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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落・2万円割れ、欧米株安や円高を嫌気 (7月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19973.67
高値  20002.54(14:31)
安値  19901.88(10:22)
大引け 19975.67(前日比 -124.08 、 -0.62% )

売買高  15億6143万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9163億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、2万円台割り込む
 2.為替が1ドル=110円台に入る円高となり、主力株中心に逆風
 3.後場は円高一服と、日銀のETF買い観測など背景に下げ幅縮小
 4.値上がり銘柄数は1061に達し、値下がり銘柄数を上回る
 5.売買代金は盛り上がりを欠き、前週末に続き2兆円台に届かず

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは31ドル安と続落。原油先物価格の大幅安を受けエネルギー関連株が売られたほか、4-6月決算が振るわなかったGEが大幅に下落した。

 週明けの東京市場では終始売り優勢となり、日経平均株価は2万円台を割り込んだ。一時1万9900円割れ寸前まで値を下げたが、大引けは下げ渋った。

 24日の東京市場は前週末の欧米株市場が総じて軟調だったことに加え、外国為替市場で円が買われ、1ドル=110円台に入るドル安・円高が主力輸出株を中心に全体相場の足を引っ張る形となった。機関投資家などにポジションを軽くする動きが観測される一方、今週から本格化する企業の4~6月決算発表を前にして、上値を買うことに慎重な動きが目立った。ただ、後場後半になると為替の円高が一服したのを横目に売り圧力が低減、日銀のETF買いの思惑なども底流に押し目買いが厚みを増し、日経平均は下げ幅を縮小した。もっとも全体商いは盛り上がりを欠いており、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で下回った。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が売られ、トヨタ自動車<7203>など自動車株も軟調。花王<4452>が値を下げ、第一生命ホールディングス<8750>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など金融株も安い。KIMOTO<7908>が急落したほか、東京計器<7721>も値を下げた。enish<3667>が売られ、関東電化工業<4047>、トクヤマ<4043>、東京製鉄<5423>も下落した。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、安川電機<6506>も利益確定売りをこなし続伸した。KLab<3656>が商いを伴い上昇、安藤ハザマ<1719>も物色人気となった。北の達人コーポレーション<2930>が大幅高で上値追い継続、協栄産業<6973>、OKK<6205>なども値を飛ばした。ゲンキー<2772>、東天紅<8181>なども買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は花王 <4452> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、ファストリ <9983> 。押し下げ効果は約32円。

 東証33業種のうち上昇は、繊維製品、小売業、不動産業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)情報・通信業、(3)サービス業、(4)海運業、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)ゴム製品、(2)その他製品、(3)保険業、(4)医薬品、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△安藤ハザマ <1719>
 日本橋の首都高地下化で思惑的な買い。
△ソーバル <2186> [JQ]
 1→2の株式分割と実質増配を好感。
△フォーサイド <2330> [JQ]
 そらゆめ運営の「CROSSクラウドファンディング」事業を譲受。
△ブロッコリー <2706> [JQ]
 「うたプリ♪ Shining Live」で事前登録者数100万人突破。
△アグレ都市 <3467> [JQ]
 東証2部に市場変更。
△Jエスコム <3779> [JQ]
 今期最終を一転黒字に上方修正。
△gumi <3903>
 スマホゲーム「セレサガ」の事前登録者数5万人突破。
△メディアS <4824> [東証M]
 早稲田大学の新規事業に「マイクラス」クラウドパッケージが採用。
△ソラスト <6197>
 6月の訪問介護利用者数は24%増。
△正栄食 <8079> [東証2]
 東証1部に指定替え。

▲ベクター <2656> [JQ]
 非開示だった上期最終は赤字拡大へ。
▲千趣会 <8165>
 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)エンプラス <6961> 、(3)協栄産 <6973> 、(4)グローバル社 <3271> 、(5)イーブック <3658> 、(6)安藤ハザマ <1719> 、(7)早稲アカ <4718> 、(8)OKK <6205> 、(9)物語コーポ <3097> 、(10)ダイセキS <1712> 。

 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)千趣会 <8165> 、(3)KIMOTO <7908> 、(4)U-NEXT <9418> 、(5)ファマライズ <2796> 、(6)C&R <4763> 、(7)東京個別 <4745> 、(8)東京計器 <7721> 、(9)タクマ <6013> 、(10)タケエイ <2151> 。

【大引け】

 日経平均は前日比124.08円(0.62%)安の1万9975.67円。TOPIXは前日比8.42(0.52%)安の1621.57。出来高は概算で15億6143万株。値上がり銘柄数は1061、値下がり銘柄数は812となった。日経ジャスダック平均は3340.11円(13.26円高)。

[2017年7月24日]

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