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【市況】今週の【早わかり株式市況】 膠着相場の突破口を見い出せず3週ぶりに2万円大台を割り込む

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、膠着相場の突破口を見い出せず日経平均株価は3週ぶりに2万円大台を割り込んで引けた。

 週初の24日は前週末の欧米株安や為替の円高が嫌気され、日経平均が続落し4日ぶりに2万円大台を割り込んで引けた。

 翌25日は円安基調を受け朝方こそ買い優勢だったものの、前場後半に為替が円高方向に振れたことで売りに押され日経平均は小幅ながら3日続落となった。26日は米株高と円安で終始買い優勢の展開となり反発し、2万円大台を回復した。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑もあって上値は限られた。27日はFOMCの結果を受けた円高で朝方は安く始まったものの、その後は好決算銘柄を中心に買い上げられ全般切り返し小幅続伸した。

 週末の28日は前日の米ハイテク株安と円高を受け利益確定売りが優勢となり、日経平均は反落し、再び2万円大台を割り込んで引けた。

 日経平均株価は、前週比139円(0.70%)安の1万9959円と続落し、週間ベースとしては3週ぶりに2万円大台を割り込んで取引を終えた。週間の振れ幅は274円と、前週の213円から拡大した。2万円台では個人投資家の売り、2万円割れでは日銀によるETF買いなど公的マネーが買い支えるという構図で6月初めから膠着相場が続いている。


 来週も膠着相場が続きそうだ。ただ、トヨタ自動車 <7203> 、ソニー <6758>、NTT <9432> といった日本を代表する企業の決算発表が集中しており、外国人投資家の買いが入れば膠着相場から脱する可能性は残る。
 重要イベントとしては、国内では7月31日朝に発表される6月鉱工業生産指数が注目される。海外では7月31日発表の中国7月製造業PMIや8月4日に発表される米国7月雇用統計に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(7月24日~28日)

【↓】   7月24日(月)―― 続落・2万円割れ、欧米株安や円高を嫌気
 日経平均 19975.67( -124.08)  売買高15億6143万株 売買代金 1兆9163億円

【↓】   7月25日(火)―― 3日続落、FOMCを前に手控えムードが強まる
 日経平均 19955.20(  -20.47)  売買高14億9756万株 売買代金 1兆8865億円

【↑】   7月26日(水)―― 反発・2万円台回復、米株高と円安で主力株中心に買い優勢
 日経平均 20050.16(  +94.96)  売買高17億2777万株 売買代金 2兆1965億円

【↑】   7月27日(木)―― 小幅続伸、好決算銘柄中心に買われる
 日経平均 20079.64(  +29.48)  売買高18億3716万株 売買代金 2兆5460億円

【↓】   7月28日(金)―― 反落・2万円割れ、米ハイテク株安と円高を嫌気
 日経平均 19959.84( -119.80)  売買高20億2809万株 売買代金 2兆7735億円

◆セクター・トレンド(7月24日~28日)

(1)王子HD <3861> など紙・パルプが業種別下落率トップ
(2)信越化 <4063> 、三菱ケミHD <4188> など化学株は反落
(3)第一生命HD <8750> など保険、野村 <8604> など証券といった金融株は軟調
(4)輸出関連はコマツ <6301> など機械株が売られる一方
  HOYA <7741> など精密機器、マツダ <7261> など自動車株は堅調
(5)住友鉱 <5713> 、三菱マ <5711> など非鉄金属は業種別上昇率トップ
(6)決算の好不調で明暗

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