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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、引き続き欧州政治リスクを意識

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■軟調推移、ECB総裁は金融正常化に慎重姿勢

先週のユーロ・ドルは軟調推移。ドイツ議会選挙結果への失望や、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が「ECBは辛抱強くなる必要」と述べ、金融正常化の推進にやや慎重な姿勢をみせたことで、ユーロ売りが先行した。さらに、米連邦準備理事会(FRB)の年内追加利上げ観測が高まったことからユーロ売り・ドル買いは加速した。取引レンジ:1.1717ドル-1.1937ドル。

■弱含みか、欧州政治リスク存続も

今週のユーロ・ドルは弱含みか。ドイツ議会選の結果を受けた連立協議が難航しているもようで、ユーロ買いは引き続き慎重になりそうだ。スペイン・カタルーニャの独立をめぐる問題も注視される。また、米年内追加利上げ観測は後退していないため、短期筋などのユーロ売り・ドル買いは継続する可能性がある。

予想レンジ:1.1700ドル-1.1900ドル

■弱含み、ドイツの議会選挙結果などが嫌気される

先週のユーロ・円は弱含み。ドイツ議会選挙でメルケル首相率いる与党が第一党になったものの、議席を減らし、連立工作の難航が予想される状況となった。極右政党の支持が増えていることも懸念され、ユーロ売りになった。10月のスペイン北東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票の影響も意識されたようだ。取引レンジ:131円75銭-134円24銭。

■弱含みか、引き続き欧州政治リスクを意識

今週のユーロ・円は弱含みか。ドイツ議会選の結果を受けメルケル首相の連立協議が難航しており、ユーロ買いは慎重になりやすい。また、スペイン・カタルーニャの独立をめぐる問題も注目材料。一方、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる米朝対立は続いており、対話による解決は難しくなっている。軍事衝突を警戒してリスク回避の円買いは続くとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・2日:8月失業率(予想:9.0%、7月:9.1%)
・4日:8月小売売上高(前月比予想:+0.3%、7月:-0.3%)

予想レンジ:131円00銭-134円00銭

《FA》

 提供:フィスコ
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