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【市況】米国株見通し:トランプ発言受けて持ち高圧縮に向かう展開も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2447.25(-5.50) (18:35現在)
ナスダック100先物 5796.25(-5.00) (18:35現在)

18:35時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。また、NYダウは前日比30ドル安程度で推移。欧州市場は、小幅ながら全般下落して推移している。原油先物相場は小幅に下落して推移しており、これらの流れを受けて、米株式市場はやや売り優勢の展開から始まろう。

22日の米株式市場は上昇。米政権に対する先行き不透明感や北朝鮮情勢の緊迫化による株価下落が一服し、値ごろ感から買いが広がった。税制改革に関する協議で大幅な進展が見られたとの報道が好感されたほか、ハイテク株が選好され、終日堅調推移となった。

トランプ米大統領は、2016年の選挙戦で中心的な公約だった国境の壁の建設について、予算獲得のため議会への圧力が必要なら、米国を政府機関閉鎖の瀬戸際に追い込むこともいとわない考えを示した。また、北米自由貿易協定(NAFTA)をある時点で終わらせる可能性があるとの見方も示している。現行会計年度が終了する9月30日に向けて政権運営に対する不透明感が高まる可能性があり、ポジション圧縮の動きに向かわせる展開も意識しておきたいところ。

一方で、カンザスシティー連銀が8月24日から26日に開く経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)が注目される。米イエレン議長については25日に講演を予定しているが、利上げ時期には踏み込まないのがメーンシナリオ。とはいえ、ジャクソンホール会合への思惑から期待感も高まりやすいところであり、下値の堅さが意識されてきそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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