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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニチコン、京セラ、デンソー

ニチコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチコン <6996>  1,192円  +27 円 (+2.3%)  本日終値
 ニチコン<6996>が3日ぶりに反発。同社は25日、米クアルコムとライセンス契約を締結し、電気自動車(EV)向けワイヤレス充電システムの商品化を進めると発表した。同社はこの契約により、個人向けワイヤレス充電システムだけでなく、公共用充電施設でのワイヤレス充電の普及を目指すとしている。

■日本ライフライン <7575>  4,855円  +100 円 (+2.1%)  本日終値
 日本ライフライン<7575>が、7月12日につけた年初来高値5030円更新に向けて再騰機運を高めている。販売準備を進めているバルーンテクノロジーを採用した治療機器である内視鏡アブレーションシステム「HeartLight(ハートライト)」に注目が集まっている。競合技術に対して、内視鏡画像により治療部位を確認できることや、レーザーの出力を調節する選択的な焼灼が可能となることなどのメリットがあり、特に丁寧な手技を好む傾向が強い日本の医師に好まれる可能性が高く、中期的な業績成長を牽引しそうだ。同社では22年3月期に売上高662億円、営業利益率25%を目指す中期計画を掲げているが、十分達成可能な数値との見方が強い。足もとは、引き続きEP/アブレーション分野で心房細動関連製品が牽引。また、外科関連製品で人工血管関連が引き続き伸長する見通し。さらに、カテーテルにより、心筋梗塞や先天性の心疾患などを治療するインターベンション分野で末梢用バルーンカテーテル「MASTULY」を今期から本格販売していることも寄与する。会社計画の経常利益は上振れの可能性が高いだろう。(仁)

■京セラ <6971>  6,429円  +117 円 (+1.9%)  本日終値
 京セラ<6971>は3日ぶり反発。中国のスマートフォン市場が加速的に拡大しているほか、アップルのiPhoneの新機種向け需要などが電子部品需要を喚起している。電子部品大手6社の受注が4~6月期に四半期ベースで過去最高に迫ったと報道されるなど収益環境は追い風が依然として強い。SMBC日興証券が25日付で同社株の目標株価を5600円から6650円に大幅に引き上げており、これも株価を後押しする格好となった。同証券では京セラの目標株価引き上げの要因として、ドキュメントソリューションセグメント(旧情報機器)の業績が想定以上に改善すると予想したことや、コミュニケーションセグメント(旧通信機器)の黒字化のタイミングを前倒ししたことなどを挙げている。

■デンソー <6902>  4,868円  +71 円 (+1.5%)  本日終値
 デンソー<6902>が続伸。この日、17年秋以降に発売されるレクサス新型「LS」に向けて、安全製品を開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回開発したのは、新型のステレオ画像センサーとミリ波レーダー。障害物検知や白線認識など安全性能の向上に貢献する製品として提供するとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,186円  +79 円 (+1.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が続伸、7月中旬を境に調整色をみせていたが、ここにきて急速に切り返す動きをみせている。米長期金利の上昇を受け、足もと為替が円安方向に振れている。きょうは一時1ドル=112円台に入る円安となったことで、輸出採算の改善から同社株など自動車セクターには追い風となっている。同社の4~6月期決算は8月4日に予定されているが、通期想定レートを1ドル=105円で設定していることで増額余地が意識されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,077.5円  +12.5 円 (+1.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が前日比1.55ドル高の1バレル47.89ドルと6月初旬以来、1カ月半ぶりの水準に急伸した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国は24日に開いた会合で協調減産の追加策を発表した。これを受け原油価格が急伸したことが好感されている。

■三菱UFJ <8306>  711.6円  +6.9 円 (+1.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軒並み高。前日の米国株市場ではシティグループが3%近い上昇をみせたほか、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株が軒並み上昇し全体指数を押し上げた。これは、米長期金利の上昇が好感されたもので、10年債利回りは終値で2.33%台に上昇、これは7月13日以来2週間ぶりの水準だ。また、国内10年債利回りも上昇基調にあり、メガバンクにとって利ザヤ拡大の思惑が物色人気を誘導している。

■アサヒ <2502>  4,455円  +43 円 (+1.0%)  本日終値
 25日、アサヒグループホールディングス <2502> が17年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益を従来予想の490億円→636億円に29.8%上方修正。増益率が2.8%増→33.4%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。3月に買収手続きが完了した中東欧ビール事業の業績上積みが収益を押し上げた。国内事業の収益拡大に加え、原価低減や固定費削減なども利益上振れに貢献した。

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