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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発・2万円台回復、米株高と円安で主力株中心に買い優勢 (7月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20098.14
高値  20116.00(09:38)
安値  20016.58(13:40)
大引け 20050.16(前日比 +94.96 、 +0.48% )

売買高  17億2777万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1965億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反発・2万円台回復、終始買い優勢で
 2.米株高と円安を好感、主力株中心にリスク選好
 3.朝高後は上値重く、徐々に水準を切り下げる展開に
 4.今晩のFOMCの結果待ちで様子見ムードも漂う
 5.任天堂、トヨタ、ファナックなどの主力輸出株買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは100ドル高と4日ぶりに反発。原油先物価格の上昇を受けエネルギー関連株が買われたほか、4-6月期決算が市場予想を上回ったキャタピラーの大幅高が指数を押し上げた。

 東京市場では終始買い優勢の展開で、日経平均株価は2万円台を回復した。ただ、寄り後は戻り売りを浴びて上値も重くなり、上げ幅は限定的だった。

 26日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが100ドル高と反発、外国為替市場では一時1ドル=112円台に入る円安で、リスク選好の流れとなった。ただ、寄り後は上値が重く、前場中盤からは漸次上げ幅を縮小する展開となった。今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑もあり、買いが手控えられた。個別には本格化する企業の4~6月期決算を絡め、明暗を分ける銘柄が相次いだ。主力株は総じて買われたものの、中小型株のなかには利益確定売りに軟化する銘柄も多く、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。売買代金は活況の目安とされる2兆円台を4日ぶりに上回った。

 個別では、任天堂<7974>が反発。トヨタ自動車<7203>、ファナック<6954>も買われた。コマツ<6301>、ソニー<6758>なども堅調。協栄産業<6973>が連日のストップ高と気を吐いたほか、新日本理化<4406>も値幅制限上限に買われた。オハラ<5218>も大幅高、東芝<6502>も物色人気となった。このほか、日新電機<6641>、戸田工業<4100>も値を飛ばしている。
 半面、シマノ<7309>が急落、信越化学工業<4063>も朝高後安くなった。キーエンス<6861>、が値を下げ、日本電産<6594>、花王<4452>も軟調。KOA<6999>、enish<3667>が大幅安、富士通ゼネラル<6755>も大きく値を下げた。山一電機<6941>、フォーカスシステムズ<4662>、GMOクラウド<3788>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、KDDI <9433> 、日立建機 <6305> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約49円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は信越化 <4063> 、花王 <4452> 、NTTデータ <9613> 、ダイキン <6367> 、スズキ <7269> 。押し下げ効果は約16円。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)証券商品先物、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)化学、(4)空運業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△パス <3840> [東証M]
 東証2部に市場変更。
△シンバイオ <4582> [JQG]
 米オンコノバ社が共同臨床研究プログラム設置。
△エルミック <4770> [東証2]
 機能安全規格を実装させるソフト開発環境をリリース。
△総合メデカル <4775>
 4-6月期(1Q)経常は21%増益。
△MARUWA <5344>
 4-6月期(1Q)経常は2倍増益。
△フロイント <6312> [JQ]
 日経特集「欠かせぬ企業」で紹介。
△テセック <6337> [JQ]
 4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△日新電 <6641>
 4-6月期(1Q)経常は56%増益。
△富士通コン <6719> [東証2]
 上期最終を一転黒字に上方修正。
△三菱自 <7211>
 4-6月期(1Q)経常は6.6倍増益。

▼インフォMT <2492>
 今期最終を一転26%減益に下方修正。
▼シマノ <7309>
 17年12月期業績予想を下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)協栄産 <6973> 、(2)日理化 <4406> 、(3)タカキュー <8166> 、(4)MARUWA <5344> 、(5)オハラ <5218> 、(6)コメリ <8218> 、(7)日シス技術 <4323> 、(8)ショーケース <3909> 、(9)沖電線 <5815> 、(10)宮地エンジ <3431> 。
 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)KOA <6999> 、(4)enish <3667> 、(5)シマノ <7309> 、(6)ADワークス <3250> 、(7)オルトP <3672> 、(8)富士通ゼ <6755> 、(9)CTS <4345> 、(10)SI <3826> 。

【大引け】

 日経平均は前日比94.96円(0.48%)高の2万0050.16円。TOPIXは前日比3.81(0.24%)高の1620.88。出来高は概算で17億2777万株。値上がり銘柄数は952、値下がり銘柄数は939となった。日経ジャスダック平均は3364.02円(7.95円高)。

[2017年7月26日]

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