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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、円安に振れ鉄鋼や自動車株に買い戻し (8月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19401.12
高値  19485.97(14:22)
安値  19384.37(09:05)
大引け 19452.61(前日比 +98.84 、 +0.51% )

売買高  13億4361万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7138億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、為替の円安などを好感
 2.米トランプ政権の先行き懸念あるも買い戻し優勢
 3.1ドル=109円台後半の円安で鉄鋼や自動車株が上昇
 4.ジャクソンホール会合でのイエレン講演を控え終盤は伸び悩む
 5.売買代金は1兆7000億円強で約4ヵ月ぶりの低水準に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは28ドル安と続落。ジャクソンホールでのイエレンFRB議長らの講演を前に様子見ムードが広がる中、トランプ政権と議会との対立懸念が重荷となった。

 東京市場では、広範囲に買い戻される展開。売買代金は低調だったが、売り圧力も弱く日経平均株価は一時130円以上高い場面があった。

 25日の東京市場は終始買い優勢の展開となり、前場後半から上げ幅を広げる展開となった。債務上限引き上げ問題などトランプ政権の不安定感が懸念されるほか、目先はジャクソンホール会合でのイエレンFRB議長の講演を控え、積極的な買いは入りにくい環境にあったが、日経平均は前日までサイコロジカルラインが2勝10敗と売られ過ぎの状況にあり、値ごろ感からの押し目買いが優勢だった。外国為替市場で1ドル=109円台後半へと円安が進行したことも追い風となった。前日に売られた鉄鋼株が買い戻され、自動車など輸出セクターも上昇し全体を牽引した。ただ、大引けにかけ手仕舞い売りが出てやや伸び悩んで着地した。東証1部の売買代金は1兆7138億円と4月17日以来約4ヵ月ぶりの低水準となった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が買われたほか、ヤマトホールディングス<9064>が上値を追った。オープンドア<3926>が一時ストップ高に買われる人気となり、ワコム<6727>が商いを伴い大幅高。レナウン<3606>やルック<8029>も物色人気となった。リンクアンドモチベーション<2170>も上昇した。
 半面、キーエンス<6861>が安く、安川電機<6506>も軟調。ジーンズメイト<7448>が大きく利食われたほか、TAC<4319>、ペッパーフードサービス<3053>も売られた。アイスタイル<3660>、MonotaRO<3064>なども値を下げた。カルビー<2229>、伊藤園<2593>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はコナミHD <9766> 、ユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、日立建機 <6305> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は安川電 <6506> 、花王 <4452> 、NTTデータ <9613> 、アサヒ <2502> 、キリンHD <2503> 。押し下げ効果は約8円。

 東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)繊維製品、(3)輸送用機器、(4)海運業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)建設業、(4)ゴム製品、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△シード平和 <1739> [JQG]
 20年6月期に売上高270億円を目標。
△山王 <3441> [JQ]
 導電性微粒子に関する特許取得。
△ALBERT <3906> [東証M]
 テクノプロ・デザイン社との協業を発表。
△山田コンサル <4792> [JQ]
 1→4の株式分割を実施。
△エンビプロ <5698> [東証2]
 鉄スクラップ価格上昇で人気化。
△エラン <6099>
 1→2の株式分割を実施。
△センコーHD <9069>
 三菱UFJMS証券が目標株価1000円に増額。
△カドカワ <9468>
 3.68%を上限に自社株買いを実施。
△ビジ太田昭 <9658>
 上期経常を4.2倍上方修正、通期も増額。
△ミロク情報 <9928>
 0.95%を上限に自社株買いを実施。

▼伊藤園 <2593>
 「5-7月期3期ぶり営業減益」と報道。
▼サムライJP <4764> [JQG]
 元社長から業務委託報酬請求の訴訟を提起。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ビジ太田昭 <9658> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)オープンドア <3926> 、(4)日理化 <4406> 、(5)ワコム <6727> 、(6)クボテック <7709> 、(7)エラン <6099> 、(8)ミロク情報 <9928> 、(9)レナウン <3606> 、(10)アクリティブ <8423> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)TAC <4319> 、(3)西松屋チェ <7545> 、(4)あみやき <2753> 、(5)東洋炭素 <5310> 、(6)正栄食 <8079> 、(7)PCA <9629> 、(8)ペッパー <3053> 、(9)アイスタイル <3660> 、(10)伊藤園 <2593> 。

【大引け】

 日経平均は前日比98.84円(0.51%)高の1万9452.61円。TOPIXは前日比4.79(0.30%)高の1596.99。出来高は概算で13億4361万株。値上がり銘柄数は1172、値下がり銘柄数は711となった。日経ジャスダック平均は3379.09円(14.34円高)。

[2017年8月25日]

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