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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):くら、ヤマハ、SBI

くら <日足> 「株探」多機能チャートより
■くらコーポレーション <2695>  6,070円  +150 円 (+2.5%)  本日終値
 くらコーポレーション <2695> が3日続伸し、連日で年初来高値を更新した。29日、同社がすしの酢飯の代わりに大根の酢漬けを使用した「シャリ野菜」などを発表したと各種メディアが報じたことが買い材料視された。糖質の摂取を抑えたい消費者の需要が高まるなか、業界初となる糖質制限に対応したメニューを開発した。31日から提供を始めるとしており、集客増加による業績への寄与に期待する買いが向かったようだ。

■ヤマハ <7951>  3,750円  +85 円 (+2.3%)  本日終値
 ヤマハ<7951>が反発。ドイツ証券は29日、同社株の目標株価を4000円から4100円に引き上げた。投資判断の「バイ」は継続した。同証券では、「鍵盤楽器(ピアノと電子ピアノ)の売り上げ拡大」「コスト削減」「価格適正化」の3本柱により利益成長は続くと予想。今後、3年間の営業利益の平均成長率は12%とみている。また、現時点では業績への貢献度は小さいが、潜在的な利益成長ドライバーとして「ギター」に注目。市場が拡大する中国や新興国でシェアを拡大あるいは維持できると予測している。同証券では、18年3月期の連結営業利益を従来予想495億円から515億円(会社予想500億円)に、19年3月期の同利益予想を576億円から582億円に増額修正している。

■SBIホールディングス <8473>  1,531円  +26 円 (+1.7%)  本日終値
 29日、SBIホールディングス <8473> が発行済み株式数(自社株を除く)の7.36%にあたる1500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月30日から11月30日まで。うち、1328万9000株を29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で買い付ける。併せて、総額500億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したが、売り材料視されなかった。

■キーエンス <6861>  57,370円  +860 円 (+1.5%)  本日終値
 キーエンス<6861>が3連騰で上値指向を再び強めている。同社株は今月23日に5万7360円の上場来高値をつけた後、ジャクソンホール経済シンポジウムを前に目先筋の利益確定売りが出て調整を入れていた。ジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演はほぼ無風通過となったことで、再び買い直される動きとなっている。FA用センサーのトップメーカーで世界的な設備投資需要の拡大が追い風材料となっており、海外投資家からの注目度も高まっている。17年4~6月期業績は最終利益段階で474億円と同四半期ベースでの過去最高更新が続き、時価総額はほぼ7兆円に達している。

■リミックスポイント <3825>  1,377円  +18 円 (+1.3%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後、連結子会社ビットポイントジャパンが貸金業者登録を完了したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ビットポイントでは、仮想通貨交換業の登録申請と並行して貸金業の登録申請を行っていたが、29日に東京都知事から貸金業登録完了に関する通知書を受け取ったという。今後は、仮想通貨を担保とした金銭の貸し出しなど新たな信用創造を検討するとしている。また、情報サイトのコインデスクによると、ビットコインの国内市況がこの日朝方も50万円近辺となっており、最高値圏で推移していることもプラスに働いたようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,151円  +61 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は買い優勢の展開。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が反発したことで国内外機関投資家のリスク許容度が改善していることに加え、足もとの外国為替市場で1ドル=109円台後半の推移とドル高円安で推移しており、これを受けて輸出採算改善に対する期待が再燃。前日は北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに伴う地政学リスクの高まりを映し急速な円高に振れたことで同社株は売りに押されたが、きょうはその巻き戻しが入った格好だ。なお、同社の通期想定為替レートは1ドル=105円から1ドル=110円に修正されている。

■第一興商 <7458>  5,350円  +50 円 (+0.9%)  本日終値
 第一興商<7458>はしっかり。この日、カラオケルーム「ビッグエコー」の首都圏の一部店舗で導入している「ビジネスプラン」を、9月4日から札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡エリアでも展開すると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。ビッグエコーでは今年4月から、カラオケルームをワークスペースとして提供する「ビジネスプラン」を開始。Wi-Fiや電源タップ、HDMIケーブル、卓上ホワイトボードを無料で提供していることや、駅に近い立地からビジネス利用としての利便性が高く、「首都圏以外でも利用したい」という要望があることから、導入店舗を全国の主要ビジネスエリアに拡大するとしている。

■明電舎 <6508>  400円  +3 円 (+0.8%)  本日終値
 明電舎<6508>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後、従来未定としていた中間配当を4円にすると発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。なお、期末配当については引き続き未定としている。

■ベネッセHD <9783>  4,170円  +30 円 (+0.7%)  本日終値
 ベネッセホールディングス<9783>が3日続伸。SMBC日興証券は29日、同社株の目標株価を3700円から4000円に引き上げた。投資評価の「2」は継続した。第1四半期決算を経て、「進研ゼミ」会員の継続率改善やコスト削減の進展などの改善基調が続いていることを確認した、と指摘。18年3月期の連結営業利益は会社予想と同水準の142億円(前期比85%増)、19年3月期の同利益は190億円から194億円に引き上げた。今後の焦点は、上期決算発表時に公表される新中期経営計画の内容とみている。

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