【市況】26日の米国市場ダイジェスト:ダウは11ドル安、税制改革案発表を控えて様子見
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは11ドル安、税制改革案発表を控えて様子見
NYダウ ナスダック
終値 :22284.32 終値 :6380.16
前日比:-11.77 前日比:+9.57
始値 :22322.03 始値 :6391.85
高値 :22369.35 高値 :6405.01
安値 :22279.52 安値 :6364.58
26日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は11.77ドル安の22284.32、ナスダックは9.57ポイント高の6380.16で取引を終了した。昨日に下落が目立ったハイテク株を中心に買い戻しが広がり、買いが先行。アトランタ連銀総裁が12月の追加利上げを支持する姿勢を示したことや、共和党幹部がオバマケア撤廃法案の採決を断念したことが上値を抑えた。明日に発表が予定される税制改革案の内容を見極めたいとの思惑から、引けにかけて上げ幅を縮小し、ダウは下落に転じた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や耐久消費財・アパレルが上昇する一方で商業・専門サービスや電気通信サービスが下落した。
ソフトウェアのレッドハット(RHT)は、決算内容が好感され、堅調推移。アップル(AAPL)、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)など主要ハイテク株は値ごろ感から買い戻された。鉄鋼大手のUSスチール(X)は神戸製鋼との合弁事業に共同で4億ドルの出資を行うと発表し、上昇。一方で、レストランチェーンのダーデン・レストランツ(DRI)は決算内容が嫌気され、下落した。
マーケット終了後に半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)が発表した6-8月期決算は、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドルは主要通貨に対して上昇、米追加利上げ観測高まる
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円91銭から112円48銭まで上昇し、112円23銭で引けた。予想を下回った米国の8月新築住宅販売件数や9月消費者信頼感指数を嫌いいったんドル売りが優勢となったが、イエレンFRB議長のタカ派発言を受けて、年内の追加利上げ観測を受けたドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.1758ドルまで下落後、1.1810ドルまで反発し1.1793ドルで引けた。ドイツ、イタリア、スペインの政局不安がユーロ売りに拍車をかけた。ユーロ・円は、131円90銭から132円60銭へ上昇した。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3410ドルまで下落後、1.3464ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9727フランから0.9681フランへ下落した。ユーロ・スイス絡みのフラン買いが優勢となった。
■NY原油:やや反落、原油在庫増加の思惑残る
26日のNY原油先物11月限はやや反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.34ドルの51.88ドルで取引を終えた。米原油在庫の増加予想や外為市場で主要通貨に対してドルが買われたことが要因。原油需要増加の可能性はあるものの、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国による協調減産の大幅な延長に対する懐疑的な見方は残されており、原油先物の上昇を抑える一因となったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.81ドル +0.05ドル(+0.20%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.46ドル -0.28ドル(-0.59%)
ゴールドマン・サックス(GS)229.94ドル -0.32ドル(-0.14%)
インテル(INTC) 37.47ドル +0.31ドル(+0.83%)
アップル(AAPL) 153.14ドル +2.59ドル(+1.72%)
アルファベット(GOOG) 924.86ドル +3.89ドル(+0.42%)
フェイスブック(FB) 164.21ドル +1.34ドル(+0.82%)
キャタピラー(CAT) 124.51ドル +0.19ドル(+0.15%)
アルコア(AA) 44.74ドル -0.55ドル(-1.21%)
ウォルマート(WMT) 79.39ドル +0.24ドル(+0.30%)
スプリント(S) 7.89ドル +0.07ドル(+0.90%)
《FA》
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