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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三井住友建設、新電元、ダイキン

三井住友建設 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井住友建設 <1821>  641円  +25 円 (+4.1%)  本日終値
 27日、三井住友建設 <1821> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の80億円→120億円に50.0%上方修正。従来の33.0%減益予想から一転して0.6%増益を見込み、4期連続で上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。売上は計画を若干下回るものの、手持ち工事の採算が想定より上向くことが利益上振れの要因となる。なお、通期の経常利益は従来予想の197億円(前期は261億円)を据え置いた。

■新電元工業 <6844>  7,260円  +280 円 (+4.0%)  本日終値
 新電元工業<6844>が3日ぶりに反発。27日の取引終了後、米ワイトリシティ社(マサチューセッツ州)と電動車両向けの非接触電力伝送(ワイヤレス給電)技術に関するライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。ワイトリシティ社の非接触電力伝送技術は磁界共鳴方式と呼ばれるもので、送電コイルと受電コイルの距離が大きくなっても高い効率で電力を伝送できるのが特徴。また、送電コイルと受電コイルの位置ずれに対する堅牢性も高く、電動車両への応用に適しているという。新電元では、今回の技術ライセンス契約を機に、長年培ってきた高信頼性車載機器における小型・軽量化技術やインフラ機器における高効率・小型・耐環境設計技術などを生かし、電動車両向けの非接触電力伝送システムの早期製品化を進めるとしている。

■ダイキン工業 <6367>  11,465円  +280 円 (+2.5%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が3日ぶりに反発。ドイツ証券は28日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は1万2000円から1万4500円に見直した。第1四半期決算は想定内な結果となり「過度な期待感が抜け落ち、中長期成長を見据えて投資機会が創出された」と指摘。従来、中国が最も注目された市場だったが、今後はインドに目線が移る、とみている。また世界的な環境規制が強化されるなか、同社は持続可能な成長に向けた活動を強めており「市場評価を高める機会」としている。

■TIS <3626>  3,305円  +75 円 (+2.3%)  本日終値
 TIS<3626>が6日続伸。同社はきょう、中国のFinTech企業である上海訊聯数据(CIL社)と資本・業務提携したことを明らかにした。CIL社は、QRコード決済領域とカード決済領域でプロセシングサービスを提供している企業。両社は提携を通じて、「日本、東南アジアにおけるQRコード決済事業」と「中国におけるカードプロセシング業務」を共同で推進するとしている。

■名古屋銀行 <8522>  4,410円  +90 円 (+2.1%)  本日終値
 27日、名古屋銀行 <8522> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.68%にあたる13万株(金額で5億6160万円)を上限に、28日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は27日終値の4320円)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■タカラバイオ <4974>  1,530円  +27 円 (+1.8%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>は小幅反発。同社は27日取引終了後、膵がんを対象とした腫瘍溶解性ウイルスHF10の第1相臨床試験で、26日に第1例目の被験者へHF10を投与したと発表した。この試験では、切除不能進行膵がんを対象とし、HF10と既存の化学療法を併用した際の安全性などの評価を行うとしている。

■東京エレクトロン <8035>  17,155円  +295 円 (+1.8%)  本日終値
 東京エレクトロン <8035> が続伸し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が27日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1万9100円→2万円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、半導体製造装置の想定を上回る利益率改善などを踏まえ、18年3月期営業利益予想を2200億円→2400億円(会社計画は2160億円)に増額修正。ファンダメンタルズ面の優位性を評価している。また、19年3月期は中期計画の同利益目標である2520億円~3120億円のレンジ前倒しで到達すると予想している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,212円  +14.5 円 (+1.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が3日続伸。株価は年初来高値を更新。石油資源開発<1662>やJXTGホールディングス<5020>も値を上げた。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近11月物が前日比0.26ドル高の1バレル52.14ドルに上昇。米エネルギー情報局が発表した石油在庫統計で原油在庫が減少したことなどが価格の上昇要因となった。原油価格の上昇を受け、石油関連株への見直し買いが膨らんでいる。

■三菱UFJ <8306>  728.9円  +8.3 円 (+1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>がいずれも3日続伸と上値追い態勢をみせている。両銘柄とも米長期金利の動向との株価連動性が高い。前日の米10年債利回りは、トランプ大統領が打ち出した税制改革案などを背景に終値ベースとしては7月27日以来となる2.3%台まで上昇、これを受けてゴールドマンサックスをはじめ大手金融株が軒並み高となった。東京市場でも三菱UFJや第一生命HDなど運用環境の改善に伴う利ザヤ拡大期待が株価にポジティブに働いている。

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