初来高値を更新した。同社は25日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→90億円に50.0%上方修正。増益率が19.4%増→79.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。冷蔵庫などの省エネ家電向け半導体デバイスが想定以上に伸びるうえ、米子会社の業績好調も収益を押し上げる。円安による採算改善や為替差損益の改善も利益拡大を後押しする。一方、事業構造改革費用165億円を計上することに伴い、連結最終損益を25億円の黒字→137億円の赤字に下方修正し、一転して赤字見通しとなったが売り材料視されなかった。

■ユアテック <1934>  955円  +82 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ユアテック<1934>が大幅高で、新値追い。同社は25日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の90億円から115億円(前期比21.0%減)に引き上げた。売上高予想も2100億円から2200億円(同2.7%減)に増額修正。再生可能エネルギー関連工事を含む一般民間工事を中心に売り上げの増加が見込めるとしている。

■日立ハイテクノロジーズ <8036>  4,760円  +290 円 (+6.5%)  本日終値
 25日、日立ハイテクノロジーズ <8036> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の460億円→520億円に13.0%上方修正。減益率が14.7%減→3.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。3次元NANDメモリーなどの需要拡大を背景に、半導体プロセス製造装置や測定装置の販売が想定より伸びる。円安効果や原価低減なども上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→80円(前期は80円)に増額修正したことも支援材料となった。

■大和証券グループ本社 <8601>  709.3円  +36.5 円 (+5.4%)  本日終値
 25日、大和証券グループ本社 <8601> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.12%にあたる5200万株(金額で400億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月2日から18年3月23日まで(但し、18年1月25日~2月16日は買付を行わない)。併せて決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.8%増の689億円に伸びて着地したことも支援材料となった。

■KLab <3656>  1,986円  +99 円 (+5.3%)  本日終値
 KLab<3656>が3日続伸。25日の取引終了後、空中艦隊アクションバトル「天空のクラフトフリート」で大型アップデートを配信したとしており、利用者層の拡大を期待した買いが入ったようだ。今回のアップデートでは、「艦隊戦(ギルドバトル)」に新機能「魔導シールド」が登場したほか、メーンストーリー第2部がリリースされ、新船員も続々登場していることが目玉としている。

■ティーケーピー <3479>  2,200円  +107 円 (+5.1%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が大幅続伸。同社は貸会議室の運営や、付随する飲料・宿泊サービスなどを展開しており、今年3月に東証マザーズに株式上場した。SMBC日興証券は25日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は2456円から2700円に引き上げた。同社は、不動産市況が低迷している時期に賃貸不動産を仕入れ、小口化することで収益規模を拡大してきた。今後は、ケータリング事業を手掛ける常盤軒、イベントプロデュースを手掛けるメジャースなど事業再生領域に足を踏み入れ、豊富な法人ユーザーからの多様なニーズに応えていくことで事業規模の拡大を図っていく段階に入ったことに注目している。

■マキタ <6586>  4,715円  +200 円 (+4.4%)  本日終値
 マキタ <6586> が大幅反発し、上場来高値を更新した。同社は25日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の620億円→723億円に16.6%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して11.7%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の電動工具の販売が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。下期の想定レートを1ドル=105円→110円と円安方向に見直したことも上振れの要因となる。

■マーベラス <7844>  985円  +35 円 (+3.7%)  本日終値
 マーベラス<7844>が反発。25日の取引終了後、LINE<3938>との初の共同事業となるスマートフォン向けゲームアプリ「千銃士(せんじゅうし)」の事前登録受付を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「千銃士」は両社で企画・開発・運営を行い、共同でサービス提供を行うタイトルで、銃の化身である「貴銃士」を収集・育成し、圧政を敷く世界帝に戦いを挑む「貴銃士×育成ゲーム」。事前登録では、登録人数に応じてキャラクターボイスを「千銃士」公式ツイッターアカウントにて先行公開するほか、ゲーム内のアイテム購入やガチャなどゲームのプレイに役立つ「ノーブルストーン」や、限定ボイス付きのキャラクターカードなどをプレゼントするとしている。

■安藤・間 <1719>  894円  +30 円 (+3.5%)  本日終値
 安藤ハザマ<1719>は3日続伸で堅調。同社は26日午後2時、18年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結利益予想の上方修正を発表した。売上高は1880億円から1873億2000万円(前年同期比0.4%減)へ小幅下方修正したものの、営業利益は108億円から189億8000万円(同31.4%増)へ、最終利益は63億円から125億3000万円(同28.7%増)へ上方修正した。利益の上方修正は、主に国内工事の採算性向上に伴い、完成工事総利益が増加したことなどによる。第2四半期累計期間の完成工事総利益率は16.4%(土木25.0%、建築11.2%)となる見込み。なお、前回発表の見通しは同11.9%(土木14.9%、建築10.2%)となっていた。

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