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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

クスリアオキ <日足> 「株探」多機能チャートより

■クスリアオキ <3549>  6,450円 (-490円、-7.1%)

 東証1部の下落率トップ。クスリのアオキホールディングス <3549> が大幅反落。20日の取引終了後に発表した第1四半期(5月21日-8月20日)連結決算は、売上高544億1000万円、営業利益32億7500万円、純利益23億4400万円で着地。17年5月期第3四半期から連結決算となったため前年同期との比較はなく、前年同期の単独決算比で営業利益は8.0%増となったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。ドラッグストア を8店舗出店しドミナント化を推進したことに加えて、ドラッグストア併設調剤薬局を5店舗出店したことが寄与した。また、5店舗の全面改装を実施するなど既存店の活性化に注力したことも売上高・利益の向上に貢献した。なお、18年5月期通期業績予想は、売上高2200億円(前期比16.6%増)、営業利益109億2200万円(同2.3%増)、純利益82億円(同0.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■MonotaRO <3064>  3,295円 (-230円、-6.5%)

 東証1部の下落率2位。MonotaRO <3064> が大幅反落。アマゾンジャパン(東京都目黒区)が20日、法人・個人事業主向け購買専用サイト、「Amazon Business(アマゾンビジネス)」を開始したと発表しており、競争激化につながるとの見方が強まったようだ。アマゾンジャパンによると、オフィス向けにノートパソコンやプリンター、ネットワーク機器、ストレージ、文房具、家具などを扱うほか、メンテナンス・リペア・オペレーションズ(MRO)向けとして、100万点を超える電動工具や産業用品、安全・保護用品などを取り揃えるという。同時に、Amazonマーケットプレイスの販売事業者へB2Bの販売機会を提供するとしており、各社の値段を比べられ、さらに、配達日時指定サービスも無料で使えるようになることから、MonotaROやアスクル <2678> 、「たのめーる」を展開する大塚商会 <4768> の手強い競合相手になるとの警戒感が強まった。

■ジーフット <2686>  741円 (-23円、-3.0%)

 ジーフット <2686> が続落。20日の取引終了後、18年2月期の単独業績予想について、売上高を1040億円から1000億円(前期比2.2%減)へ、営業利益を55億円から30億円(同40.1%減)へ、純利益を28億円から13億5000万円(同49.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。婦人靴・紳士靴の販売不振で既存店売上高が落ち込んでいることに加えて、PB商品の売上構成比が減少し粗利益率も低下していることが要因としている。

■東芝 <6502>  310円 (-5円、-1.6%)

 東芝 <6502> [東証2]が下落。20日に半導体子会社「東芝メモリ」を米投資ファンド・ベインキャピタルを中心とする「日米韓連合」に売却することを決議したと発表した。20日に、「日米韓連合」への売却の報道が流れ、株価はいったん買われただけに、21日は利益確定売りが先行したようだ。今後は、米ウエスタンデジタル(WD)と抱える係争の行方がどうなるか、債務超過解消に向けて18年3月末までに売却が完了するか、などが注目されている。

■東エレク <8035>  16,995円 (-215円、-1.3%)

 東京エレクトロン <8035> 、SCREENホールディングス <7735> など半導体製造装置関連株が売られ、特にここ急激に上値追いを続けていたディスコ <6146> は3%を超える下落となるなど下げがきつい展開となった。20日の米国株市場ではここまで上昇相場を牽引してきたIT関連銘柄に利益確定の動きが強まり、エヌビディアやザイリンクスなど半導体関連株の下落が目立った。半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.4%安と大きく調整していることで、この流れが東京市場にも波及した。しかし、下げは一時的とみて押し目に買い向かう動きも観測された。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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