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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

双信電機 <日足> 「株探」多機能チャートより

■双信電機 <6938>  863円 (+150円、+21.0%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。双信電機 <6938> がストップ高。小野寺五典防衛相が17日、防衛装備庁電子装備研究所(東京都世田谷区)を視察し、電磁パルス(EMP)攻撃への備えに万全を期す考えを示したこと受けて、ノイズ除去フィルターを主力とし、NDS(防衛省規格)電磁シールド室調査委員会に名を連ねる同社に、関連銘柄物色の矛先が向かったもよう。

■エディア <3935>  1,748円 (+300円、+20.7%) ストップ高

 エディア <3935> [東証M]が17日に続いて18日もストップ高となった。16日の取引終了後に、アエリア <3758> [JQ]と女性をターゲットにした位置情報ゲームを開発運営する合弁会社を設立すると発表。これを受けて今後の事業展開への期待感から買いが継続して入ったが、18日は午前中にサンリオ <8136> 子会社サンリオウェーブと共同開発中のゲームアプリ「ハローキティのドコカナアルカナ」の事前登録者数が10万人を突破したと発表しており、あわせて好材料視されたようだ。同アプリはハローキティやマイメロディ、シナモロール、ポムポムプリン、KIRIMIちゃん.などのサンリオキャラクターたちが大集合したゲーム。今回の事前登録者数10万人突破を受けて、リリース後に事前登録キャンペーン特典の「まるもふびよりのモップ(パートナーキャラ)」を配布するとしている。

■メドレックス <4586>  927円 (+150円、+19.3%) ストップ高

 メドレックス <4586> [東証M]がストップ高。17日にストップ高まで買われた流れを引き継ぎ、18日も値幅制限いっぱいまで上昇した。同社は16日に、米国で開発中の「MRX-10XT」(オキシコドンテープ剤)について、同国で第1相臨床試験を開始したと発表しており、これが引き続き材料視されたようだ。米国では、オキシコドン(中枢性鎮痛薬)をはじめとする強い鎮痛作用を持つオピオイド鎮痛剤が大きな市場を形成しているが、一方でオピオイド鎮痛剤の乱用から14年には200万人が薬物依存に陥るなど社会問題化している。同社はオピオイド貼付剤における乱用および誤用事故の抑制・防止を目的として、独自の新たな経皮吸収型製剤技術AMRTSを開発しており、この技術を用いたMRX-10XTは、より安全で安定した疼痛管理をもたらすものとして期待されている。

■サンユウ <5697>  747円 (+100円、+15.5%) ストップ高

 サンユウ <5697> [東証2]が3日連続でストップ高に買われた。株価は2009年8月以来、約8年ぶりの高値水準に上昇した。13日大引け後に、神戸製鋼所 <5406> がアルミ部材などのデータを改ざんして出荷していた問題で、新たに鋼線やステンレス鋼線、特殊鋼など9つの子会社で不正行為があったことが判明したと発表。これを受けて、新日鐵住金系の磨き棒鋼大手で、冷間圧造用鋼線の加工も手掛ける同社に代替需要を期待する買いが続いた。

■情報企画 <3712>  1,985円 (+181円、+10.0%)

 情報企画 <3712> [東証2]が急反騰。17日、同社が17年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の6億円→8.3億円に39.5%上方修正。従来の23.9%減益予想から一転して6.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。金融機関向け新規システムの導入効果などで、売上が計画を上回ったことが寄与。原価低減が進み、採算が改善したことも利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の50円→55円(前の期は50円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに17日終値ベースの予想PERが15.1倍→9.3倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■松屋 <8237>  1,192円 (+97円、+8.9%)

 東証1部の上昇率3位。松屋 <8237> が3日ぶりに大幅反発し、13日につけた年初来高値1122円を更新してきた。同社は12日、18年2月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を870億円から890億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を17億円から19億円(同53.1%増)へ、最終利益を10億円から11億円(同42.1%増)へそれぞれ増額した。主力の百貨店業では、銀座店で2階インターナショナルブティックと化粧品売場などの一部を改装し、他フロアとの品揃えのグレードとテイストの統一を図ったことなどが奏功し、国内顧客による消費が堅調に推移するとともに、訪日外国人による免税品も、化粧品を中心とした消耗品が回復基調となり、売上高は前年を上回って推移している。また、16日には9月度の月次売上高を発表しており、これも買い支援材料となったようだ。9月度の売上高は、松屋銀座が前年同月比14.2%増と8月度の同11.0%増から伸び率が拡大。また松屋浅草は同4.0%増で3ヵ月ぶりにプラス転換した。婦人服・紳士服ともに秋物商材が好調に推移し、免税売上高では引き続きラグジュアリーブランド・化粧品・時計が好調な売り上げ推移をみせている。

■コムチュア <3844>  2,140円 (+164円、+8.3%)

 東証1部の上昇率4位。コムチュア <3844> が3日ぶりに急反発し、上場来高値を更新した。同社は17日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7.1億円→7.9億円に12.5%上方修正。増益率が17.9%増→32.7%増に拡大し、従来の6期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。クラウド ビッグデータAI事業の好調に加え、ロボットで業務を自動化するRPA事業が急拡大したことが寄与。高付加価値化戦略や生産性向上、プロジェクト管理の精緻化が進んだことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の17億円(前期は15.4億円)を据え置いた。

■いちよし証券 <8624>  1,237円 (+94円、+8.2%)

 東証1部の上昇率5位。いちよし証券 <8624> が急反発し、年初来高値を更新した。同社は17日に非開示だった業績見通しを発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の30.3億円に拡大する見通しとなった。これを受けて好調な業績を評価する買いが向かった。同社は関西を地盤とし、成長余地のある中小型株の発掘に強みを持っている。上期は活況な株式市場を追い風に、株式の委託手数料が伸びたうえ、投資信託に係る手数料収入も好調だったようだ。

