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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:TKP、日本CMK、デンカ

TKP <日足> 「株探」多機能チャートより
■ティーケーピー <3479>  17,850円  +1,450 円 (+8.8%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が4連騰し上場来高値を更新している。23日の取引終了後、これまで不稼働だったTKP市ヶ谷ビル(施設名称「TKP市ヶ谷カンファレンスセンター」、東京都新宿区)の別館をコンパクトホテルのファーストキャビンへとコンバージョンすると発表しており、宿泊事業の拡大を期待した買いが入っているようだ。同社では、会議室の利用と併せ、出張などを伴う遠隔地からの参加者の宿泊需要に応えるため、会議室と宿泊室の両者を備えた施設の展開に取り組んでいるが、今回のコンバージョンもそもの一環。TKP市ヶ谷ビルの別館を新たに賃借して、ファーストキャビンへとコンバージョンするとしており、新たに誕生するファーストキャビンTKP市ヶ谷(仮称)は、客室全165室(予定)のほか、ラウンジや浴室などを備えた施設になる予定。なお、投資金額は約6億円で、今年9月上旬に着工し、開業は18年4月上旬を計画している。

■日本CMK <6958>  1,116円  +55 円 (+5.2%)  11:30現在
 日本シイエムケイ <6958> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を940円→1150円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、ローシーズンながら第1四半期の営業利益が11.3億円と好調な滑り出しとなったことを評価。今後も車載向けプリント配線板の旺盛な受注が継続する見通しが高いうえ、新潟工場における工程改善プロジェクトの効果も顕在化しており、業績拡大が期待できるとしている。

■アルコニックス <3036>  3,150円  +135 円 (+4.5%)  11:30現在
 アルコニックス<3036>が3日続伸。同社はレアメタルやレアアースに強みを持つ非鉄商社。第1四半期(4~6月)の連結純利益は前年同期比73%増の14億3600万円と大幅増益だったほか、8月31日時点の株主に対して1対2の株式分割を実施する。株式分割の権利付き最終日は28日であり、足もとでは権利取りの動きも強まっている様子だ。電気自動車(EV)の普及に伴い、コバルトやネオジウムといったレアメタル・レアアースの需要が拡大しており、今後の同社の活躍余地が広がるとの期待も膨らんでいる。

■デンカ <4061>  734円  +30 円 (+4.3%)  11:30現在
 デンカ<4061>が一時7%超上昇し、新値追いとなっている。同社は23日、グループのデンカ生研が手掛ける心疾患リスクマーカー「sd LDL-C」測定試薬が、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表。また、同日には独バイオ医薬品研究開発会社のアイコン社の完全子会社が完了したことも明らかにしており、これらが買い手掛かりとなっているようだ。

■マンダム <4917>  6,280円  +190 円 (+3.1%)  11:30現在
 23日、マンダム <4917> が9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■五洋建設 <1893>  653円  +18 円 (+2.8%)  11:30現在
 五洋建設<1893>は全体軟調相場に抗し上値を慕う展開で25日移動平均線との下方カイ離を縮小させている。同社は23日、住友商事<8053>からバングラデシュでマタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業における港湾工事を受注したことを発表した。受注金額は約1620億円で単独工事としては過去最大規模。2024年1月に竣工予定にある。これによる収益押し上げ効果を見込んだ買いを引き寄せる形となった。

■静岡銀行 <8355>  940円  +24 円 (+2.6%)  11:30現在
 23日、静岡銀行 <8355> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.65%にあたる1000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月29日から10月31日まで。

■三井不動産 <8801>  2,403.5円  +43.5 円 (+1.8%)  11:30現在
 三井不動産<8801>が高い。SMBC日興証券は23日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3100円(従来3250円)とした。「豊富な開発パイプラインを背景に賃貸収益や保有不動産の売却益が高水準で推移する」と予想しているほか、「19年3月期からの次期中期経営計画で一定の株主還元策の改善がみられる可能性があること」などに注目している。バリュエーション面からも割安であり、保有賃貸不動産の含み益などを考慮し目標株価を設定している。

