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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本新薬、シマノ、テセック

日本新薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本新薬 <4516>  7,150円  +50 円 (+0.7%)  本日終値
 日本新薬<4516>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを新規「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は8600円としている。ウプトラビ(対象疾患、肺動脈性肺高血圧症)はロイヤルティー収入などで安定成長が可能とみている。また、核酸医薬品NS-065(同、デュシフェンヌ型筋ジストロフィー)などの新薬開発にも積極的で、ウプトラビ以外の中長期の成長を支える開発品も揃いつつある。株価は上昇傾向にあるが、ウプトラビや開発品による同社の利益成長を完全に織り込んでおらず、株価に上昇余地があるとみている。

■シマノ <7309>  16,270円  -1,780 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 シマノ<7309>は急落。25日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、営業利益を660億円から630億円(前期比2.4%減)へ、純利益を440億円から421億円(同17.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は3300億円(同2.2%増)で据え置いたものの、原材料価格上昇の影響を考慮したほか、販売予定の製品構成を見直したことが響くとしている。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1630億7900万円(前年同期比2.0%減)、営業利益308億3200万円(同9.8%減)、純利益187億2800万円(同18.3%減)だった。国内や中国・韓国でルアー関連製品が伸長したことに加えて、欧州でカープリールが好調に推移した釣具事業は堅調だったものの、自転車部品事業が低迷した。

■インフォマート <2492>  796円  -41 円 (-4.9%)  本日終値
 25日、インフォマート <2492> が17年12月期の連結最終利益を従来予想の17.2億円→8.8億円に48.5%下方修正。従来の42.9%増益から一転して26.4%減益見通しとなったことが売り材料視された。保有する固定資産(BtoB プラットフォーム請求書に関するソフトウエア)について、回収可能性を検討した結果、減損の兆候が認められたため、減損損失として11.8億円を計上することが響く。

■日立キャピタル <8586>  2,630円  -58 円 (-2.2%)  本日終値
 日立キャピタル<8586>は安い。SMBC日興証券が25日付で投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を3100円から2800円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、直近の英国の信用状況調査などを読み解くと、英国個人信用ビジネス自体のモメンタムが悪化していくと判断。今後、Brexit影響が「為替」から「実ビジネス」へと移ることで、現時点でのバリュエーション引き上げは難しいとしており、18年3月期の純利益予想についても385億円から311億円(会社予想294億円)へ、19年3月期を同419億円から374億円へそれぞれ下方修正している。

■ニチイ学館 <9792>  1,120円  -15 円 (-1.3%)  本日終値
 ニチイ学館<9792>が4日続落。25日の取引終了後に発表した6月の介護サービス利用状況で、訪問介護サービスと通所介護サービス、福祉用具貸与サービスを合わせたサービス利用者数が前年同月比4.6%減の12万9690人となり、減少傾向が続いていることが嫌気されたようだ。また、ケアプラン利用者数は同2.6%減の4万5250人となり、33カ月連続で前年実績を下回った。

■テセック <6337>  1,443円  +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 25日、テセック <6337> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が2億円の黒字(前年同期は3900万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。スマートフォンの高機能化やデータセンター投資の拡大を背景に旺盛な半導体需要が続くなか、主力のパワーデバイス用テスターのほか、半導体ウエハー用テスターなどの新製品が大きく伸びたことが寄与。スペアパーツの販売増加も黒字転換に貢献した。通期計画の4億5000万円に対する進捗率が44.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■図研エルミック <4770>  496円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 図研エルミック<4770>がストップ高。同社はきょう、機能安全規格に対応した機械類をFAネットワーク上で相互に通信させるためのソフトウエア開発環境「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」の販売を8月から開始すると発表。これが材料視されたようだ。機能安全とは、新たに機械などに電気・電子・プログラマブル電子制御の機能を付加することにより、この機械などによる労働者の就業に係る負傷または疾病の重篤度および発生の可能性の度合いを低減するための措置。機能安全を活用した機械などの安全確保を推進するには、機器単独の機能安全だけでなく、装置間の安全対策が必須であり、さらにスマートファクトリーとも呼ばれる製造情報の見える化、工場や装置間の協調を進めるには、機能安全通信への対応が求められている。

■富士通コンポーネント <6719>  496円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 富士通コンポーネント <6719> [東証2]がストップ高。同社は25日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益が1.2億円の黒字(前年同期は5.4億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。アジア・北米向けに車載用リレーやタッチパネルなどの販売が伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善も黒字転換に貢献した。業績好調に伴い、上期の同損益を従来予想の1.5億円の赤字→1億円の黒字(前年同期は4.4億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 協栄産業 <6973>  384円  +80 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 新日本理化 <4406>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 IIF <6545>  10,500円  +1,500 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 ユニフォームネクスト <3566>  7,010円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 田中化学研究所 <4080>  1,110円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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