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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、円安進行も配当落ち分を埋められず (9月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20269.82
高値  20278.09(14:00)
安値  20213.66(09:05)
大引け 20267.05(前日比 -63.14 、 -0.31% )

売買高  12億0227万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0839億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、配当落ち分を埋められず
 2.配当落ち分は130円で差し引けば実態はプラス圏に
 3.利益確定売り圧力も、為替の円安進行が下支え
 4.材料株物色意欲旺盛で値上がり銘柄数も800を超える
 5.大型株買い手控えられ、売買代金はかろうじて2兆円キープ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは11ドル安と4日続落。手掛かり材料難のなかアップルなどハイテク株が買われた一方、アナリストが目標株価を引き下げたマクドナルドが売られ指数を押し下げた。

 東京市場では、利益確定の売りを反映して日経平均株価は続落となった。ただ、130円程度の配当落ち分があるため、実質的には強い地合いだったといえる。

 27日の東京市場は、9月末の配当権利落ち日で全体指数に下げ圧力が働いた。配当落ち分は130円程度とみられるが、それを埋めることはできなかった。前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら4日続落したが、ハイテク株の切り返しでナスダック指数は反発。外国為替市場では1ドル=112円台前半で円安に推移したことで、外部環境面では全体相場に追い風となった。目先高値警戒感からの利益確定売りの動きが重荷となり、全体指数はマイナスだったが、個別材料株の一角が物色人気となるなど値上がり銘柄数も800を超えた。ただ、中小型株志向の地合いだったこともあって東証1部の売買代金はかろうじて2兆円を上回る水準にとどまった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、キーエンス<6861>も売り優勢。武田薬品工業<4502>も値を下げた。トリドールホールディングス<3397>、ヴィア・ホールディングス<7918>、コロワイド<7616>などが大幅安となったほか、サンリオ<8136>、りらいあコミュニケーションズ<4708>、ゼンショーホールディングス<7550>なども下落した。
 半面、任天堂<7974>が堅調、日本電産<6594>、村田製作所<6981>もしっかり。クロップス<9428>が値幅制限いっぱいに買われ、みなと銀行<8543>、関西アーバン銀行<8545>はいずれも急伸。日本CMK<6958>が値を飛ばしたほか、東海カーボン<5301>も物色人気となった。フィックスターズ<3687>が上値追い、古河電池<6937>、保土谷化学工業<4112>なども大きく買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、電通 <4324> 、日東電 <6988> 、アドテスト <6857> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、テルモ <4543> 、エーザイ <4523> 、アステラス <4503> 、エプソン <6724> 。押し下げ効果は約31円。

 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)繊維製品、(3)鉱業、(4)水産・農林業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)石油石炭製品、(3)陸運業、(4)医薬品、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△海洋掘削 <1606>
 「『海底熱水鉱床』の採掘に成功」と報道。
△YKT <2693> [JQ]
 100%子会社が量子コンピューター関連機器扱う。
△サダマツ <2736> [JQ]
 「今期営業が6年ぶり最高益」との報道。
△ピックルス <2925> [東証2]
 上期経常は一転1%増益で上振れ着地。
△パルマ <3461> [東証M]
 販売用ストレージ4件を売却。
△サイステップ <3810> [東証M]
 中国で「ゲットアンプドモバイル」のβテストを開始。
△PCIHD <3918>
 「AppGuard」関連銘柄として注目。
△綜研化学 <4972> [JQ]
 上期経常を一転64%増益に上方修正。
△ダイヤ電機 <6895> [東証2]
 上期経常を3.5倍上方修正、通期も増額。
△クロップス <9428>
 子会社のマザーズ上場を引き続き材料視。

▼日農薬 <4997>
 17年9月期最終利益予想を13億5000万円に下方修正。
▼橋本総業HD <7570>
 JKHD <9896> との経営統合に向けた協議を中止。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クロップス <9428> 、(2)PCIHD <3918> 、(3)フェイス <4295> 、(4)みなと銀 <8543> 、(5)日本CMK <6958> 、(6)川西倉 <9322> 、(7)内外トランス <9384> 、(8)東海カ <5301> 、(9)あすか薬 <4514> 、(10)ワタベ <4696> 。
 値下がり率上位10傑は(1)CDG <2487> 、(2)早稲アカ <4718> 、(3)トリドール <3397> 、(4)ダイコク電 <6430> 、(5)ヴィアHD <7918> 、(6)パラカ <4809> 、(7)日農薬 <4997> 、(8)サンリオ <8136> 、(9)コロワイド <7616> 、(10)ヤマシン―F <6240> 。

【大引け】

 日経平均は前日比63.14円(0.31%)安の2万0267.05円。TOPIXは前日比8.31(0.50%)安の1664.43。出来高は概算で12億0227万株。値上がり銘柄数は815、値下がり銘柄数は895となった。日経ジャスダック平均は3559.56円(19.92円高)。

[2017年9月27日]

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