【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):プレミアムW、ダンロップス、大平金
プレミアムW <日足> 「株探」多機能チャートより
プレミアムウォーターホールディングス<2588>が一時ストップ高の1372円まで買われ、連日の年初来高値となった。リミックスポイント<3825>が29日の取引終了後、連結子会社ビットポイントジャパンが貸金業者登録を完了したと発表したことを受けて、仮想通貨を使った資金調達が活発になるとの見方から、既にテックビューロ(大阪市西区)との間のトークンの発行に向けた検討を進めている同社に思惑的な買いが入ったようだ。
■ダンロップスポーツ <7825> 1,430円 +185 円 (+14.9%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
29日、ダンロップスポーツ <7825> を親会社の住友ゴム工業 <5110> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。18年1月1日付で同社株1株に対し、住友ゴ株0.784株を割り当てる。住友ゴの29日終値1771円から算出した理論価格は1388円となり、本日はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。同社株は12月27日付で上場廃止となる予定。
■大平洋金属 <5541> 311円 +29 円 (+10.3%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
大平洋金属<5541>が急反発。ロンドン金属取引所(LME)ではニッケル3カ月物が29日、1トン当たり1万1710ドルに上昇。同価格は6月中旬の安値から3割近く上昇している。中国のインフラ投資の拡大に伴う需要増やステンレス生産の伸びがニッケル需要を押し上げている。また、電気自動車(EV)用電池向にニッケル需要が伸びるとの観測もあり、このなか、ニッケル価格との連動性が高い同社株が再度注目されている。
■東洋ゴム工業 <5105> 2,144円 +108 円 (+5.3%) 本日終値
SMBC日興証券が29日付で東洋ゴム工業 <5105> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を2250円→2600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、北米SUVタイヤの高インチシフト加速による需要拡大や、相対的にOPMの低いダイバーテック事業の再編で、18年12月期のOPM(売上高営業利益)は15.6%と過去最高水準になると評価。また、免震ゴム問題の解決に向けた道筋が明確化したことから、株式市場が同問題を再び大きな悪材料として取り上げることはないと予想している。
■三井海洋開発 <6269> 2,437円 +106 円 (+4.6%) 本日終値
SMBC日興証券が29日付で三井海洋開発 <6269> の投資判断「1(強気)」、目標株価を3100円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、プラントエンジニアリング業界で随一のプロジェクト管理能力を評価。高い建造工事粗利益率とチャーター案件の積み上がりによる安定した利益成長を予想している。また、同社のPERは見かけ上の利益が減少する18年12月期予想をベースにしても10倍を割り込んでいる状況で、割安感が大きいと指摘している。
■ファンコミ <2461> 1,147円 +45 円 (+4.1%) 本日終値
ファンコミュニケーションズ<2461>が後場に入り上げ幅を拡大し年初来高値を更新。前引け後に、大阪大学、横浜国立大学、関西学院大学との共著論文が英文査読誌「The Review of Socionetwork Strategies」に採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同論文は、昨年12月にバルセロナで開催されたデータマイニングに関する国際会議「ICDM2016」で共著論文として発表され、これを発展させたもの。論文ではWebサイトの文章情報を活用し、トピックモデルの一つであるLDA(Latent Dirichlet Allocation)によるWebサイトの自動分類手法の提案を行っているという。
■住友ゴム工業 <5110> 1,834円 +63 円 (+3.6%) 本日終値
29日、住友ゴム工業 <5110> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.5%にあたる910万株(金額で210億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月8日から12月22日まで。同日にダンロップスポーツ <7825> を吸収合併し、グループのスポーツ事業を統合すると発表している。
■エフ・シー・シー <7296> 2,384円 +79 円 (+3.4%) 本日終値
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付でエフ・シー・シー <7296> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2700円→2900円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、18年3月期は10ATの本格立ち上げによる米国での生産対応費用の大幅発生を懸念していたが、第1四半期実績を見る限り生産性低下は生じていないと報告。これを踏まえ、業績予想を上方修正した。また、新興国二輪車市場が復調した場合、二輪車依存度がセクター内で最も高い部類の同社にさらに注目が集まるだろうと指摘した。
■ソニー <6758> 4,321円 +121 円 (+2.9%) 本日終値
ソニー<6758>やハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が高い。「JPX日経インデックス400(JPX日経400)」の定期入れ替えに伴うリバランスは、きょう30日の引けにかけ実施される。同指数に新規採用されたソニーやジャスダック上場のハーモニックなどには、組み入れに伴う買い需要も期待されている。
株探ニュース