■エプコ <2311>  3,130円 (+210円、+7.2%)

 エプコ <2311> [JQ]が急反発。17日、同社が株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年12月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などに交換できる株主優待ポイント(1ポイント1円相当)を、保有株数に応じて6000~5万5000ポイント付与する。ポイントは次年度へ繰越すことができ、有効期限は最大2年間。17年12月末時点の対象株主から優待制度を開始する。

■アイネット <9600>  1,751円 (+116円、+7.1%)

 東証1部の上昇率7位。アイネット <9600> が3日続伸。18日午前11時ごろ、米エヌビディア社のパートナープログラムである「NVIDIA Partner Network」の「CSP(Cloud Service Provider)契約」を国内で初めて締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。CSP契約とは、エヌビディア仮想GPUソリューションで必要なNVIDIA GRIDソフトウエアライセンスをクラウドサービス(月額課金)として提供可能とするもの。今回の契約締結により、アイネットが提供する次世代クラウド基盤「NGEC」やVDI(仮想デスクトップ)サービス「VIDAAS by Horizon DaaS」において、エヌビディア仮想GPUソリューションサービスが提供可能になるとしている。

■HIS <9603>  3,700円 (+155円、+4.4%)

 エイチ・アイ・エス <9603> が反発。8月30日につけた年初来高値3775円を視界に捉えている。市場では「17年10月期会社側では営業4割増益予想と強気。いぜんとして成長期待が強い。18年10月期も業績好伸長が期待できるとして、モルガン・スタンレーMUFG証券がオーバーウエイト継続で目標株価を4100円から4500円に引き上げていることが足もとの株価にインパクトを与えた」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■エボラブルA <6191>  2,437円 (+82円、+3.5%)

 エボラブルアジア <6191> が続伸。18日正午ごろ、顧客サイトへの集客から分析に至るまでのトータルサポートを提供するペンシル(福岡市中央区)に対して、ベトナムのITオフショア開発ソリューションの提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。ペンシルは、企業のウエブ戦略を成功に導く研究開発型のウエブコンサルティング専門会社。今回のITオフショア開発では、ペンシルでベース開発をしているウエブのエントリーフォームパッケージやECパッケージの導入・運用・システム機能追加を推進し、開発スピードの向上を図るとしている。なお、エボラブルアジアでは、ベトナムのホーチミン、ハノイ、ダナンに拠点を持ち、約750人のエンジニアが在籍。東南アジアのITオフショア開発会社としては日系最大クラスの事業規模を有している。

■西部ガス <9536>  2,963円 (+98円、+3.4%)

 西部ガス <9536> が小幅反発。同社は17日取引終了後、18年3月期の第2四半期(4-9月)連結業績予想の修正を発表した。売上高は890億円から870億円(前年同期比15.2%増)へ小幅下方修正したものの、営業利益を23億円から30億円(同20.1%減)へ、最終損益を10億円から15億円(前年同期は7億900万円の赤字)へそれぞれ増額した。ガス販売量が想定を下回ることなどから、売上高は前回予想を下回る見通し。一方で、営業利益・経常利益・純利益は、ガス販売量の減少に伴う原材料費の減少などにより、前回予想を上回る見通しとなった。

■アニコムHD <8715>  3,020円 (+99円、+3.4%)

 アニコム ホールディングス <8715> が3日続伸。17日の取引終了後に発表した9月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万2336件(前年同月比25.1%増)と6ヵ月連続で2ケタ増となり、足もと順調を好感した買いが入ったようだ。新規契約件数の増加に加えて、正味収入保険料も25億5700万円(同12.5%増)と2ケタ増となったほか、保有契約件数は66万6917件(同9.3%増)と順調に積み上がった。

■イオンファン <4343>  4,075円 (+125円、+3.2%)

 イオンファンタジー <4343> が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は3500円から4800円に引き上げた。同社はイオングループのショッピングセンター内を中心にファミリー層を対象とした室内遊園地を運営。中国やマレーシアなどアジア地域にも進出している。クレーンゲームのオリジナル景品などでの集客効果により業績は好調。ハロウィンでの「コト消費」も追い風で18年3月期の連結営業利益は前期比33%増の50億円を予想。19年2月期の同利益は65億円を見込む。アジア地域の経済成長を背景に中期的な成長が期待されている。

■セブン&アイ <3382>  4,662円 (+86円、+1.9%)

 セブン&アイ・ホールディングス <3382> が反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」と目標株価5700円を継続した。18年2月期第2四半期(17年3-8月)の連結営業利益は前年同期比4%増の2兆9872億円、営業利益は同7%増の1945億円と5期連続で最高益を更新。主力の国内コンビニエンスストア事業のシェア拡大が続いているほか、米国の同事業の回復も進んだ。18年2月通期も全ての事業で増益となり、連結営業利益は前期比7%増の3900億円(会社予想3865億円)と7期連続最高益を予想している。20年2月期を最終年度とする中期計画では営業利益4500億円を目標としており、イトーヨーカ堂などの構造改革を進めていることを評価している。

■ガンホー <3765>  309円 (+5円、+1.6%)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が反発。17日の取引終了後、サービス中のアクションパズルRPG「ケリ姫スイーツ」が、10月14日付で国内1200万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「ケリ姫スイーツ」は、姫が兵士を蹴り飛ばしてモンスターを撃退するアクションパズルRPG。12年11月19日にAndroid版の、同年11月26日にiOS版のサービスをそれぞれ開始しており、サービス開始から4年以上が経過した現在でも、ユーザー数は堅調に推移しているという。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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