■しまむら <8227>  13,690円  +200 円 (+1.5%)  11:30現在
 しまむら<8227>が続伸している。23日の取引終了後に発表した8月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。肌着・靴下や寝具関連商品を中心に夏物処分が進んだことに加えて、秋物では婦人のニットやワイドパンツが動き出したことが寄与した。なお、全店売上高は同3.9%増だった。

■ゲンキー <2772>  4,490円  +65 円 (+1.5%)  11:30現在
 ゲンキー<2772>はカイ気配スタートで4連騰と気を吐いている。同社は北陸・東海エリアを中心に展開するドラッグストアで食品に注力して顧客ニーズを捉え、PB商品の拡販で利益率も向上している。訪日外客数が急増するなかで、地方を訪れる外国人観光客も増勢にあり、同社にとって商機が膨らんでいる。そうしたなか、23日に発表した8月度(7月21日~8月20日)の既存店売上高が前年同月比3.8%増と4カ月連続でプラスを確保、これを評価する買いを引き寄せる格好となった。

■住友金属鉱山 <5713>  1,889.5円  +7 円 (+0.4%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を1820円から2150円に引き上げた。同証券では、第1四半期(4~6月)決算からニッケル事業の収益構造に変化が見え始めた点を指摘。特に「電池とニッケル製錬の有機的融合による戦略効果発現」に注目している。電池とニッケル製錬のサプライチェーン強化にはさらなるニッケル源確保が不可欠とみており、上流工程や硫酸ニッケルへの投資が次期中期経営計画を含めた注目点となるとみている。また、ニッケル価格や銅価格の市況上昇を受け18年3月期の連結営業利益を860億円から1120億円(会社予想750億円)へ増額修正している。19年3月期の連結営業利益は1210億円を見込んでいる。

■新日鐵住金 <5401>  2,560円  -60 円 (-2.3%)  11:30現在
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が売られており、業種別騰落率で断トツの値下がり率となっている。米トランプ政権の先行き不透明感が高まっていることを背景に、これまで掲げていた1兆ドル規模のインフラ投資など経済政策も議会との折り合いがつきにくくなっている。米インフラ投資に伴い鉄鋼特需が見込めるとの見方もあっただけに、その期待の剥落が株価に反映されている。また、トヨタ自動車<7203>が系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材価格を引き下げる見通しと一部で報じられており、これも鉄鋼セクターにはネガティブ材料として意識されているもようだ。

■ペッパーフードサービス <3053>  6,860円  -160 円 (-2.3%)  11:30現在
 23日、東証と日証金がペッパー <3053> について24日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■富士ピー・エス <1848>  448円  +80 円 (+21.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 富士ピー・エス <1848> [東証2]がストップ高買い気配。23日、株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード500円分を贈呈する。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。併せて、東証1部への市場変更に向け、50万株の立会外分売を実施すると発表しており、これを材料視する買いも入っているようだ。

■メディアリンクス <6659>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 メディアリンクス <6659> [JQ]がストップ高。23日、住友電気工業 <5802> が同社と共同で、多チャンネル放送設備を省スペース・省力化する「IP-QAMエキサイタ」を開発し、ケーブルテレビ局向けに発売したと発表。これを好材料視する買いが殺到している。ケーブルテレビ局では、来年12月から開始される高度BS再放送やケーブルテレビの放送サービスのオールIP化に対応するため、放送設備の設置スペースと電源容量の確保が課題となっている。今回発売した「IP-QAMエキサイタ」は放送素材受信装置とトランスモジュレータを一体化し、圧倒的な省スペース化を実現。また、消費電力は従来比75%削減できるほか、既存設備の更新コストと比べシステム構築費用の大幅な低減が見込めるという。

■五洋インテックス <7519>  632円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 23日、東証が24日売買分から五洋インテックス <7519> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 ジーンズメイト <7448>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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