【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（2）：松田産業、オムロン、シード

■松田産業 <7456> 　1,613円　 +24 円 (+1.5％)　　本日終値
　松田産業<7456>やアサヒホールディングス<5857>といった貴金属リサイクル関連株が軒並み高。足もとで銅やアルミ、ニッケルといった非鉄価格が急上昇しており、さまざまな分野から発生する貴金属・レアメタルを含有するスクラップを回収してリサイクルする事業を展開する企業への業績拡大期待が膨らんでいる。

■オムロン <6645> 　5,550円　 +80 円 (+1.5％)　　本日終値
　オムロン<6645>は堅調。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券が２４日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を４０００円から４７００円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。主力のＩＡＢ（制御機器）事業の見通しについて、主に国内と中国、東南アジアの事業環境が良好であることから、１８年３月期の営業利益予想を６７７億円から７６３憶円へ、１９年３月期を同７４７億円から８１２億円へ引き上げている。

■サーラコーポレーション <2734> 　916円　 +13 円 (+1.4％)　　本日終値
　ＬＰガス販売、建設工事を柱事業とするサーラコーポレーション<2734>は３日続伸。同社は７月６日に、１７年１１月期通期の連結利益の上方修正を発表した。売上高予想の２０００億円（前期比３４．３％増）は据え置いたものの、経常利益を４３億５０００万円から５０億円（同６３．５％増）へ上方修正した。利益面では、ＬＰガスや都市ガスの販売や、上下水道整備、道路・橋梁・港湾工事など都市インフラ事業での経費圧縮や、新築分譲マンションの販売が順調に推移している。さらに、昨年７月に経営統合した中部ガスとサーラ住宅の業績上積みが収益を押し上げている。

■シード <7743> 　3,305円　 +10 円 (+0.3％)　　本日終値
　シード <7743> が連日で年初来高値を更新。10日に発表した第1四半期決算を評価する買いが続いており、株価は17日に1995年1月以来、実に22年7ヵ月ぶりに3000円台を突破、その後も上値を追う展開が続いている。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.2倍の6.9億円に急拡大して着地。主力の1日使い捨てコンタクトレンズは乱視用を中心に好調だったほか、瞳を際立たせるサークルレンズも大きく伸びた。また、ケア用品についてもOEM商材の導入効果などで20％増収を達成した。上期計画の10.5億円に対する進捗率は65.8％に達しており、業績上振れが期待される状況にある。

■田中化学研究所 <4080> 　1,578円　 -109 円 (-6.5％)　　本日終値
　24日、東証と日証金が田中化学研究所 <4080> [ＪＱ]について25日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30％以上→50％以上(うち現金を20％以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30％→50％(うち現金を20％)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■アシックス <7936> 　1,647円　 -32 円 (-1.9％)　　本日終値
　アシックス<7936>は年初来安値を更新。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券は２４日、同社株の目標株価を２０７０円から１８５０円に引き下げた。レーティングは「ニュートラル」を継続した。在庫削減が順調に進むなど同社の業績は底打ちしているが、主力市場である米国のランニングシューズの市況が落ち込んでいる。他のスポーツシューズメーカーの厳しい決算などから、同社の株価の回復には時間がかかるとみている。

■ビジ太田昭 <9658> 　1,397円　 +300 円 (+27.4％) ストップ高 　　本日終値　 東証１部 上昇率トップ
　24日、ビジネスブレイン太田昭和 <9658> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.2億円→5億円に4.2倍上方修正したことが買い材料視された。受注環境が堅調に推移するなか、コンサルティング・システム開発における生産性改善に加え、マネージメントサービスの稼動率向上や固定費削減などが寄与し、採算が大きく改善する。あわせて上期増額分を下回る形で、通期の同利益も従来予想の10億円→12億円に20.0％上方修正し、増益率が33.2％増→59.8％増に拡大する見通しとなった。下期はAI・RPA・Fintechなどの研究開発へ先行投資を行う予定。前日終値ベースの予想PERが10.2倍→8.5倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

株探ニュース