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【市況】明日の株式相場見通し=円安・ドル高進行を好感し続伸、売買代金復調も支援材料

日経平均 <日足> 売買代金 「株探」多機能チャートより
 あす(31日)の東京株式市場は、北朝鮮を巡る過度な地政学リスクがやや後退しているのに加え、外国為替市場で円高・ドル安進行に歯止めが掛かってきたことを好感して買い優勢の展開で、日経平均株価は続伸となりそうだ。

 市場関係者からは「29日の米株式市場で、北朝鮮リスクを巡り“米朝の軍事衝突には至らない”との受け止めが広がり、NYダウ平均株価が切り返したことで、東京株式市場にも買い安心感が広がった。現物株市場の取引終了後に、外国為替市場で約2週間ぶりに1ドル=110円10銭台へと円安・ドル高が進行しており、あすの株式市場への買い支援材料となりそうだ。また、きょうの東証1部の売買代金が2兆2247億円と、8営業日ぶりに2兆円の大台を上回ったこともプラスに作用しそうだ」との見方が出ていた。

 30日の東京株式市場は、朝方から買い優勢となり、途中伸び悩む場面があったものの、後場後半に買い直され、日経平均株価は終値で心理的フシ目の1万9500円台を、17日以来9営業日ぶりに回復した。終値は前日比143円99銭高の1万9506円54銭と3日ぶりに反発した。

 日程面では、7月の鉱工業生産指数速報値、7月の新設住宅着工件数、7月の自動車生産・輸出実績、7月の建設機械出荷額に注目。海外では、米韓合同軍事演習が終了、中国8月の製造業購買担当者景気指数、ユーロ圏7月の失業率、米7月の個人所得・個人支出、インド4~6月期のGDPが焦点になる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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