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【市況】明日の株式相場見通し=3連休を前にリスク回避の売り、円高進行に警戒強まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(10日)の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクが再燃しているなかでの3連休やお盆休みを前に、市場参加者によるリスク回避のための持ち高整理の売りが予想される。日経平均株価は続落基調となりそうだ。また、外国為替市場でさらなる円高・ドル安が進行した場合、全体相場の下げ幅が広がる可能性もある。

 市場関係者からは「きょうは、日経平均株価の下落幅が一時前日比330円を超えるなど、久々に“下げらしい下げ”に見舞われた。4月下旬以降、日経平均株価の下値支持線として機能していた75日移動平均線(1万9874円51銭=9日)を大きく割り込んだことで、7月に入って続いていた2万円を挟んでの小幅なボックス相場を下放れたことになる。早急な戻りが無い限り調整が長引く可能性が高い。4~6月期の決算発表が間もなく終了し、手掛かり材料不足となるのもタイミングが悪い」との見方が出ていた。

 9日の東京株式市場は、地政学リスクの高まりを受けて売りがかさみ、日経平均株価は大幅に値を崩し、一時1万9600円台まで水準を切り下げた。終値は、前日比257円30銭安の1万9738円71銭と大幅続落した。

 日程面では、茨城県知事選告示、7月の企業物価指数、6月の第3次産業活動指数、7月の都心オフィス空室率、6月の機械受注、8月のオプションSQに注目。海外では、米7月の生産者物価指数、米7月の財政収支、OPEC月報が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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